- sasakiyusuke
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佐々木友輔監督作品『アトモスフィア』鑑賞中。他ではそんなに役者さんに演技させるような映画を作っていない分、役者さんが映ってるとロバート・クレイマーっぽくなるんだなあという印象。しかしホラーかと思えばいきなり包み込んでくるようなシーンになったりする。 #異日常
2014-10-13 21:41:27環境音が暴力的でちょっとしたノイズのライブみたいになってる #異日常
2014-10-13 21:49:05『アトモスフィア』いわゆる「ドキュメンタリータッチ」なんだけど、むしろドキュメンタリーっぽい話し言葉による役者さんの会話より、書き言葉を読み上げる役者さんの言葉の方が、虚構的な瞬間の方がドキュメンタリー性が強く感じるし、ドキュメンタリータッチの方が虚構性が強く感じる。 #異日常
2014-10-13 21:50:59新景カサネガフチが典型だけど、あの映画は累ヶ淵という、もはや地図上では存在しない土地を、様々なテクストを交えつつ再現しようとする内容で、「カサネ」を巡って落語、小説、映画などのメディアが交錯していく。佐々木作品は常にメディアをメタに取り込んでいくようになっている。
2014-10-13 21:57:00アトモスフィアの字幕や、土瀝青の『土』の朗読も同様で、つまり映画をテキストとして扱っている面がある。しかしそれは映画を文学に回収するというものではなくて、両義的なもの。現在ネット上映&連載中のCamera Eye-Mythを見ても分かる通り、映画とテキストが等価値にある。
2014-10-13 22:02:06それは「土地」についても同様で、佐々木作品には土地を一種のテクストとして読む試みが為されている。その集大成が土瀝青で、佐々木監督はカメラと自転車で「土地」を「読んでいく」ものと言える。
2014-10-13 22:04:54カサネやアトモスフィア、Camera Eye-Mythには、そうしたメディアやテキストが錯綜する中で、どう生きていくのかという、現代的なテーマが潜んでいる
2014-10-13 22:06:41ゆるキャラには、現代の「カサネ」と言える一面がある。ふなっしーレベルになら別だが、数え切れない量のゆるキャラの中には、人気を得られず、ひっそりと消えていく者も多いだろう。彼らは「土地」が生んだ水子と言える。それはカサネガフチで語られる、なくなってしまった「土地」の象徴でもある。
2014-10-13 22:10:48「土地」や「水子」など、佐々木作品の主題を端的に表すのが「ゆるキャラ」なのである。というわけで佐々木監督のゆるキャラ映画、見たいなあ…
2014-10-13 22:12:20