- kikkasatsuki
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貴方は深雪×雷で『君とならできる』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517
2014-08-19 23:54:39元気良く海に飛び出す深雪の後ろから更に追い抜いて、深雪の手をとって引っ張るように、私についてきて!と雷の陽気な声が響いた。これでぶつからないわね、と錨を振る。これならなんか合体技とか出せそうだな!と深雪は連装砲を肩に担いで、早くも夜戦を楽しみにしていた。
2014-08-19 23:54:44貴方は深雪×朧で『未送信メール』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517
2014-08-20 00:10:04朧は駆逐艦間の電文を打とうとして、深雪が近付いてくるのを見つけた。なに、と聞くと、ギリギリまで近付いてきて、耳を寄せられる。さっき加賀さんがくしゃみしててさ、結んだ髪ずれてんだよ、と堪えきれずに笑っていた。朧が前を見ると、確かにそうで、思わずつられて笑いそうになって顔を逸らした。
2014-08-20 00:10:09貴方は深雪×満潮で『図書室の猫』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517
2014-08-20 00:23:35初雪に連れて来られた図書館で、深雪は本を半分枕に半分隣に、机に伏せってよく眠っていた。満潮は探していた本が棚ではなくそこにあったことに苛立ちながら、引き抜こうとして、深雪が目を覚ました。黒猫の表紙の絵本を抱えた満潮を見て、それ面白いよな! と深雪は赤く木目のついた頬で笑った。
2014-08-20 00:23:39貴方は初春×皐月で『どこまでも行くよ』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517
2014-08-20 18:36:34初春! と二つに束ねた金髪を揺らして、明るい声が鳴る。夜戦で戦艦を叩き敵艦隊に1番損害を与えた皐月は、下から初春をのぞきこむようにして、目を輝かせた。よい働きじゃった、と微笑むのを見て、へへん、誰だって敵じゃないよ、と照れながら満面の笑みをこぼれさせた。
2014-08-20 18:36:38貴方は響×三日月で『どうにかなってしまいそう』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517
2014-08-20 20:58:05帽子の鍔を片手で目深に直しながら、響は水平線を眺めた。戻ってくる船影は囮機動部隊の軽空母たちだった。黒髪を潮風にはためかせ、先導の三日月が上陸する。空母の手を引いて上陸を見守ってから、響を見つけて、お出迎え有難うございます、と敬礼し、手を下ろすと同時に二人は頬を緩めた。
2014-08-20 20:58:08酒匂と早霜へのお題は『ほら、早く言わなくていいの?』です。 shindanmaker.com/392860 140じゃないけど140でやるねー
2014-08-23 12:33:56歓談の中だった。矢矧ちゃんおかえり! 駆け出そうとして酒匂は足を踏み、耳だけ口を開きかけた早霜に傾けた。ありがとう……ございます、と長身を曲げて顔を上げると、酒匂は首を傾げて不思議そうにする。次の瞬間には構わず笑顔で、行こ、と反応が遅れた早霜の手を取って矢矧を出迎えに行った。
2014-08-23 12:34:00日本はいいところだね。レーベは妹に微笑みかける。そう、そうね、と納得している声は心持ち嬉しそうに聞こえて安心した。今日も夜戦演習だって、ぼくたちは頑張らないとね。豚すね肉に香辛料と塩をすり込みながらレーベが振り返ると、装備の手入れをして演習に向けて張り切っている様子が見えた。
2014-08-23 16:22:32二つの魚雷の軌跡が向かった先に爆音と共に激しい水柱が立ち、水飛沫が収まると球形の敵軽空母の頭頂部が殆ど海中に没していく所だった。よっしゃあ、と天龍は拳を握って、見事に命中させたもう1人に布に覆われた掌を上げる。木曽は帽子を取って、頼りにしてるぜ先輩、と目の前の掌と打ち合わせた。
2014-08-24 05:18:04榛名は慣れない書類仕事に凝った肩を回していた。見咎めた霧島は後ろから、調子が悪いならこうすれば良いのよ、と指を伸ばして揃えた手の側面を榛名の右肩に叩きつける。血行なのか肩は楽になっていた。ありがとう、どういたしまして。それだけでまた榛名は書類との睨み合いを再開することが出来た。
2014-08-24 05:25:58もうもうと立ち込める湯気にも負けず、ひりつくほどの熱い湯に涼風と谷風は浸かっていた。もっと熱いぐらいが丁度だね、と涼風が虚勢を張れば、いやいや、こんなのはまだ水だね、と谷風が張り合う。のぼせ上がる前に二人は明石にクレーンで釣り上げられ、ドックで我慢比べは禁止されたのだった。
2014-08-24 08:33:50夕雲型も末に近い妹が着任し、巻雲は姉として扱われるのも嬉しかった。張り切って訓練の先輩として教導をして、早霜に話しかけたり、清霜に戦艦の元へ連れて行かれたりしている。そうして夕雲に会うと、巻雲さん今日も頑張りましたね、と頭を優しく撫でてくれる。そのためにいつも頑張るのだった。
2014-08-24 23:43:44くまはぎで菊花さつきさんは、「握りしめた拳の振り下ろす先は」から始まる1ツイート以上7ツイート以内のSSを書いてください(犠牲オチ禁止 shindanmaker.com/38764 たまには長めのも 下書きにためてるのですみませんが連投します
2014-08-25 04:22:00握りしめた拳の振り下ろす先は、刹那も迷わず矢矧のこめかみだった。やるわねと吐き捨てて、矢矧は前を睨む。発端は一週間後の演習の艦隊構成員の話し合いでの事だった。重巡のわたくしの出番ですわね、と熊野が髪を払う。そこに矢矧が自分の方が戦力になると申し出たことが熊野の柳眉を逆立てる。
2014-08-25 04:22:34「聞き捨てなりませんわね?」 「悪く言うつもりはないけど、元軽巡じゃ火力不足。阿賀野型の方が装甲もあるわ」 矢矧の言葉は事実であり、改修こそあれど一度の改造も施されていない熊野は、改造を受けた矢矧に性能は劣る。しかし練度は先任の熊野の方がよほど高かった。
2014-08-25 04:23:11「その白い手袋を投げるつもりなら、こちらもそのつもりでよろしくてよ」 「ええ、やっぱりそうなると思ったわ。明日、一五○○に演習場よ」 どちらが参加するかを一騎打ちで決めようということで、2人は提督に許可を得て、30分だけ演習場を確保した。遅刻もなく、提督を審判に置いて演習となる。
2014-08-25 04:23:16高速で回避運動を的確に、どちらの砲弾もせいぜい至近弾で軽微な損害を蓄積させるだけとなる。互いに偵察機を飛ばし合うものの、制空出来なければまともに機銃掃射を受けて観測もままならない。熊野は先手必勝とばかりに砲弾の雨を降らせて矢矧を小破まで追い込んだが、そこで弾薬を切らしてしまった。
2014-08-25 04:23:22しめたと矢矧が砲塔を回すも、軽巡には口径の大きい主砲の扱いのラグがあり、熊野は弾薬のない分より速く懐に入る。斜め横から滑り込む動きに雷撃を警戒して発射管に目をやったのが最後、奇妙な叫び声と共に思い切り額の右側を殴り飛ばされた。やるわね、と矢矧が体勢を整える前に、熊野はベルトを
2014-08-25 04:23:26持って遠心力に任せて砲を叩きつけ、矢矧は海に倒れこんだ。 「っつ……もう、滅茶苦茶ね。いいわ、私の負けよ」 「とーぜんの結果、でしてよ。主砲の重さで動きが鈍るなら変えてしまいなさいな」 その通りね、と矢矧はこめかみを拭う。今度は拳の形ではなく差し出された手を握って立ち上がった。
2014-08-25 04:23:32