- ElementaryGard
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映画『アマデウス』で(またこの話題)、老作曲家が往年の人気曲をいくつか弾いても神父は「さあ」と首をひねる。三曲目でやっと"I know that. I'm sorry I didn't know you wrote that."と目を輝かせる。だが老作曲家は顔を曇らせる。
2014-09-25 09:16:38♪ド、ソド、ソ、ドソドミソ ファ、レファ、レ、ファレシレソ♪ 上のパートはCのコードつまり「ド・ミ・ソ」の音。下のパートはG7の「ソ・シ・レ・ファ」の音。
2014-09-25 09:40:10分析するとどおってことのない旋律。ところがモーツァルトでないと作れなかった。少なくともアントニオ氏には着想できなかった。
2014-09-25 09:40:54リズムですよ。アントニオはリズムセンスが欠けていた。モーツァルトはここが抜きんでいた。そこをわからずにコード分析一点張りでモーの天才に迫ろうとしてもたどり着けない。
2014-09-25 09:42:36音符で見てみましょう。原曲はGメジャー調ですがここではCメジャー調で記してあります。実際に鳴る音はGメジャー調なのでご心配なく。youtu.be/hJ3ZKyBVZY4
2014-09-25 09:46:18リズムに注目。♪ターンタターンタ、タタタタタッ♪ これが何を表現しているかわかるでしょうか。表現というと大げさなので、こう聞き直しましょう。人間が歩く(走る)ステップでいえば、どんな姿が浮かびますか、と。
2014-09-25 09:48:51私の脳裏にはこんな姿が浮かびます。まずパーンと片足で駆けあがって、もう片方の足で一度着地するもその勢いでまた最初の足でもってパーンとまた駆け上がって、もう片方の足で着地する。♪ターンタターンタ♪
2014-09-25 09:51:31『カリオストロの城』でルパンが城の屋根から超大ジャンプして一度何かの塔のてっぺんでタッチ・アンド・ゴーして姫さまのおられる北の塔にへばりつく場面。あれかなあ。あれだとジャンプの時間が長すぎるので軽快とはいいがたいけど、足の動きという点では同じだとわかってくださいな。
2014-09-25 09:53:55♪ドーソドーソ♪ ドで跳んで4度下のソで一度着地してまたドで跳んでソに着地。わかりますね感じは。
2014-09-25 09:55:16ド↘ソ↗ド↗ミ↗ソ Cのコードの構成音「ド・ミ・ソ」そのままの旋律。ただし並びが違う。下から「ソ・ド・ミ・ソ」と重なっている。先ほどの旋律はCのコードでいうと「ソ・ド・ミ」(ミは鳴らないけどね)だったところに、さらに1オクターブ高いソが重なる。
2014-09-25 10:00:30駆け上がるというべきかな。ドから4度したのソに一度落下して、そこで跳ねてドミソッと駆け上がる。
2014-09-25 10:02:58♪ドーソドーソ♪はルパンのごとく横っ飛びで、♪ドソドミソッ♪は階段を駆け下りて駆け上がって、一番上のソの段でさらに空に向かって縦にジャンプ! そんな感じがします。
2014-09-25 10:04:47♪ソッ♪ を映像化すると、こんな風かな。 pic.twitter.com/14vlSkdbiM
2014-09-25 10:06:20これがモーツァルトの天才の秘密です。リズムセンスが生き生きしている。元気いっぱいの女子中学生のハートビートがあるのです。ちなみに映像は『かみちゅ!』という神アニメから。高畑の『赤毛のアン』が好きならこれも気に入ると思います。
2014-09-25 10:09:28あ、ドミソ論の補足。♪ドーソドーソ♪ はコードでいうとC/GつまりCが裏返っているのですが、♪ドソドミソッ♪ は、ソから駆け上がる勢いでもって、裏返ったCが再反転してC(♪ドミソッ)に戻る。
2014-09-25 10:41:37