中学の英語の授業を思い出しながら

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It happens sometimes @ElementaryGard

話題が変わります。「~ている」を英訳するときよくやってしまうのが、機械的にing形にすること。「あの工場はプリンターを月に一万台生産している」をThat factory is producing 10,000 printers a month.という風に。

2014-10-01 14:54:13
It happens sometimes @ElementaryGard

producesが正解。むろんisは削る。日本語の「~ている」には5つパターンがあることを自覚しないで(させないで)進行形を機械的に教え込む中学英語に問題があります。

2014-10-01 14:58:01
It happens sometimes @ElementaryGard

①彼女あてのメールを今書いている。 ②ドアを開けたら、母が死んでいる。 ③山がそびえている。 ④彼は今運動場で走っている。 ⑤朝食にはいつもパンを食べている。

2014-10-01 15:09:58
It happens sometimes @ElementaryGard

①は英語でいう現在進行形。 ②はちょっと難しい。「死ぬ」のは瞬間的行為。スイッチがぱちっと切れるのと同じで、切れればあとはずっと灯りは消えた状態。母の命のスイッチが切れて、生命機能停止状態がその後ずっと続く。そういう「~ている」。

2014-10-01 15:16:55
It happens sometimes @ElementaryGard

③ 「山がそびえる」だと微妙に不自然な感じしませんか。校歌か何かならこういうのもありそうだけど。山は何万年も前からそこにあるのだから(例外もあるとして)、動詞といってもほぼ形容詞。そういうとき「~ている」をつけて形容詞化。

2014-10-01 15:18:57
It happens sometimes @ElementaryGard

あ、④の例文は訂正します。これだと①と同じだから。「彼には一度会っている」に。この場合は、過去に経験があるの意。英語だと完了形で表現。ややこしいですね「~ている」が現在進行形と現在完了形の両方と部分的に重なるのだから。

2014-10-01 15:22:05
It happens sometimes @ElementaryGard

「あの工場はプリンターを月に一万台生産している」はこの①~⑤のどれでしょう。⑤ですね。「毎日毎日ラインがまわって月あたり一万台」の意だから。

2014-10-01 15:24:00
It happens sometimes @ElementaryGard

英語の現在進行形も2パターンあるので、「~ている」の5パターンと掛け合わせると10パターンも組み合わせが生まれてしまいます。面倒ですね。ちなみに英語の現在進行形は、①今まさに行為の真っ最中で終わりはまだ先ですねん、②もうじきやるねん の2パターン。

2014-10-01 15:28:32
It happens sometimes @ElementaryGard

中学のときの英語の授業を思い出すに、この2パターンについてきちんと説明をされたかどうか心もとない。授業ろくに聞いていなかったというのもあるけど。自力で気が付いた覚えがあります。

2014-10-01 15:30:14
It happens sometimes @ElementaryGard

「~ている」の使い分けについては英語でも国語でも習った覚えがない。こんなんでどうやってニホンジンの英語嫌いを克服できるというのだろう。

2014-10-01 15:31:24
It happens sometimes @ElementaryGard

学校で教わる国文法が、古典を読むことを想定してのまとめ方になっているので、あまり実用的でない。ここでいう実用的というのは、要するに日本語を母語としない人々に日本語を教えるのに適しているかどうかってこと。

2014-10-01 15:33:50
It happens sometimes @ElementaryGard

国語の授業と、英語の授業がうまく連動していない。たぶん今でもそう。「~ている」には5つあることを生徒にしっかり教え込む(気づかせる、ですね)ことではじめて、英語の現在進行形や現在完了形を分からせられるのに。

2014-10-01 15:36:05
メイゲンボット @meigenbot

学校で学んだことを一切忘れてしまった時に、なお残っているもの、それこそ教育だ。 (Albert Einstein) amzn.to/lJgzSX

2014-10-01 15:37:11
It happens sometimes @ElementaryGard

ここまで考えての英語学習教材ってあるんでしょうか。マーク・ピーターセンとかの英語ネイティヴによる語学随筆本で小ネタとして触れられるぐらい。

2014-10-01 15:38:14
It happens sometimes @ElementaryGard

せっかくだから「~ておく」の説明もしちゃいます。2つパターンあり。 ①明日までに洗っておく。 ②洗い物は洗剤につけておく。

2014-10-01 15:59:12
It happens sometimes @ElementaryGard

①は準備のニュアンス。②は持続。「部屋の電気をつけておく」も②。

2014-10-01 16:00:43
It happens sometimes @ElementaryGard

①と②の感じがなんとなく重なる感じしませんか。

2014-10-01 16:01:11
It happens sometimes @ElementaryGard

外国人に日本語を教えるとき、動詞の活用形を教えます。いえ私は別に日本語教師で食べてるわけではないけど。「てフォーム」を重視するそうです。「食べて」「寝て」「飲んで」など。前に振れたよね。

2014-10-01 16:02:32
It happens sometimes @ElementaryGard

ここまで並べた例文が、どれも「てフォーム」だと気が付きましたか。このフォームをしっかり身につけさせて、それから「~ている」「~ておく」を教えていきます。「~てある」もね。

2014-10-01 16:04:02
It happens sometimes @ElementaryGard

あ、「~てしまう」もあるか。以前触れたっけ。togetter.com/li/721956

2014-10-01 16:07:04
It happens sometimes @ElementaryGard

あとは「~てみる」「~てあげる」「~てくれる」「~てもらう」。あわせて7つですか。こういうのを補助動詞と言うのでしたか。

2014-10-01 16:10:40
It happens sometimes @ElementaryGard

どんな語学の達人でも、子どものうちにその言語の環境で育っていないのなら、結局は母語をベースにしてその言語を使うしかない。私がまさにそうだし。ならば母語のメカニズムをしっかり把握するのが大事。この頃とみにそう思う。

2014-10-01 16:12:32
It happens sometimes @ElementaryGard

気づく楽しさ。レコーディングダイエットに通じる。食べるという日常すぎていちいち意識もしない行為を、逐一記録していくことで、自分の食習慣に気づいていく。ここから食生活を変えていく。語学もそうかもしれない。母語のメカニズムに気づいていく大切さ。

2014-10-01 16:15:10
It happens sometimes @ElementaryGard

歩くとか座るとかの行為と同じくらい、もはや意識しないでできてしまうのが母語。それを一度、レコーディングダイエットみたいに自己分析していく。むろん文献をいろいろ使いながら。これができると、もっといろんな外国語となじみやすくなるんじゃないかなーと考え中かんがえちゅう。

2014-10-01 16:23:26