- eighter_rieko83
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錦戸亮 1 テレビ収録が終わって帰ろとした時、後ろから声をかけられた。 振り返ると懐かしい顔。 もう10年も前になる。 デビュー間もない俺が毎週お世話になってた番組のAD…それが今目の前にいる彼女。 @@「あの…お久しぶりです、 覚えていますか?」 もちろん!!
2014-09-26 22:06:10錦戸亮 2 だって、俺君のこと好きやったもん…。 錦戸「覚えてますよ。」 平静を装って、笑顔。 @@「良かった…。」 あの頃かわいかった笑顔は、美しいという言葉がピッタリの笑顔に。 @@「もう、10年も前ですが… その節は お世話になりました。」
2014-09-26 22:06:35錦戸亮 3 錦戸「いや、お世話になったん、 こっちの方ですから…。」 まだテレビのお仕事してたんやなぁ。 また会えるなんて思ってもみんかった。 聞いたら、今はもう自分で番組を作っているのだとか。 小さい番組ですけど、って恥ずかしそうに笑った。 なに…この感じ…。
2014-09-26 22:06:55錦戸亮 4 @@「あの…覚えてますか?私が 仕事失敗して、錦戸さんが フォローしてくれたの…。」 そんなことあったっけなぁ…別に助けたつもりやなかったけど。 つか、君が好きやったから…。 それよりも…キスしたん、覚えてるんかなぁ…。 錦戸「フォローやなんて…。」
2014-09-26 22:07:26錦戸亮 5 @@「あの時、すごく救われたんです …ずっとお礼が言いたくて…。」 錦戸「あの、さ、約束覚えてる?」 @@「えっ…?」 錦戸「2人とも出世して…、そん時は 一緒に飲もうなって…。」 彼女が微笑んだ。 @@「もちろん、覚えてます。」
2014-09-26 22:07:44錦戸亮 6 じゃ、キスも覚えてるんかな…。 錦戸「2人とも出世したやろ…? あの頃とは変わった…やろ?」 @@「錦戸さんは大出世だけど、 私は…、」 錦戸「飲み行こや…な?」 分かった、この感じ…彼女への想いを思い出したんや…。 @@「錦戸さん…。」
2014-09-26 22:08:06錦戸亮 7 錦戸「あん時は“亮くん”て 呼んでくれてたやん…。」 彼女にゆっくり近付いて、触れる程度に頬を撫でた。 @@「……亮くん…、」 錦戸「…連絡先…!」 彼女の番号を登録し終わった、その時、電話が鳴った。 錦戸「わ!…マネージャー…。」
2014-09-26 22:08:34錦戸亮 8 そういえば、トイレ寄ってから車行くって、別れたんやったっけ。 錦戸「ご、ごめん、行かんと…。」 @@「連絡待ってるね…亮くん…。」 そう言ってまた微笑んだ彼女。 その微笑みが…胸をキュッとした気がした…。 ガラやないし…。 正直すっげー離れがたいんやけど…。
2014-09-26 22:08:54錦戸亮 9 錦戸「な、絶対連絡するから!」 @@「うん…。」 なんや、こんなん…久しぶりや…。 頭では行かなって思ってるのに、体が動かん…。 そういうつもりやなかってんけど…俺は彼女に触れるだけのキスをしていた。 大きな目をいっぱいに広げて、びっくりしている彼女。
2014-09-26 22:09:09錦戸亮 10 @@「……2回目だよ……。」 お、覚えてたぁ…。 顔真っ赤にして俯く彼女。 錦戸「今度、3回目なっ!」 からかうつもりで言うたけど、失敗や…俺も照れてまう…。 「じゃ!」って言うて離れた。 あーなんか、久しぶりなこの感じ…えぇことあったなぁ……………。
2014-09-26 22:09:50