歌詞から山月SSまとめ

ゴミ捨て場 @boxtrsh

えーとback numberの「003」を山←←月でやってみた…ワンライよりひどい荒れ具合なので雰囲気だけ楽しんでいただけたら…

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【歌詞から山月/003】 カーテンを閉め切った部屋。満月の光も届かない。 響き渡るのはベッドが軋む音と、結合部の水音。そして、僕と山口の息遣い。 「ん、はっ…ぁ」 「…っ」 山口は何も言わず、ただ僕の奥を突き上げてくる。　#とら山月SS

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【歌詞から山月/003】 たまらなくなって首に手を回すと、山口も僕の頭を両手で包み込んで、キスをしてくれる。 こんな風に、山口はいつも僕を抱いてくれた。嫌な顔一つせず。 だけど、山口の本命は僕じゃないことはわかりきっている。 #とら山月SS

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【歌詞から山月/003】 昔、こんな話を山口がしているのを聞いたことがある。 ――俺、本当に好きな人とだったらそのままでやりたいなあ。 僕とのセックスでは、雄である証のそれに薄い膜を被せている。 たった0.03ミリの、薄い膜。それが僕と山口を阻む。#とら山月SS

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【歌詞から山月/003】 僕だけのものでいてほしい。 この願いを叶える方法はもう1つしかない。 だけどそれは一瞬しか満たしてはくれなくて。そのあとの空しさが僕を苦しめる。それでも僕はその一瞬でさえも欲しいんだ。僕のものであるという証。 #とら山月SS

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【歌詞から山月/003】 山口の背中に爪を立てて、僕は欲を解放する。濁った液体が僕の腹を汚す。山口のぬくもりが膜越しに伝わる。 「や、やまぐち、」 僕がそう言うと、山口は子どもに向けるような笑顔で僕に微笑むんだ。 「もう一回、ね？」 #とら山月SS

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【歌詞から山月/003】 再び律動を始める。 セックスの間、山口はツッキー、と名前を呼んでくれない。この幸せな時間に、声を聞かせてほしい。 だけどそれは叶わないんだ。 「んん……っ！」 山口が再び熱を放つ。 ――僕の目の前にいるお前は、偽物だろ。 #とら山月SS