Jシャルの愉快な珍道中

従者の日記【@J_diary_】さんを読み直し用に(勝手に)まとめてみた  ※また編集します
0

ブロック1

従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】そんなに着込んでいて暑くないのかと訊かれた。気づけば季節は夏、今回のブロックは湿度もやけに高い。人々は皆薄着で、なるほど、こんな恰好をしているのは自分くらいのものだ。これからのことを考えると、ナイフの隠し場所を工夫する必要があるだろう。

2013-09-05 00:58:12
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】このブロックに滞在している間はコートをやめ、ナイフの類はベストの裏にしまうことにした。これなら格好で下手に目立つということはないだろう。シャルル様も随分と薄着になっている。熱中症で倒れでもしたら大変だけども、今度は別の意味で心配だ。

2013-09-05 00:58:21
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】この季節になると、そういう仕事の女性がとんでもない格好で勧誘を行ったりしていて困ってしまう。まったく、どこのブロックでも変わらない。ときにはシャルル様と一緒でも声をかけてくるツワモノまでいる。後で質問でもされたら、一体どう答えれば良いものか……

2013-09-05 00:58:34
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】嫌な噂を聞いた。なんでも、他ブロックで問題を起こした輩がここに逃亡してきているんだとか。できれば巻き込まれる前に移動したかったが、シャルル様と一緒のところにそういった情報を流してくるから敵わない。猪突猛進な主人に突撃される前に動いておこう。

2013-09-05 00:58:49
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】例の輩は徒党を組んでいるようだけれど、少し調べてみたところ、規模はそれほど大きくないと見た。この程度なら、おそらくひとりでもなんとかできるだろう。ただ、中心人物はただの馬鹿ではない様子。シャルル様に気づかれる前に周りから崩しておこう。

2013-09-05 00:58:58
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】彼奴らの居場所を突き止めたので、見張り番に成り代わって聞き耳を立ててきた。明日この場所で有翼族の子供の売買をするようだ。まったく、シャルル様が一番嫌う種類の人間だな……。やや狭い場所だがこちらとしては都合がいい。タイミングを見て捕らえにいこう。

2013-09-05 00:59:07
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】某酒場の地下にて無事確保。首謀者の男の若さに驚いたが、その分振るう剣には甘さが残っていた。一方、“商品”にされていた少女のほうはシャルル様と同じくらいの年齢だろう。名残惜しそうではあったが、ブロックの騎士団に後処理と保護を頼んでその場を去った。

2013-09-05 00:59:18
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】明日からこのブロックでは祭りが行われるらしく、商店街は準備に追われているようだ。ここの人間は血の気が多く物騒ではあるが、その分活気もある。酒の勧めに引っかからないよう気をつけて、シャルル様と共に見学してみようか。事件後の気分転換にはなりそうだ。

2013-09-05 00:59:39
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】どこにそんなに人がいたのかと思うくらい今日の商店街は賑わっていて、シャルル様もこの祭りを楽しんでくださったようだ。初めて見る弦楽器の速弾きは圧巻で、名物と思われる屋台の料理も柔らかい生地と独特のソースが美味しかった。久しぶりに平和な一日だった。

2013-09-05 00:59:50
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】ここ数日間忙しかったせいか、夕食前にシャルル様がテーブルに突っ伏したまま寝てしまわれた。主人に無茶をさせるなどなんと情けないことか。恐れ多いが抱えて宿を探したところ、人の良さそうな夫婦が経営する小さな宿に泊めてもらえた。やや多めに払っておこう。

2013-09-05 01:00:02
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】今日もこの町は騒がしい。まだ祭りは続くようだが、そろそろこのブロックを出て次へ進もうと思う。確かここの隣のブロックとは友好関係にあり、“壁”を越えるのは容易だったはずだ。シャルル様に負担をかけないよう、時間に余裕を持って移動することにしよう。

2013-09-05 01:00:11

ブロック2

従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】昼の内に“壁”を越えてブロックを移った。隣とは友好関係にあるだけあって問題なく通行可能。昨日までいたブロックとは、空気の匂いが違っている。これはおそらく機械油のせいだろう。少し故郷の匂いに似ている。シャルル様が気分を悪くされなければいいのだが。

2013-09-05 01:00:19
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】機械と蒸気の町、といった印象を受けるところだ。一定のスピードで地面を進む奇妙な乗り物があちこちで動いている。多分、僕の故郷よりも技術力は上だろう。隣のブロックと気候はそう変わらないはずなのに、蒸気のせいかひどく暑い。シャルル様のお身体が心配だ。

2013-09-05 01:00:30
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】金属でできた奇妙な乗り物は水平方向だけではなく垂直にも動くらしい。建物の上階に行くにあたり利用してみた。シャルル様は珍しさに目を輝かせていたけれど、これだけの技術力が軍事目的で応用されないとは思えない。誰が製作したものか、調べておこうと思う。

2013-09-05 01:00:44
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】例の機械の整備士、と名乗る男に出会った。人型はしているものの、肌の色と耳の形状を見るに、どうやら僕とは違う種族であるようだ。彼とその息子が整備を担当しているらしいが、製作したのは彼らではないという。気のいい男で、明日自宅を見せてくれるそうだ。

2013-09-05 01:00:55
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】陽気な父親とは対照的に、自宅兼作業場にいた整備士の息子は無口で無愛想であった。シャルル様はそれでもめげずに話しかけていたが……。例の機械は古代技術によるもので、現在揃う材料では製作が不可能なようだ。軍事に使われることはないと考えていいだろうか。

2013-09-05 01:01:06
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】それとなく聞いたところ、あの親子の種族は少数で、整備士として上に抱えられているらしい。待遇は良いようだ。まあ、例の機械を唯一扱える存在ならば当然といったところか……一歩間違えば脅威と見なされ消されそうな気もするが、領主はどんな人物なのだろうか。

2013-09-05 01:01:19
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】件の種族が支配下に置かれていないのは何故か(と考えること自体シャルル様には怒られそうだが)。領主の人格か、または機械の仕組みを知る彼らの力を恐れてだろうか。宿の者は領主のことを「温厚な中年女性」と言っていたが……。共存が上手くいく例は珍しいな。

2013-09-05 01:01:32
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】このブロック全体が機械油のような独特な匂いに満ちているためか、隣のブロックと比べてとにかく香りが強く味の濃い料理が多い。繊細とは程遠く、シャルル様のお口には合わないのではないかと心配だ。故郷の料理に似ている気がするのがなんとも複雑なところだが。

2013-09-05 01:01:42
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】例の整備士の息子が現れた……と思ったらシャルル様の手を引こうとするものだから、思わず身構えてしまった。どうやら自作の小型の機械を見せたかったようなのだが。押しつけるように玩具の箱みたいなものを渡された。このブロックを出るときに開けろとのことだ。

2013-09-05 01:01:52
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】古代技術を平和的に共有。鍵を握る種族を支配するのではなく共存。理想的な構図かと思えば、なるほど、互いに利用し合っているわけか。今はそれでもいいだろう。しかし、女領主の言う「最後のひとつ」とやらが見つかれば……。また余計なことを知ってしまったか。

2013-09-05 01:02:04
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】今残っている「最後のひとつ」の結晶は彼らが持っている? 女領主はその在処を突き止めようとしているのだろうか。 噂の兵器が既にほぼ完成しているとすれば、彼女が結晶を手に入れたとき――。古代技術が戦争に使われるなど、空想上の話かと思っていたのだが。

2013-09-05 01:02:16
従者の日記 @J_diary_

【従者の日記】知らない土地でシャルル様をおひとりにするわけにもいかず、目的を伏せて一緒に兵器が隠されているという場所まで行った。実物を目にすることはできなかったが、設計図らしきものを入手。やはり、現在ひとつだけ残っている結晶を嵌め込むことで完成となるようだ。

2013-09-05 01:02:24
1 ・・ 4 次へ