とら山月SSまとめ(2014年11月分)

ゴミ捨て場 @boxtrsh

貴方は山月で『それは寒い夜だった。』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517 #とら山月SS

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珍しく独りで過ごさないといけない日、彼は家にやって来た。 「なんで……」 「ツッキー、寒いの苦手でしょ？」 だから来た、と山口はにっこり笑った。気候的には寒くはない。 だけど、それは寒い夜だった。 布団の中で布越しに感じる山口の温もりが、とても暖かかった。 #とら山月SS

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貴方は山月で『大人になって、それからどうするの』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517 #とら山月SS

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「ツッキー！」 「なに」 「俺、早く一人前の大人になるね！」 「……るの？」 「えっ？」 「大人になって、それからどうするの？」 「……ツッキーの、」 はじめてのオトコに、なりたいです。 #とら山月SS

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貴方は山月で『幸せにするよ』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517 #とら山月SS

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式のあと、ホテルのベッドに潜り込んだ俺は愛しい人の名前を呼ぶ。 「ツッキー……幸せに、するね」 少しの沈黙のあと、ツッキーはバカじゃないの、と言って俺に身体を寄せてきた。 「幸せにするんじゃなくて、二人で幸せになるんだろ」 俺とツッキーの唇が重なった。 #とら山月SS

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貴方は山月で『長く一緒にいた影響』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517 #とら山月SS

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長く一緒にいた影響か、必要なこと以外の言葉を交わさなくなった俺たち。 お互いのことはよく分かっている、分かっていることも分かっていると思って今までやってきた。 人はこれを、阿吽の呼吸と言うのかもしれない。 でも。 本当に大切な事は、言わなければ分からないんだ。 #とら山月SS

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貴方は山月で『誰にも渡さない』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517 #とら山月SS

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「あ！つきしまがケーキ持ってる！」 「……うまそうだな」 「つきしまーケーキくれー」 「トスみたいに言わないでよ。王様のあんなトスと一緒にされたくないね」 「あ！？なんだ月島もっかい言ってみろ！！」 これは誰にも渡さない。山口がくれた、特別なケーキだから。 #とら山月SS

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貴方は山月で『隣との距離』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517 #とら山月SS

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小学校。 突然現れた俺のヒーロー。ひたすらその背中を見上げて、追いかけた。 中学校。 追いかけていた幻覚ヒーロー。絶望した彼をずっと見ていた。 そして高校。 お互いがお互いのヒーローになった。 隣の彼との距離は、近づいた。 #とら山月SS

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貴方は山月で『いえない一言』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517 #とら山月SS

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「ねぇツッキー。俺のこと、どう思う？」 「どう、って……」 「俺は、ツッキーのこと、好きだな……ねぇ、ツッキーは？」 「山口のこと……大切な存在だと、思うし……ずっと、隣に、いてほしいと、思う……」 「ツツツヅッギィイイ！！」 僕が言えない、唯一の言葉。 #とら山月SS

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貴方は山月で『ゼロ距離告白』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517 #とら山月SS

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普段の距離だと。 「ツッキー！大好き！！」 「うるさい山口」 抱き締めてるとき。 「ツッキー、好き」 「う、うるさい山口」 そしてゼロ距離。 「ツッキー……好きだよ」 「んぅ、うるさ、やまぐっち……ｱｯ」 #とら山月SS

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【冬空】 あと少しで新年だね、という話になった時。 「来年も、ずっと一緒にいたいなぁ」 と呟くと、ツッキーが言った。 「……来年、だけじゃないだろ。僕らはずっと一緒。来年も、その次も、ずっと」 「うん！そうだねツッキー！！」 冬の空から、白い雪が舞い始めた。 #とら山月SS

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【掌の温度】 「寒いねぇツッキー」 「うん」 一段と冷える朝、僕はポケットに手を突っ込んで歩いていた。 不意に、山口が僕のポケットに自分の手を入れてきた。 中で指を絡ませて。 「こうしたら、暖かいでしょ？」 「う、うん…」 山口の掌の温度が、身体中を暖めた。 #とら山月SS

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【ココア】 「はい！ツッキー」 僕が寒いと言ったら、山口が温かいココアを持ってきた。 「ん、ありがと……あちっ」 「あ！ごめんツッキー熱かった！？」 「大丈夫……」 山口はココアに向かって息を吹き掛ける。 「ふーっ、ふーっ」 優しい山口が、僕の心を温めた。 #とら山月SS

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【白い息】 「ツッキー！白い息が出るよ！」 ふーっと山口が楽しそうに息を吐く。 「そうだね」 冬を感じさせる白い息。 「ツッキー！」 「なに」 「食らえ！ブレス！」 山口が僕に息を吹き掛けて、へへっと笑う。 無邪気なお前が、愛しく思える僕はもう病気だな。 #とら山月SS

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貴方は山月で『本当、だったり。』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517 #とら山月SS

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「ツッキー、聞いたんだけど、さ……俺に、酷いことされたくないよね？……いや、まさか本当だったりしてね！」 山口は笑い飛ばす。 「…」 僕が黙っていると、山口の表情が変わる。 「え、ツッキーまさか…」 「…もう、知らない」 後ろでごめんツッキー！と慌てる声が聞こえた。#とら山月SS

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貴方は山月で『宛先のない手紙』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517 #とら山月SS

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山口の机の上に、宛先のない手紙を見つけた。 女の子からの、ラブレター…？ そう思うと、僕の中で真っ黒な感情が沸き起こる。 「どうしたのツッキー……ぁあ！！」 山口が慌てている。 「貰ったの？」 「あ、その、これは……」 赤い顔をした山口は、それを僕に差し出した。 #とら山月SS

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貴方は山月で『最初から最後まで』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517 #とら山月SS