紅楼夢10新刊『見越入道、見越せたか』感想まとめ

サケノミ @sakenom

→そしてそれがただの物珍しさに収まらずにしっかりとキャラの人生を描けてるからたまらん。 特に雲山は本当に救ってあげたくなる愚直な親父だった。 全てに裏切られて山に逃げてきたときどんな気持ちだったのかと考えるだけでツラくなる。→

サケノミ @sakenom

→そんな雲山が無知で純粋なだけの一厘に触れられたことはきっと望外な救いになったと思うのだ。 そんなわけでメイン脚本としての二人の過去はとってもよかった。この部分だけでもオススメできる。 さらに脚本が優れているだけじゃなくて→

サケノミ @sakenom

→序盤と終盤の見越し入道の捕食シーンと、一厘と雲山の物語を汲んだ白蓮の説法。これがとにかく強烈だったんだわ。 もしもサンプルで序盤が全部公開されてて、俺がそれを読んでたら絶対ここまで放置しなかった。その日に読んでたと思う。→

サケノミ @sakenom

→前者については化物に対しての人間の無力感がとてもよく書かれていてゾクゾクしちゃった。『悲しきかなや身は籠鳥』の鵺のあれと同じベクトルの興奮。 序章の演出は、まんが日本昔ばなしのホラー回じみた雰囲気があって懐かしい怖さを覚えるほどだった。→

サケノミ @sakenom

→掴みとしてはこれ以上ないってほどだったよ。 やっぱり化物は恐怖を与えて快楽を伴って食事をしてこそだよなぁ。 そんで、十分に化物の強さを描いた後の「見越し入道、見越せない（！？）」が予想外すぎてもう一回震えたよね。モブ仏僧さんも俺も「これは勝ったやろ！！」と思ったのに。→

サケノミ @sakenom

→「じゃあダメじゃん。無敵じゃん」って笑っちゃったもん。強いバケモノ、いいと思います。 今までぎっちり文字を詰め込んでただけにあの左上の空白演出はかなり効いたなぁ。乱発しちゃいけない演出だけに使いどころでばっちりハマってると嬉しくなるね。→

サケノミ @sakenom

→後者についてはあれだけ無双して暴れてた一厘＆雲山を説教で、しかも彼らの過去を汲んでだもんなぁ。 「ああ……老人ver聖かよ……」と一回がっかりさせてからの、一歩一歩と若返っていく演出もさることながら、→

サケノミ @sakenom

→モブ僧がただのお約束として唱えた「見越したぞ」よりも何百倍も重い、二人の過去を汲んだ上での「今、見越しました」。だからこそ俺にも二人にも響く。ムラサ船長も一瞬で救ってくれそうな頼もしい聖さん。 この短い演出で救済者かつ超越者としての聖を描けたのはあっぱれですよ。→

サケノミ @sakenom

→最後の一文も青が紺にかかっているようで素敵。 願わくば雲海と雲山が愛した青の似合う乙女に、一輪の花となれることを祈って。→

サケノミ @sakenom

→というわけで『見越し入道、見越せたか』でした。 表紙と題字がものすごく面白そうな雰囲気を醸し出していますが、期待をもって読んでも失望しない上質なSS本です。というか表紙通りの一輪雲山が見れます。自信をもってオススメ。

サケノミ @sakenom

@kamuijt いやーおもしろかったです！こうやって思いがけず面白い本に出会えるからやめられません。次回もあれば楽しみに楽しみに買わせて頂こうと思います。 書いてくれてどうもありがとうございました！

がいこつ／楽志 @ga1k0t2

@kamuijt 「本物？　仏に偽物と本物があるんか？」 この一言にすごくやられましたねえ。

ノヴェー@コミティアう24b @gomuzawan

@kamuijt 「美味そうに見えるんじゃ……」　名台詞でもあり、非常に読んでて辛かった一言でもあります

雲海 @unkaiichirin

あと「紅楼夢で出てた一輪さんの過去話の小説滅茶苦茶欲しかったけど手に入らなかった・・」って結構な人に言われましたからね

にいな @ninanyan

@kamuijt 「いいか確かに口授で一輪ちゃん元人間だと言われた、これはその前からの構想なのであろう。だがそれがどうしたというのだ。ぶっちゃけ妖怪でもよくね？むしろ妖怪だよ！あと岡山弁が日本昔話としての雰囲気を…」みたいな感じでした終始。しかしこれから先如何にして手に入れるやら

にいな @ninanyan

@kamuijt なんかねえ〜そういう記述ぶっ飛ばすパワーもった弾丸みたいな文でしたねほんと。次回の例大祭なら連れも来るでありましょうからそのとき改めてダメ押しにもう一発言うてみましょうぞ

酔鏡仙＠ @suikyosen

あれまだ入手できるかな、読みたい……

青矢鴉/家庭事情欠席 @aoyagarasu

面白そうだけど、通販委託ないのよね…。