ドラゴン長門シリーズ【その5・魔界編】

BLITZ @Silver_Naught

夕立「提督さーん！」 提督「ん？どうした夕立」 夕立「トリックオアトリート！」 提督「お、早速ハロウィンか。いいぞ、お菓子をやろう」 夕立「わーい……って…これなに？」 提督「ん？飴だぞ。しかも期間限定の昆布味」 夕立「」 #ドラゴン長門

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提督「…ん？昆布嫌いだったか？」 夕立「き、嫌いじゃないけど…予想してたのと違う…」 提督「ん〜、そうか…」 夕立「と、いうわけでぇ〜…」 提督「？」 夕立「(性的な)イタズラしちゃうっぽーい！」 提督「は！？お菓子あげたじゃなアッー！？」 #ドラゴン長門

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霧島「え？昆布味の飴はお菓子に入るか…ですか？」 提督「ああ…」(ｹﾞｯｿﾘ 霧島「う、うーん…飴ならギリギリラインですけど…正直認めたくないですね…」 提督「…結構美味いのに…」 霧島「提督って渋い系のお菓子好きでしたっけ？」 提督「いや、この飴だけ特別」 #ドラゴン長門

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提督「なんていうか…確かに甘くないし他のお菓子と比べると渋いし地味だ…でも、舐めてるとクセになってくるんだ、この渋い味が…」 霧島「わ、わからなくもありませんが…」 提督「だろ？…まぁ、ギリギリラインなら仕方ないか…夕立には後で甘いお菓子渡すことにしよう…」 #ドラゴン長門

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霧島「それはそうと提督」 提督「ん？」 霧島「トリックオアトリート！」 提督「え、えぇー？霧島さんあなた何歳ですか…」 霧島「い、いいじゃないですか！私も欲しいんです！…で、お菓子は？」 提督「…昆布味の」「却下です♪」 アッー！ #ドラゴン長門

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長門「提督よ、ヤるぞ」 提督「突然何を言う」 長門「いいではないか！夕立と霧島とヤったのだろう！？私もヤる！」 提督「あれは不可効力だ！」 大和「ならば今回も不可効力ですね♪」 提督「どこから入ってきた！？」 大和「窓から♪」 提督「あああ強化ガラスがー！？」 #ドラゴン長門

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陸奥「あら？なら私も混ぜてよ、仲間外れは嫌よ？」 天龍「お、俺も…その、シたいぞ…」 提督「ちょっ、ちょっ、待て、待って！お菓子！お菓子やるから！これで勘弁！」 長門「お菓子は」 大和「提督の」 陸奥「精液で♪」 提督「オウワァッー！？」 #ドラゴン長門

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提督「おわぁ！！！？」 ？？「あら？お目覚めですわね」 提督「ぜー…ぜー…ぜー…あれ…ゆ、夢か…？どこからが夢なんだ…」 ？？「悪い夢でも見ていたのですか？私のベッドでまた夢を見ると良いでしょう。今度は良い夢を…」 提督「あ、ああ、そうするか…」 #ドラゴン長門

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ぽふん 提督「あー…しかしこれは気持ち良いなぁ…ヒンヤリしててぷにぷにしてて弾力があって…」 ？？「うふふ♪あんまり触られるとくすぐったいですわ♪」 提督「ああ、ごめん……………ん？」 #ドラゴン長門

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うおわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！？ #ドラゴン長門

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？？「まぁまぁ、そんなに大声を出して…どうしました？」 提督「おうえおええぇ！！？えぇ！？お、俺のベッドこんなじゃないぞ！？て、ていうかあんた誰！！？」 ？？「まぁまぁ、まずは落ち着いてくださいな」 #ドラゴン長門

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提督「はぁ…はぁ…はぁ…」 提督（お、おお落ち着け…ま、まずは情報を整理だ…！） すー、はー… 深呼吸。慌てる心を落ち着かせるために皆がまずやるであろう行為。提督もまた、その行為で乱れた心を落ち着かせるべく深く息を吸い、ゆっくりと吐く。 #ドラゴン長門

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まず、辺りを見回してみる。最初に目に映ったのは、壁。提督の寝室はコンクリートで出来た質素なものだが、この壁は違う。この壁は紅く、それでいて派手でなく、大人の色気とも言える深く紅い色だ。各所には金が散りばめられており、この壁の豪華さを物語っている。 #ドラゴン長門

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次に、天井。…とにかく、高い。提督の寝室の天井はコンクリートで、高さも自分の身長の2倍程度のものだが、ここは壁同様深い紅で色が付けられていて、その高さは自身の身長の4倍はある。そして天井の中央には豪華なシャンデリア。壁といい天井といい、まるで貴族の部屋だ。 #ドラゴン長門

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床は床でフカフカの絨毯が広い部屋いっぱいに敷かれていて、模様もまた金が入っていて豪華だ。そしてそこに立っているのは……水色の物体。 ？？「まぁ、失礼ですわね」 水色の物体が喋った。心を読んだかの反応に提督は戸惑うが、それより戸惑うのは、この現状に対して。 #ドラゴン長門

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目の前にいるのは人間ではない。しかしそのフォルムは女性のようになっており、出るところは出て締まるところは締まっているという理想的な体型だ。だが足元を見てみれば、そこは人間とはかけ離れたものになっている。足元は…なんというのだろうか、水溜まりのようになっている。 #ドラゴン長門

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そう、水溜りから体が生えたような…いや、水溜りがこの者の一部なのか。水溜りは広い範囲にまで及んでおり、部屋の3分の1は占めている。そして、その水溜りの上にいる、自分。ベッドだと思っていたのは、この者の体の一部だったらしい。 提督「…まだ夢を見てるのか…？」 #ドラゴン長門

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…いや、現実だろう。このヒンヤリとした感覚は本物だ。体に痛みを与えずともそれはわかる。しかしなぜここに自分はいる？寝るときはいつも自分の寝室。そうでなければ長門等に犯されてしまうからだ(寝室でも犯されるが)。誰かがここに運んだ…つまりは拉致されたのか…。 #ドラゴン長門

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拉致する必要がある敵対勢力…それはつまり、“深海棲艦” 提督「…！」 ？？「まぁまぁ、怖い顔なさって…どうなさいました？」 水色の物体…否、女性は顔の強張った提督に対して柔かな笑みを向ける。だが、その笑みは提督に対し、更に警戒心を強めた。 提督「…何者だ…」 #ドラゴン長門

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？？「私はこの城にて給仕長を務めさせていただいております、クィン・レークス・イノミトス・マルノルン・ゲー・アーティという者です」 提督「」 …名前が長くて途中からわけがわからなくなった。深海棲艦の名前とはこういうものか…いや、名前で圧倒されている場合ではない。 #ドラゴン長門

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アーティ「親しい者からはアーティと呼ばれております、明永暁人様」 提督「！ なんで俺の名前を…」 アーティ「姫様から大体の話は伺っておりますので。鎮守府内で彼女たちを纏める絶倫王子と」 提督「いや絶倫じゃないし」 アーティ「まぁまぁご謙遜なさって…」 #ドラゴン長門

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アーティ「絶倫でなければ、複数の魔物娘の相手など出来るはずもないでしょう。もしくは、身体が変わっておられるか…」 …なんだか股間に視線を感じる。ともかく、友好的ではありそうだが油断は出来ない。ここは敵軍の城なのだから…！…ん？ 提督「…ここは、城なのか？」 #ドラゴン長門

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アーティ「はい。エリミアーゼ様の治める城、ルーンナード城にございます」 提督「…」 …なんだか深海棲艦とは違う気がしてきた。深海棲艦の住処は海底にあるというのが定説だが、ここは海底とは違う。空気もあるし、雰囲気も中世ヨーロッパのようだ…。 #ドラゴン長門

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アーティ「ああ、申し訳ございません。私うっかりしておりました。暁人様が起床なさったら、王の間へと案内するようにと申し付けられておりました」 提督「え、いや、ちょっと」 アーティ「さぁさぁ、私が案内なさいますので…」 提督「わ、わかったから押さないで！」 #ドラゴン長門

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〜廊下〜 ｱﾝｯｱﾝｯ♡ｷｬｯｷｬｳﾌﾌ♡ 提督「…な、なぁ…至る所から嬌声が聞こえるんだが…」 アーティ「ここには数多くの魔物娘とその旦那様がお住みになっており、今も励んでおられるのです」 提督「…あ、朝から？」 アーティ「もちろん。朝から晩まで、ですわ」 #ドラゴン長門