141106 岩上安身による元シリア大使・国枝昌樹氏インタビュー 第二弾

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岩上安身 @iwakamiyasumi

以下、連投。RT @IWJ_ch1: 1.11月6日「岩上安身による元シリア大使・国枝昌樹氏インタビュー第2弾」の模様を実況します。10月11日に引き続き、国枝氏の新刊『報道されない中東の真実』の内容に沿いつつ、最新のシリア情勢についてお話をうかがいます。

2014-11-07 00:03:53
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投2 RT 2.岩上「本日は元シリア大使の国枝昌樹氏さんにお話をうかがいます。前回に続いての登場です。新刊『報道されない中東の真実』は本当に読み応えがあります。現在のシリア情勢は、イスラム国に限らず、ロシアやNATOも視野に収める必要があるのではないでしょうか」

2014-11-07 00:04:20
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投3 RT @IWJ_ch1: 3.岩上「今回は、シリアでの民衆蜂起からお話をうかがいたいと思います」。国枝氏「2010年12月にチュニジアでアラブの春が始まり、それがエジプト、リビアへと飛び火していきます。そういう動きがありながら、シリアは静かだったんですね」

2014-11-07 00:04:39
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投4 RT @IWJ_ch1: 4.国枝氏「2011年2月に、シリアでインターネットが解禁されました。そうすると、すぐに『2011年シリア革命』というサイトが立ち上がり、デモへの呼びかけがなされるんですね。そして3月18日に、ダラア市でデモが起こることになるんですね」

2014-11-07 00:05:05
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投5 RT 5.国枝氏「しかし、ダラア市のデモは自然発生的なものとは言えないのではないでしょうか。翌3月19日には、葬儀に大統領の特使が参列しています。平和的なデモに混じって、武器を持った人物が治安当局を攻撃しました。裏に一定の思惑があったのではないでしょうか」

2014-11-07 00:05:29
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投6 RT @IWJ_ch1: 6.国枝氏「2012年からが第3幕です。この年は、アサド政権側が軍事的に反対政府派から押されていた時期です。というのも、もともとシリア軍というのは、対イスラエルのためのもので、内戦でのゲリラ戦に対応できるものではなかったんですね」

2014-11-07 00:05:55
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投7 RT 7.国枝氏「2012年6月にアサド大統領が演説して『外国勢力』との総力戦を宣言します。これが、シリア政府の根本的な転換点でした。6月30日には『移行政権はシリア人が決める』というジュネーブ合意が結ばれます。これは、ロシアの後ろ盾によるものです」

2014-11-07 00:06:53
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投8 RT @IWJ_ch1: 8.岩上「米国は『アサド外し』ということをずっと言っていますから、アサド大統領の演説というのは、米国によるシリアへの介入を裏付けるものですよね」。国枝氏「オバマ大統領は、アサド大統領に辞任するよう迫り続けています。日本も、右へならえ、ですね」

2014-11-07 00:07:18
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投9 RT @IWJ_ch1: 9.国枝氏「11月11日、シリア国民連合が結成されます。米国が色々と工作して、新しいものを作ろうとしたのですが、実情は、カタールとサウジアラビアの勢力争いなんですね。カタールとサウジアラビアはお互いリッチ同士ですが、利害は一致していません」

2014-11-07 00:07:45
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投10 RT @IWJ_ch1: 10.国枝氏「2013年6月、クサイル市を政府軍とヒズボラ共同で奪還します。この間、自由シリア軍など反体制派がドンドン押していたのですが、政府側はイランの協力を得て、押し返していきます。それが、クサイルの奪還につながるんですね」

2014-11-07 00:08:12
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投11 RT @IWJ_ch1: 11.国枝氏「そして8月21日、ダマスカス近郊でサリン攻撃事件が発生します。そして、2014年6月23日までに、シリア政府は化学兵器の搬出を官僚しました。しかし、9ヶ月で国内から化学兵器を無くすというのは、非常にスピーディーです」

2014-11-07 00:08:41
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投12 RT @IWJ_ch1: 12.国枝氏「西側のメディアは、アサド政権は査察を妨害して、スムーズに化学兵器を廃棄するはずがない、と報じていました。しかし、化学兵器の国際管理というのは、アサド政権にとって、化学兵器の廃棄のための絶好のタイミングでした」

2014-11-07 00:09:01
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投13 RT @IWJ_ch1: 13.岩上「サリン事件をアサドがやったんだと早々に断定し、米国は武力介入をしようとしました。これは、非常に政治的な判断が働いたと考えざるをえません」。国枝氏「側近は、みな『武力介入をやれ』と言いました。しかしオバマ大統領は議会にはかりました」

2014-11-07 00:09:24
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投14 RT @IWJ_ch1: 14.岩上「米国で中間選挙が行われ、共和党が勝利をおさめました」。国枝氏「軍事行動というのは、非常にお金がかかるんですね。オバマ大統領は、軍事行動よりも外交を重視しています。それを、一部が、『オバマは弱腰だ』と批判しているのだと思います」

2014-11-07 00:09:50
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投15 RT @IWJ_ch1: 15.岩上「そもそものシリア内戦の原因についてですが、外国からの介入があるということでした。かなりゴチャゴチャしているので、今一度、整理していただけないでしょうか」。国枝氏「二項対立で整理するのには、無理があります」

2014-11-07 00:10:16
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投16 RT @IWJ_ch1: 16.国枝氏「米国とロシアの対立、シーア派とスンニ派の対立、イスラエルとパレスチナの対立、世俗派とイスラミストの対立、これらがオーバーラップしているんですね。シリア情勢を考えるのには、虫の目で見るのと、鳥瞰的な視点、その両者が求められます」

2014-11-07 00:10:47
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投17 RT 17.国枝氏「シリアに関して言えば米国を中心とする西側諸国は反体制派を支援し、ロシアはアサド政権側を支援しています。米国はもはやロシアを無視してはシリア問題を解決できなくなりました。ロシアからすれば、政治的地位を拡大するためのシリア、ということです」

2014-11-07 00:11:13
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投18 RT 18.岩上「シリア・イラク危機とウクライナ危機を結ぶ線、というものを考えてみたいと思います。ウクライナ危機というのは、ロシアをドンドン追い詰めるというものでした。クリミアが突然西側に押さえられると、ロシアにとっては不凍港を押さえられるということですね」

2014-11-07 00:11:40
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投19 RT 19.国枝氏「8月21日のサリン事件の直前、イスラエル軍が巡航ミサイルでラタキアに保管されていた地対艦ミサイルを空爆しました。米国は、艦隊をキプロスに展開していました。また、サウジアラビアがヌスラ戦線と関係を持って事件を起こさせたという説もあります」

2014-11-07 00:12:09
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投20 RT 20.岩上「なぜ、そこまでして、サウジアラビアやカタールはアサド政権を倒したいのでしょうか」。国枝氏「そこでは、大国であるイランの存在を考える必要があります。イランには核があります。イランを敵として、イスラエルとサウジアラビアを国益を共有しています」

2014-11-07 00:12:36
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投21 RT @IWJ_ch1: 21.国枝氏「20世紀は、パレスチナ問題にアラブの大義がありました。しかし今や、サウジアラビアやカタールにとっては、イランのほうが問題として大きい。パレスチナ問題は、両国にとって遠雷でしかありません」

2014-11-07 00:12:58
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投22 RT 22.国枝氏「イランとシリアは、非常に密接です。したがって、サウジアラビアやバーレーン、カタールは、シリアを敵視するのです。しかし、自分の力でダマスカスを落とすことは出来ないから、米国に介入してもらおう、と。サウジは、そういう考えだったんですね」

2014-11-07 00:13:25
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投23 RT @IWJ_ch1: 23.国枝氏「しかし、オバマ大統領が直前に回れ右をしてしまった。するとサウジのバンダル王子が、『米国はもう頼りにならない。これからはフランスだ』とフランスの大使に言うんです」。岩上「米国から、今度はNATOだ、というわけですかね」

2014-11-07 00:13:54
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投24 RT 24.岩上「サウジアラビアは、イランをどうしたいのでしょうか。非核化では足りないのでしょうか。これだけの大国を破壊し尽くすことはできないですよね」。国枝氏「シリアをまずはやっつけて、テヘランの外交的な力を弱め、経済的に干上がらせようというのです」

2014-11-07 00:14:26
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投25 RT 25.岩上「ヨーロッパとロシアは、天然ガスのパイプライン網で結ばれています。イランからシリアを通るパイプラインがあるとのことですが」。国枝氏「現在、イランからトルコにパイプラインが通っています。それを南下させて、アレッポに持ってこようとしています」

2014-11-07 00:14:54