フォロワーさんの好きな要素を可能な限り詰め込んだショートストーリーを書いた結果3

碌星らせん（ろくせい・らせん） @dddrill

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◆実在性ミリオンアーサーまで二時間を切ったので、　twitter.com/dddrill/status…　をちょっとやります◆

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プロレス お姉さん 銀行強盗 チェス 群集劇 紳士 全裸 日常回 ヒーロー物 ゴリラシンドローム ルイス・キャロル　#フォロワーさんの好きな要素を可能な限り詰め込んだショートストーリーを書く　しめきり

2014-10-29 19:28:28

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数多のアーサーが覇権を競う呪われた島、ブリテン。18世紀初頭、グレートブリテンとして初めて統一が為された後も、アーサー達は存在し続けた。彼らは戦い続ける。古の魔術師マーリンの遺した遺産と共に……「マーリンは生きている」。その言葉は、ある意味に於いて真実であった。1

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だが、時代は移り行く。アーサー達もいつしか多種多様な力、王の形を示しすようになっていた。ウィリアム・シェイクスピア。アイザック・ニュートン。チャールズ・ダーウィン。ルイス・キャロル。ビートルズ。新世代のアーサー達は様々な分野で王のＵＴＳＵＷＡを示した。そして、また一人……2

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「うーん……」少女は、学習机に向かって悩んでいた。彼女は、ほんの数日前にアーサーとなった。だがその数日の間に二度の戦闘を経験し、一人のアーサーを打ち負かすことに成功している。「やっぱり、まずいよね……」彼女は学生だが、今机の上にあるのは教科書やノートではない。今朝の朝刊だった。3

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アーサー存在自体は別段秘匿されている訳ではないが、しかし個々のアーサーの個人情報に関しては極めて厳重に管理されている。……その筈だった。だが、ここはパパラッチの国でもある。有名なアーサーは市民の関心の集まる所であり、その標的となることも少なくない。4

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「うーん……」 故に、彼女は無防備であったのかもしれない。彼女を悩ませているもの。それは、タブロイド紙の片隅に載る記事であった。『ロンドンのアーサーを追う』という連載記事。そこに載る写真。それは彼女と、先日戦ったアーサー……確か『赤き竜』の某という人物を収めたものであったのだ。5

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解像度はお世辞にも良いとは言えない。だが、親しい人間が見れば彼女であることに気付いてしまうかもしれない。……そもそも、一体何時の間にこんな写真を撮られたのか。いつ何時、何処にカメラが潜んでいるかわからない。それもまた、紳士の国の一側面と言えるだろう。6

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「やっぱり、言った方がいいのかな……」彼女は親許を離れ、学校に通うため寮に入っている。家族は自分がアーサーになったことは知っているが、戦っていることは知らない。「うーん……」心配させてしまう前に、打ち明けた方がいいのか。それとも、秘密にするべきか。少女の心は今、揺れ動いていた。7

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ある少女が自室で悩んでいた頃。……そこから250m程の距離のビル上に、アサシン装束の少女は佇んでいた。彼女もまた、アーサーである。そのエクスカリバーの性能は、万象から自らを隠し通す『完全隠蔽』。ある事情から、伝説的連続殺人鬼の獲物であったエクスカリバーを彼女が受け継いだ物だ。9

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そして。そこへ姿を現すツインテールのもう一人の少女。「……ストーカー行為とは、関心しませんね」彼女は、アーサーではない。……いや、厳密には人間ですらない。古のマーリンのテクノロジーが生み出した、アーサーに従う人工生命、『騎士』なのだ。「そっちぁどうなンだよ」「監視任務です」10

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「あの面白頭の差し金か」「仮の主とはいえ、面白頭呼ばわりは……まぁ、実際面白いから良いんですけど」騎士の少女は顔色一つ変えずに答える。彼女の主は、情報機関に所属する雇われアーサーだ。尤も「私の王様を馬鹿にすると、刻みますよ」本人は、250m先の少女を主と慕って憚らないのだが。11

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◆これまでのあらすじ◆ 二十万のアーサーが未だ蠢くブリテン。新たなアーサーである少女「マビノギオン（仮）」を見張る者が二人。一人は、彼女の相棒ジャック・ザ・リッパー。もう一人はMI5所属のアーサーに仕える騎士の少女であった。

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「馬鹿にしやしねぇよ」ジャックは応える。「だがな……問題は、あいつのエクスカリバーだ」「ただのエネルギー放出系では？」「とぼけンな。登録にかこつけて、色々嗅ぎまわってただろ」ジャックの顔は険しい。「一緒に戦っててすら、得体が知れねぇ。謎が多すぎる」13

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「あのエクスカリバーの炎は、核燃料を食ったゾンビを丸ごと焼いた」「……」「しかも、なんの痕跡も残さずにだ。おまけに、『赤き竜』の刺客に叩き込んで、生け捕りにしてる。ただの炎でもエネルギー放出でもない。あのエクスカリバー、一体何なンだ」 14

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「……本人に直接聞いてみれば良いでしょう」騎士の少女は淡々と答える。ジャックが口にしている情報の中には、決してただのアーサーが知り得ないものが含まれているにも関わらず。「それが出来れば苦労しねンだよ……」「できるでしょう。ご飯にでも誘えば。……それとも、恥ずかしいのですか？」15

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「……ッ！」ジャックは頬を紅潮させた。今にも騎士の少女に掴みかからんばかりだ。「図星でしたか。……アーサーの中でもとびきりの厄介者の貴方が。まぁ、いいです。本題は『それ』ですから」騎士の少女はそう言って、涼しい顔で封筒を取り出す。「今度の週末、ホームパーティでもしませんか？」16

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◆二カ月近く放置していましたが、#フォロワーさんの好きな要素を可能な限り詰め込んだショートストーリーを書く　タグの　togetter.com/li/741670　をこれから書きます。短時間でテキスト流れるためミュートとかお願いします。◆

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◆内容を忘れてしまった人のためのこれまでのあらすじ◆ 百万人のアーサーが覇を競ってから千年。連合王国となったブリテンで、今尚アーサーは生まれ、競い続けていた。そして、今また一人の少女がアーサーに選ばれる……

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残りワード：プロレス お姉さん 銀行強盗 チェス 群集劇 全裸 日常回 ヒーロー物 ゴリラシンドローム

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「パーティー？何処でやるンだ？」「無論『家（ホーム）』ですよ。家は家族（ファミリー）が待つところ。まぁ、ファミリーと言っても……頭に『Royal』が付きますが」「……ウィンザー城かよ……！このご時世に、女王陛下まで騎士道物語にご執心たぁね」17

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「私の王様の聖剣（エクスカリバー）は、一人の人間が担うには重すぎる。というのが上の判断のようです」「閉じ込めて、女王陛下のチェスの遊び相手にでもさせる気か」「その辺りは、まだ何も」「最悪だ」「貴方の分の招待状もあります。来て頂けますよね？"ジャック・ザ・リッパー"……いや」18

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「そこから先は言わせねェ」騎士の少女をジャックは制した。「まぁ、どのみち行くさ。気に食わなくても、いずれやらなきゃならねぇことだ」「話が早くて助かります」「……あいつの分の招待状は、あたしが渡しとく。あンたは帰りな」「そうも行きません。私の王様に会えるチャンスなんですから」19