- riri_yanagawa
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「詩のレシピ」pwGT組(梁川梨里の詩)2014.9.21-10.5
*日々の選詩と担当者の詩もあります
★【告知・pwGT組始まります!】9月21日〜10月5日まで15日間。ツイッター連詩が新企画で始まります。5人の担当メンバーと自由参加のみなさんとの共同連詩です。ご参加お待ちしております!★詳細は画像ご覧下さい。組長拝 #pwGT組 pic.twitter.com/dlIrxRdFUO
2014-09-20 05:29:34「シナナケレバイイト思ッテ」え。お母さんそんな事を?「ヨウスケノヨウハ中庸ノ庸ヲ取ッテ」の笑顔からヨウ家も波乱に満ちた。シハ「一般的主体より一段低い所に身を置き、この世界の受容体とならなければ」と安川。そんなにいい事は、ないよ。覚悟は良いか。ヨウソロ!(詩のレシピ1)#pwGT組
2014-09-21 03:45:10ヨウイ(銃声)。おぎゃあ。我が家へヨウコソ。ヨウシがワルイかイナか、いきなり始まった。君も瑞々しい手を捨て比べるものの手として、バトンを繋ぐために生まれてきたんだよ、普通でいいから。先生!普通って何ですか?課された宿題のフツウの意味がワカリマセン。 (詩のレシピ1)#pwGT組
2014-09-21 06:45:19遺された痣がまたひとつ増えて 埋れてしまいそうな世界で 生まれた想いの欠片が 深いマントルのグラスの縁を 舐めるように這う 結晶化したことで 思いもかけず昇華した 雪のような、し、が、 世界のあちこちで降っている 痣の消える錯覚と共に (詩のレシピ1)#pwGT組
2014-09-21 09:49:41ヤス、みなく、カワ、し続けるも ナオ、仄暗く 激しく揺さぶるあなたの、シ、は プレートに乗り、ぶつかり、潜り込む、わたしの下へ ぷれーとてくとにくす、もう降りられない 喪った後に遺されたモノの 悲鳴の飛び交う街で新しい服を、明日買う (詩のレシピ1)#pwGT組
2014-09-21 11:33:511日目の選詩----------
仄暗くすれ違う風の揺さぶるさざ波は脚をひらく角度でひろがり、辿りつく頃には島を割る。さべつ/ようご/です/か、お母さん? はて卵黄になれなかった精子として何処へいこうか。洋洋と酔う孤独が要るようだ4には。それすら幻の、おなじ渦のなかで (詩のレシピ1)#pwGT組
2014-09-21 10:10:47窓を開ければ、また窓がある。網越しの恋。宵越しの夢。指を離しても走る窓。慣性スクロール感性ストローク。タイムを上り下りするラインの流れ。難所と嘆きと鎮魂と。熱狂も捏造も妖怪ものせて。よ、みとれ、渦の中の渦うむ岩を。待ち伏せするシ。窓を巻く。 (詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-22 00:13:24冷たき窓にタップする、ステップする、回転軸をわたシ、たかが一枚の硝子に傷つけられ捲れた皮に、ジリジリと深淵へ追いつめられシ、脳内麻薬による幻覚、指した先で刺されて咲いた花の、弁が風をまきあげハブで繋がれた窓へ裏側からまわり、鳩が飛び立つのを撃ち落とシ (詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-22 08:46:57目を見て云えるかい、こんな嘘ばかりの言葉に一喜一憂する愚かな中二病が今日も窓を叩き、シんでやる、と呟いている。魑魅魍魎紆余めくシから救うためなんて綺麗事はやめて足を抜け。全ては流され鬱ログのかと思えば牙に割かれて晒される、此処に空などない。 (詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-22 12:57:37光を描くには外へ出てゆくための足を生やさなければならない 小さな窓の中は時空が歪んでいて、 指だけが知る、冷たい、シミみたい、に並んだ、シみたいな、染み出た、シ体みたいな、文字を見たい、みたい、 薄暗がりの足なしタップ 足りないステップ (詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-22 13:00:53後ろ手に隠された鍵で足を施錠されたベルトコンベアの鳥だね。パスされしワードを知るものだけが優位に立ち、空気に満ちた返信が心を揺らし続けるシくみに、シをバラまク堕ちたシ人は庇からず。開閉自由の窓の中に本物の花は咲かない。存在するのは想ふ我。 (詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-22 13:02:292日目の選詩----------
夜を泳ぎ抜けて 幾つもの夜を 闇のコールタールが絡み付いて ところどころ黒く固まりこびりついている そんな魚に朝日は届かないが 目を射抜かれはっとする 花嫁衣裳の白(詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-22 08:46:22私の頭を抱えて 私が空を飛んでいた (シャガールの絵のように) フロイト(一九三九年九月二十三日没)と ユングの交流と決別を描いた映画の 私の記憶の中では ジークムントは全てのシーンで 葉巻を燻らせていて そうやって吸い込んだ 他人の夢を燃やしている (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 03:26:35抱えた頭が手が滑って落ちた 首なしの身体が煙みたいに 空にぽっかり浮かんでいるのが どんどん小さくなるのを腹を抱えて笑った 抱えるために腹を割ったのは この白い昼の夢を誰かに伝えたかったから 黒い夜の夢をジークムントが記した本が未来の私を予言する (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 09:23:46深い森の奥の湖で歌う白鳥の夢を、左手のない夢を、みてはいけない 夢の足跡を探しあてることが日課になるとわたしは自由に服を選べなくなり、だから本を破り捨て その火でサーモンを燻製にした 立ち昇った夢の粒子は世界を巡回し誰かの記憶に降りてくる (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 15:06:15抱えた頭、手が滑って落ちた 首なしの身体が煙みたいに 空にぽっかり浮かんだまま どんどん小さくなる、のを腹 を抱えて笑った 抱える、ために腹を割ったのは この白い昼の夢を誰かに 伝えたかったから 黒い夜の夢を記した本が 未来の私を創作する (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 15:20:40インフラ整備の進まない地で あまりに唐突なストーリーを 点滅と共に転記する者が 手にした羅針盤には燻った 匂いがこびりついていた 顔のない人間が見た 空の色は解像度が足らず 見慣れぬ数字の刻まれた本を 持ち帰ることは出来ないのだ と速記者の声がした (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 21:37:013日目の選詩--------
夢をはらんだ しろい息吹は 細く紡がれ 雲になる かたちを変えてでも側にありたかったものたち 『私』を溶かして、頭を見れば 目を閉じた安らぎと、 (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 21:47:20空だけある部屋でパンの皮をかじる 心寄せるものがなくてもきっと生きてはいけるのだろう おや、鱗だね にぎりしめた右手には 跳ね回る朝の贄 (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 00:45:26夜が明けると、夜通し跳ねていた鬼が手の上で大人しく眠っていた 夜行性は、ややこしい 手から降ろし布団をかける 慌てて車のエンジンをかけるわたしの右手から 黒く焦げすぎた粉が落ちた わたしが今朝殺した、昨夜のわたしの遺灰だ (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 12:01:43