ねえ先輩botまとめ　〜モブ兵の左又密着24時編〜

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モブ助「又兵衛様は本気のようだが…お二方とも速過ぎて実況出来ぬ」 モブ雄「簡単に言うと、後藤さんがぶん投げた奇刃を左近さんが躱して足技落としたんだけど後藤さんが避けながら懐入って手甲の爪でガチで顔狙ってる状況だね」

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モブ助「戻って来た奇刃で左近殿の首を…！しかし左近殿が双刀で受けた！」 モブ雄「弾き返すと同時に蹴りだ！後藤さん寸でのところで後退！地面を蹴って左近さんに突進しながら奇刃で斬り上げ…！」 モブ助「左近殿宙返りのように避けた！そのまま後ろから斬撃！」

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モブ雄「後藤さんめっちゃ身体捻って奇刃で受けた！」 モブ助「弾き返された左近殿、体勢を立て直して…」

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モブ雄「なぁ、これ……」 モブ助「うむ…意味がわからぬな」 モブ雄「殺陣の実況って無理だわ」 モブ助「致し方無し。決着がついたらまた実況に戻ろう」

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モブ助「さて、決着は」 モブ雄「両者引かず、引き分け。あーーーーつまんねぇ」 モブ助「なっ、何を申すか！お二人は互角だということだ！」 モブ雄「せっかくだからさぁ、左近さんの土下座とか、左近さんの言うこと聞く後藤さんとか、見たかったじゃん」 モブ助「おぬし」

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モブ助「段々遠慮がなくなってきておるな」 モブ雄「いや意外と楽しくて」 モブ助「それは否定できぬ…さて、まだ夕餉まで時間があるな。お二人はまだ部屋には戻っておらぬようだが」 モブ雄「…あ！いた！」 モブ助「何やら城下へ出かけるようだな。付いて行こう」

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モブ助「先ほどから並んで歩く左近殿が又兵衛様の手を取っては振り払われ、肩を抱こうとしては引っ叩かれ、腰に手を回しては肘でど突かれておりまする」 モブ雄「左近さんめげねぇなぁ」

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モブ助「茶屋に入るようだな」 モブ雄「あの店女中達に人気の店じゃね？外国の菓子があるとかで」 モブ助「甘味好きの又兵衛様をさすがわかっておられるな」 モブ雄「（それって女を口説く手法なんじゃ…）」

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モブ雄「後藤さん幸せそうだなー」 モブ助「又兵衛様が美味しそうに甘味を頬張っておられるのを見る左近殿も幸せそうでござる」 モブ雄「あ、左近さん自分が頼んだ団子を後藤さんに差し出したぞ！食べるのか！？」 モブ助「おぉっ！又兵衛様が左近殿の手から団子を！！」

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モブ雄「……左近さん固まってるぞ」 モブ助「食べてもらえると思っていなかったのだろうな…」 モブ雄「左近さんすげー幸せそうだわ……」

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モブ雄「来る時より若干距離が縮まってる気がする」 モブ助「美味しい甘味で又兵衛様も絆されたのだろ…ん！？」 モブ雄「えっ！左近さんが後藤さんを路地裏に引っ張り込んだぞ！」 モブ助「こ、こんな往来で何をなさるおつもりか！」 モブ雄「やべぇ！左近さん早まるな！！（ダッ）」

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又兵衛「ふっざけんなさこぉおんッ！！」 ＼バチーン！／ モブ助・モブ雄「！？」

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モブ雄「ちょっ、今走ってった後藤さん顔真っ赤だったけど！？」 モブ助「左近殿…一体又兵衛様に何をなされて…」 モブ雄「あ、左近さん出て来た！うっわ、頬引っ叩かれたのか…」 モブ助「真っ赤でござるな…」 モブ雄「つぅか引っ叩かれたのになんで嬉しそうなんだあの人…」

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モブ雄「左近さんは夕餉の後三成様に呼ばれて大谷さんの部屋で三人で何やら仕事っぽい。あの二人がいると迂闊に部屋に近寄れないから距離をとって観察。話し声聞こえないけど障子に映る影があんま動かないからきっと真面目な用件だと思う。しばらく出て来ないかなー」

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モブ助「先ほど簡単な夕餉を済まされた又兵衛様は現在自室にて読書をされている模様。特に変わらぬ習慣にござる」

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モブ助「又兵衛様は先ほど湯殿へ向かわれた。さすがに中の状況までは実況出来ぬゆえ、入り口にて待機」

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モブ雄「あ、左近さん出て来た。やっと終わったみたいだな。三成様は出て来ないからまだ大谷さんと話してるんだろう。左近さんが向かってんのは…湯殿かな？よし、尾行しまーす！」

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モブ助「モブ雄！」 モブ雄「あ、おっつー」 モブ助「どういうことだ。今は又兵衛様が入浴中だぞ！」 モブ雄「え？嘘、俺それ知らねぇ！っつーか左近さんも知らねぇんじゃ…」

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左近「あっれー？せんぱぁい、奇遇っスねー！」 又兵衛「奇遇じゃねぇだろうがぁ！てめぇ、わざとか！」 左近「やだなぁ、今日は偶然ッスよ。さっきまで三成様に呼ばれてて、あとで先輩んとこ行こうかなーって。でもその前に風呂入ってからって思ったら先輩がいただけッス」

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モブ助「…まことであろうか」 モブ雄「さぁ…まぁでも左近さんにとってはツイてるなーぐらいに思ってると思う」 モブ助「何事もなければいいが…」 モブ雄「無理じゃねぇかな…」

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モブ助「静かになったのはいいが、ちと長くないか？」 モブ雄「後藤さん、左近さんが来る前から入ってんスよね？ずっと浸かってたら逆上せねぇ？」 モブ助「月代の手入れをなさるなら確かに長風呂ではあるだろうが、これはちと長過ぎるような…？」 モブ雄「あ、出て来た！」

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モブ助「…なぜ左近殿が又兵衛様を抱えておるのだ」 モブ雄「あーもう…左近さん…風呂出て部屋戻るまで我慢しろよ……」

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モブ助「どうやら又兵衛様は湯当たりしたようで…左近殿がお部屋へお連れした後、桶と手ぬぐいを下女に持って来させていた」 モブ雄「湯当たりする程何してたんだか…」 モブ助「さすがに体調の悪い又兵衛様には手厚い看病で済ませるであろうな」

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モブ雄「………」 モブ助「なぜ黙る。肯定してくれ」 モブ雄「ごめん、今日一日左近さん見てたら部下の俺でもさすがにもうそれは肯定出来ねぇわ」

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左近「先輩、大丈夫ッスか？」 又兵衛「んー…」 左近「ごめんね、結構先に入ってたって俺知らなくて」 又兵衛「う”ー…あっつぃ…ぐらぐらするぅ……」 左近「手ぬぐい、濡らしますよ。もう温くなってるし」