2014年10月16日

ナイジェリアでのエボラ対策に関するまとめ

エボラ出血熱は、主に西アフリカで猛威をふるっています。特にギニア、リベリア、シエラレオネの3か国での発症者は8000人を超えました。一方で、ナイジェリアでも発症報告はありますが、拡大は抑えられているように思えます(今後、変化はあるかもしれませんが)。 この点について不思議に思っていたのですが、ヒントとなりそうなつぶやきを @HAMASAKI_Ina さんがされていたので、参考までにまとめておきます。 エボラ出血熱の流行地域: http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/ebola/ebolamap/
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浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ナイジェリアでエボラ対策に携わる国立ナイジェリア大学のウニグウェ医師による緊急セミナー@JICA。エボラは致死性の病気ということで、「恐怖」が強くある。恐怖をどうマネージするかがエボラ対策においては極めて重要。

2014-10-13 10:45:13
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「エボラの制圧においてナイジェリアで重要だった経験は、ラッサ熱の管理。ラッサ熱はエボラと似たウイルス性出血熱。ナイジェリアが今のところエボラ封じ込めに成功しているのは、ラッサ熱の経験があったから。

2014-10-13 10:47:08
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「エボラウイルスは、医療従事者にとってのテロリストだということができる。1976年、コンゴ民主共和国とスーダンで流行して発覚。最初に発見されたコンゴのヤンブク村の川の名前をとってエボラ出血熱と名付けられた。

2014-10-13 10:54:21
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「医療従事者自身が影響を受ける。ナイジェリアでのケースでは、最初に亡くなったのは、ナイジェリアに来たリベリア系米国人をケアした医療従事者だった。8人の死者のうち、5人が医療従事者。

2014-10-13 10:57:17
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「オオコウモリが宿主。エボラに感染したオオコウモリが食べた果物に唾液が残り、それを別の動物が食べて感染する。また、地域ではオオコウモリがタンパク源で、これを料理して食べて、家族全員が死んだケースが ガボンで起きた。チンパンジーでも同じことが起きた。

2014-10-13 11:00:41
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「発症した人の体液から感染する。また、埋葬の際に死体と接触して感染する。亡くなってから5日ぐらいはエボラウイルスは感染力あり。だから火葬が推奨される。発熱していない段階では、感染しない。空気感染はないが、塗抹感染はあり得る。医療従事者は防護服が必要。

2014-10-13 11:05:07
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「潜伏期間は21日。初期症状は他の病気と共通なのでエボラと判断しにくい。しかし、初期段階でエボラと診断することが、患者の生存にとって重要。第2期になると出血、脱水、体重減少。この段階では生存難しい。

2014-10-13 11:09:51
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「エボラウイルスは免疫システムを抑制する。その間にウイルスが身体中に蔓延。サイトカインが血管に損傷を与え、出血。口、鼻、耳などからも出血。生存をできても、合併症が生じ、長らく苦しむこともあり得る。

2014-10-13 11:12:42
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「早期の診断のためには渡航歴や患者との接触の有無の確認、その他指標が必要。疑い症例、確定症例、と分けて確認していくことが大事。患者の免疫システムを維持し、病気と闘える体制を組むことが重要。

2014-10-13 11:20:04
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「埋葬は、漂白剤で消毒し、袋に入れて行う。火葬が推奨されているがアフリカの文化では難しい。また、死体の処理も防護服を着ないで行うようなケースもあり、問題がある。携帯電話でのモニタリングはナイジェリアで有効に機能した。

2014-10-13 11:32:24
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「ナイジェリアでなぜエボラを克服できたのか。政府のコミットメント。志願した医療従事者には適切な処遇。ラッサ熱の制圧の経験を蓄積していた。防護服も揃っていた。政党や宗教の違いを越え、国全体で取り組んだ。

2014-10-13 11:35:03
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「エボラ流行時には、握手をしないようにする。メディアを使った啓発も実施。30分毎にラジオで放送。SNSでも1日2回、携帯電話会社からメッセージを流した。その結果、子供でもエボラとは何かを知っている。野生動物の肉を食わないようにする。

2014-10-13 11:37:48
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「手洗いの習慣を徹底してつける。あらゆる団体、企業、組織がエボラに取り組むようになった。国立ナイジェリア大学では、医療従事者へのトレーニングも徹底した。

2014-10-13 11:43:06
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「透明性を高め、噂などへの対応を徹底。北西部のゲリラグループ、ボコ・ハラムですら、エボラ流行に際して停戦を申し出た。

2014-10-13 11:45:06
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「今の流行地では何故エボラを食い止められてないのか。エボラの経験がなかった。ナイジェリアほど人材や資金を動員できなかった。また、中央アフリカ地域と違い、人口の多い都市部で感染が拡大した。中央アフリカ地域の場合、もともと孤立した集落で生じたので、隔離が容易だった。

2014-10-13 11:47:40
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「人の移動が激しい地域。シエラレオネ、ギニア、リベリアのハブになっている地域で最初に感染が生じた。また、エボラが発生していることを否定する傾向があった。エボラであると認識できなかった。地域では、薬草を使う伝統治療に頼ったりした。

2014-10-13 11:51:54
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「ギニア、シエラレオネ、リベリアは内戦後で、保健システムが弱かった。ナイジェリアでは、治療の成功事例もあった。そこで、『早期発見すれば生きられる。隠せば死ぬ』というメッセージを流し、早期のモニタリン導入に成功した。

2014-10-13 11:54:05
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「流行国では、医療従事者が恐怖により逃げてしまうこともあった。エボラで生き残れるかは、免疫システムが機能するかが大きい。栄養が大きな要素になる。その点でナイジェリアは流行国と異なっていた。

2014-10-13 11:56:19
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「貧困、無知、無視という悪循環を切ることが大事。例えば、野生動物の肉に頼るのは貧困で家畜がいないから。伝統医療に頼るのは無知だから。また、医療機関にいってもみんな死ぬなら、家で死んだほうが良いという話になる。好実践例を作り普及することが大事。

2014-10-13 11:59:04
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「未承認薬について。完全なものでなくても、何かあることは重要。使用したい人にきちんと説明がある必要。患者の立場になれば、未承認薬の導入は肯定できる。効果があった人も、なかった人もいた。しかし何もないより、何かあったほうが良い。

2014-10-13 12:11:51
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

ウニグウェ医師「一般論として、アフリカはガバナンスが悪いことは事実。しかし、今回の政府のアプローチは前代未聞で、その尽力は否定できるものではない。政府の努力で生き残れた人もいる。新薬の開発についても追求。大臣たちもキャンペーンに参加。この点、ナイジェリア政府は前向きであった。

2014-10-13 12:17:22
浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

エボラ出血熱の課題は、半分は医療、保健だがもう半分は社会的決定要因の課題。特に、社会に蔓延する「恐怖」をどう管理していけるかが課題。ウニグウェ医師の話は、それについて大きなヒントを含んでいた。 pic.twitter.com/S7I5D97IbR

2014-10-13 14:25:33
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浜崎 伊南 HAMASAKI Ina @HAMASAKI_Ina

米国はエボラ対策で緊急治療施設建設のため米軍数千人を派遣。今日、安倍はオバマとエボラ対策について相談。もし安倍が日米連携でエボラ退治の為の自衛隊派遣を決定したら市民社会はどうする?これは超応用問題。実は、「国境なき医師団」は日本を含む各国に、エボラ退治のための軍隊派遣を要請済。

2014-10-15 17:37:33

コメント

珪素生物 @deadcatbouncepn 2014年10月16日
「恐怖のマネジメント」か。日本でも311後にはそういう観点が必要だったね。
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亜山 雪 @ayamasets 2014年10月18日
ナイジェリアはアフリカでもかなり裕福な国だからなー
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細川啓%求職中断 @hosokattawa 2014年10月18日
『早期発見すれば生きられる。隠せば死ぬ』このメッセージはとても重要。「高い致死率」「有効な治療法なし」で恐怖を煽るのもほどほどにしないと、他の疾患と区別の難しい初期状態で「エボラじゃない、ただの風邪」と否認する人も出て隔離策が破綻しかねない。
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JET雪駄 Jet Set Junta @kickinside666 2014年10月19日
「エボラ流行時には、握手をしないようにする」この言葉は怖い。今のところ対岸の火事だが、「エボラ焼肉のたれ」とか茶化してる場合じゃないぞ。
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装剣金工 片山重恒 / Katayama Shigetsune @shigetsune 2014年10月21日
正確な情報の多量な流布によるデマの封じ込め、日本は後進国だなー。放射能恐怖症が克服できなかったのだから 恐怖のマネジメントか
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