10周年のSPコンテンツ!
0
CPBL otaku @kimoto1993
信じる(1)2009年8月15日。念願叶い3年ぶりに台湾の地を訪れた私は現地に着くなり野球場へ向かった。自分の大好きな球団である兄弟エレファンツの試合を見に行くために。ちょうどその頃、台湾には「八八水災」と呼ばれる水害が発生し甚大な被害が出ていた。
CPBL otaku @kimoto1993
信じる(2)兄弟の選手達は水災の被害者を助けるために球場入り口付近で募金活動を行っていた。選手と並んで、監督も募金活動に参加していた。その監督は元阪神の中込伸さん。投手コーチからの昇格で監督になったのだが、彼が監督になってからチームは好調、後期首位を走っていた。
CPBL otaku @kimoto1993
信じる(3)私にとって彼は大好きな球団の監督という憧れの人だった。彼の姿を見かけると「日本から応援しています!頑張ってください!」と自然と声をかけていた。そんな私を監督は「ありがとう!」と大柄な手で握手し迎えてくれた。そうしたこともありこの日の試合は忘れられないものとなっている。
CPBL otaku @kimoto1993
信じる(4)その後も兄弟は首位を独走、後期を優勝という最高の結果で締めくくる。台湾シリーズでは惜しくも敗れてしまったが第7戦までもつれこむ死闘を見せた。日本の球団にはないアットホームさ、団結力…すっかりチームに魅せられていた自分はずっと兄弟を応援し続けたい。そんな思いだった。
CPBL otaku @kimoto1993
信じる(5)しかし台湾シリーズが終わった翌日、信じられないニュースが飛び込んでくる。兄弟の選手と監督が暴力団に脅されて八百長試合をやったというのだ。「まさか。」その言葉しかなかった。所属していた日本人選手も普段から監督の姿を見てきて八百長などするはず無い、とブログで語っていた。
CPBL otaku @kimoto1993
信じる(6)他の選手達も一様に口を揃えて監督を評価し、事件に関わっているとは思えないと語っていた。私も生で彼の姿を見て熱い野球人だと思ったし、人を裏切る人間だとは思えるはずもなかった。
CPBL otaku @kimoto1993
信じる(7)実は台湾プロ野球は選手の賃金が安く、手っ取り早くお金が稼げてしまうという理由で八百長がもぐら叩きのように次から次へと出てくる。暴力団から脅されて八百長をさせられるケースが多い。台湾での暴力団の立ち位置は極めて強く、学校にもヤクザが蔓延っていたりする。
CPBL otaku @kimoto1993
信じる(8)そんなこともあり八百長せざるを得ない環境が出来上がってしまっているのだ。しかし今回の兄弟の八百長問題は証拠が不十分のまま嫌疑をかけられ解雇された選手もいる。自分の大好きな球団の選手だから彼らは無実だと信じたい。野球がただ好きでやっている彼らが八百長などするはずがない。
CPBL otaku @kimoto1993
信じる(9)監督は結局八百長の容疑は認めたらしい。しかしどこか私は煮え切らない気持ちがある。あの事件はメディアの確証も無い情報もたくさん飛び交っていたというし、それによって国民が疑いの目を強くした事実もあるのだ。自分の事実を伝えきれずに解雇になった選手は本当に可哀想だ。
CPBL otaku @kimoto1993
信じる(10)今でもときどきあの募金の時の監督の熱い目、体から溢れるような情熱を思い出す。彼が八百長をやったとはどうしても思えないのだ。自分の「信じる」は間違ったものかもしれないが、信じることは愛すること。あの事件を通して、より一層兄弟と言う球団が大好きになった。

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?

ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする