テドカイ＋テドイアでオメガバース

大崎巧実 @mboxtw

だから家出の形をとって、カイトはテッドさんちに転がり込んだ。 たまーにミクが連れ戻そうとやってくるけどテッドさんは絶対にカイトに会わせてくれない。一頻り暴れて暴言吐いてミクは帰って行く。それの繰り返し。

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で、そんなカイトをかくまってるテッドさん。彼が頑なにカイトもイアも番にする事を拒む理由はカイトとほぼ同じ。 考え方が一緒だから二人は物凄い気があったのね。 テッドさんもカイトと同じく、自分の意思で決めたいって思ってる。

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かさねーずは一卵性と言う事も影響して、世にも珍しいアルファ性を持つ双子。 ただでさえ数の少ないアルファだから物凄く歓迎されて大事にされて育てられた。 アルファであると言う事、それだけで成功が約束されたようなもんだから。 特権階級でもあるし。

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で。同時にずっと言われ続けるのが、オメガと番になってその優秀なアルファ性を持つ子供を産んで貰えって事。 テトさんはそこまで気にしてないけど、でもずっとテッドさんはそれを気にしてた。 好きな人じゃ駄目なのか。『産ませる』という選択肢は決められているのか。

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言われる事は兎に角オメガを手に入れろ。そして孕ませろってその事ばっかり。 アルファを埋めるのがオメガだけだから。 テッドさんは相手くらい選びたい。オメガなら誰でもいいってのは嫌だ、そう思っていたわけです。 だからカイトもイアも番にはしたくない。

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番を選べるのはアルファだけ。そしてそれを一方的に解除出来るのもアルファだけ。 アルファに棄てられたオメガは死ぬまで番を持つ事は叶わない。 だからこそ選びたくないのです。自分が二人を縛りたくなかったから。

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さて、特権階級のアルファであるテッドさんもそれ故に葛藤や悩みもあったわけで。 その所為でカイトと仲良くなったし、同じく本能と理性の狭間で抗う姿勢に共感もしたし興味も持った。 自分はアルファで、カイトはオメガで。属する所は違うけど結局は一緒。だから受け入れた。

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で、そんな考えのテッドさんだったからこそ、イアと出会った。 ってことで次はイア。 イアがテッドさんと出会ったのはなんと襲われてる真っ最中（笑） 発情期を迎えて間もなかったイアたんだったから、巧く対処出来なくて見知らぬアルファの男を誘ってしまった。

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もう自分は発情期で訳わかんなくなってるし。けどうっすら残った意識がなんか襲われてるって事は理解してるし。 このまま犯されちゃうのかな、って悲しくなりながら、でもろくな抵抗はやっぱり出来なくて。 んで泣いてたんですね。それを助けてくれたのがテッドさん。

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テッドさんはアルファだからこそ、無差別にオメガを食い物にするのが嫌だった。 だからイアを襲ってるアルファ見付けて虫酸が走ったわけだ。 発情期だってのはわかる。自分も誘われてるから。けど、それに従うのは癪に障る。 だから八つ当たり状態で襲ってる男蹴飛ばして助けてくれたんです。

大崎巧実 @mboxtw

多分、少し気を緩めれば目の前でイアを襲ってる男と同じ事を自分はする。それがわかってるからこそ腹が立つ。 結局俺もアレと同じなのか、って思うから。 でそのムシャクシャする気分をぶつける為にボコボコにしたんですけどねｗｗｗ

大崎巧実 @mboxtw

で、助けて貰ったイアはテッドさんと出会い、この人が番になる人だって本能の訴えを感じる。 アルファとオメガの間でのみ成立する、強烈な糸。初めてそれを感じたから、イアはそうだって思ったわけです。 ちなみにこの後、テッドさんに食われました（笑）

大崎巧実 @mboxtw

一応テッドさんも長くいればオメガの発情期に飲み込まれるのはわかってるから、逃げるんだったらとっとと逃げろって言ってくれるんですよ。俺もアルファだから、犯されたくないんだったらな、って。 でもイアたんはテッドさんこそ番の人だと思ってるから、あなたならって答えちゃったんだけど。

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で、その言葉のまま我慢するにも限界がきたテッドさんに頂かれてしまうわけです。 その後、仲良くなったイアたんは番になって欲しいってテッドさんの所に押しかける訳なんだけど。 でもカイトもイアもテッドさんは選ばない。二人とも傍に置いておくけれど、でも番いにはしない。

大崎巧実 @mboxtw

アルファと番になれるのは一人だけ。 だからカイトかイアが感じたものはただの勘違いである可能性もあるわけなんだけど、でもテッドさんはそれを否定しないし決定打になる事も言わない。 そんなある意味曖昧な関係を続ける三人のお話。

大崎巧実 @mboxtw

ちなみに。テトさんもテッドさんと同じくアルファなので、当然オメガであるカイトとイアの取り合いになる。 二人もいるんだからどっちか頂戴！！って言われて駄目だ！！！って却下されるテトさん。 でもオメガの発情期になったら誘われちゃうｗｗｗ

大崎巧実 @mboxtw

テッドさんが外出して遅くなった日。運悪くイアが発情期に入っちゃって。 その時家に居たのはテトさんだけ。 誘われて寝室連れ込まれちゃったイアをカイトは見てるだけ。下手に手を出すとカイトも巻き込まれてテトに襲われるから。 あーぁ、って感じに見てるしかない。

大崎巧実 @mboxtw

で、その後テッドさんが帰ってきて。出迎えてくれたのがカイトだけだったから「一人か？」って訪ねると「発情期来ちゃったんだって」ってテトさんに連れ込まれた事を教えてくれるわけだ。 当然、可愛いイアがテトさんに襲われてるって知ったテッドさんは止める為に部屋に乱入するのです。

大崎巧実 @mboxtw

けれど。カイトがリビングで本読んでて、一冊読み終わっても帰ってこない事に気が付いて。あー、これはテッド君も混じっちゃったんだなー、って。イアちゃん頑張れ、って時計見ながら神様に祈るｗ 発情期は一週間。終わるまでひたすらかさねーずにイアたんは犯され続けるのです。

大崎巧実 @mboxtw

女性のアルファは発情期のオメガに当てられて生殖器が男性化するので、イアたんは男二人に犯されるような状態。テトさんは上半身女の子のままだけど。 代わる代わる貫かれて散々泣き続けるんだろうよ。かさねーず達は次はどっちが犯すかで喧嘩になったりしてなｗｗｗｗ

大崎巧実 @mboxtw

イアたんはテッドさんちで過ごすようになってから、発情期の抑制剤は飲まなくなった。犯される相手がテッドさんならいいや、って感じで。 それで妊娠したらそれはそれでいいって考えだし、もともとそういうもんだと教え込まれて育った子だから。

大崎巧実 @mboxtw

最下層で蔑まれる対象であるオメガが生きるには、この世界は酷く辛い物。 けれどアルファと一緒にいられるのなら、それは大幅に改善される。 結局、アルファの庇護の元でしか生きられないのなら、とイアの母はそう教え込んだんですね。 イアが少しでも幸せになってくれるように。

大崎巧実 @mboxtw

だからアルファであるテッドさん（とテトさん）に尽くす事はイアにとって辛い事じゃない。 身の回りの事も『アルファと一緒』って事で物凄い優遇されるから逆に感謝してるくらい。 テッドさんやテトさんのおかげで、私は好きに生きられるのって笑うのです。

大崎巧実 @mboxtw

でもそれはカイトから見ればある意味屈辱的なものでもあるのだけれど。 結局、テッド君に守られなければ僕は生きられないのか、って。 オメガが必須とする抑制剤も、アルファのテッドさんが一緒なら凄く簡単に、格安に手に入れられる。 それがまた悔しい。

大崎巧実 @mboxtw

つまり世間的にはオメガは薬なんか使うなって考えなのです。 薬で押さえ込むな、お前らはアルファの子を宿す為にいるのだから、って。 僕らはアルファを産むための道具じゃない！ってカイトはその度に泣き喚いてテッドさんにあやされるわけなんだけど。