安田章大　２

りえこ @eighter_rieko83

安田章大　１ 駐車場に車止めて、マルたちと合流。 前飲みに行った時、マルの彼女にも会っていて、その時○○ちゃんも一緒だったから、みんな顔見知り。 今も挨拶して仲良く話してる。 ２人が話してたから、俺はマルと遊歩道を歩き出す。 丸山「２人きりのドライブは 　　　どやったん？」

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安田章大　２ 安田「どやったってぇ？」 丸山「えぇ～？なんか 　　　えぇ感じなったとか♪」 安田「なんでやねん。」 丸山「だって２人ともフリーやん。」 安田「そらそぉやけどぉ。」 丸山「○○ちゃん、ヤスの 　　　ファンやん。」 安田「それとこれは別やろ。」

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安田章大　３ 安田「今はもぉファンって感覚も 　　　なくなってるやろしぃ。」 丸山「ファンやったってことは 　　　タイプってことやん。」 ○○ちゃんは、特別美人って感じやない。 スタイルも、まぁ、普通。 ほんで、どっちかってゆーと地味、やから、俺のタイプとはちゃう気がする。

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安田章大　４ けど、めっちゃ素敵な女性やとは思う。 自分の夢叶えて、右も左も分からん東京出てきて、１人で頑張ってるん、かっこえぇなぁって思ってる。 でも恋愛対象としては見てへんかったなぁ…。 丸山「あっ、意識してきた？ふふ。」 安田「…くっつけたいん？」

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安田章大　５ 丸山「みんなに幸せになって 　　　ほしいだけやんかぁ♪」 思わず後ろを振り返って○○ちゃんを見る。 楽しそうに笑ってる。 笑ってる顔…かわえぇなぁ…って、もう俺しっかり意識してもーてるやん…。 丸山「なに、なにぃ？ 　　　なんの話で笑ってるーん？」

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安田章大　６ ◎◎ちゃんが内緒やって言ってマルの隣に来た。 俺は自然と彼女の隣へ。 安田「なんの話で 　　　盛り上がってたーん？」 ○○「しょーちゃんにもナイショ！」 えへへって笑いながら。 気のせいか照れてる感じで、またかわえぇなって思ってしまった。

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安田章大　７ ○○ちゃんが前見てほんのり顔赤なった。 見ると、マルが彼女の手握ってる。 安田「マルのヤツぅ…。」 アイツ、ワザとやな。 ふと試しに反応見たいって思ってもうた。 安田「俺らもつなごっか！」 あ、今度は明らかに顔赤なった。 かわえぇ…こーゆーの、あかん…。

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安田章大　８ 安田「だって、見せつけられて、 　　　悔しいやんかぁ！」 更に追い込んでみた。 顔真っ赤っかで何も言わん。 こっちまで照れるやん。 安田「ははっ、もぉー 　　　冗談やってぇ！」 俺の方がギブ。 そしたら全然コワくない感じでもぉーとか言うて、俺の肩叩いてきた。

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安田章大　９ なんやまんまとマルの策略にハマった気がして、ちょっと腹立つなぁ。 でも、ちょっと意識しただけで、見方って変わんねんな。 なんか…、楽しいし。 ○○「あ、滝見えてきたよ！」 安田「わ、ホンマやぁ！」 丸山「けっこう近くまで 　　　行けそうやでぇ！」

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安田章大　１０ 滝のすぐ近くまで行って、みんなでキャッキャ騒ぐ。 ふと気付いたら、○○ちゃんは近くの岩に座っとって、マルカップルを微笑ましく見ていた。 隣行って、俺も腰掛ける。 安田「疲れたぁ？」 私　「ううん、全っ然！ 　　　滝とマルちゃんたち 　　　に癒されるなって。」

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安田章大　１１ 安田「あーなんか分かるわ、はは。」 ○○「ね？ふふ。」 そう笑った横顔は、なんやとってもキレイで…。 ドキッとして、目が離されへんようになってもうた。 ○○「しょーちゃん…？」 安田「あっ！なんか 　　　腹減ってきたぁ。」 ○○「じゃあ、お弁当だね。」

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安田章大　１２ マルカップルが俺らの近くにきた。 丸山「はぁ～楽しかった♪」 ◎◎「隆平がオナカ 　　　すいたんだって。」 安田「○○ちゃんが 　　　お弁当作ってくれてん！」 丸山「えっっ、マジでぇ？！」 ○○「う、ん…自信ないけど…。」 照れながら頷いた。

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安田章大　１３ 安田「でも、どこで食べるぅ？ 　　　ここじゃ無理やろうからって 　　　車に置いてきてんけど。」 丸山「あ、俺らブラブラしてた…、 　　　あっこ良さそうやなかった？」 ◎◎「あ、そーだね！」 そんなわけで、俺らは来た道を戻り、近くの河原へ向かうことになった。

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安田章大　１４ 大きなお弁当箱開けると、おいしそうなおにぎりやおかずがギッシリ。 ３人で思わず「うわぁ～♪」って声を上げる。 ○○「みっ、見かけ倒し、 　　　かもだよ…。」 顔赤くしてどうぞって言ってる。 けど、全然見かけ倒しちゃうくて、ホンマにおいしい！

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安田章大　１５ これぇ、胃袋掴まれてまうなぁ…。 それに、さっきの横顔が頭から離れへん。 好きになってもうたかなぁ…。 えっ、てか、早くない？ 俺、こんな惚れっぽかったっけ？ マルに言われて、意識し過ぎてもうてるだけ？ えー……どぉしよー……。 お弁当はあっという間に空。