- Goniataito
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海未「ただいま」 私はコンビニで買った弁当を電子レンジに入れます。外へ出たのは何時振りでしょうか。敷かれたままの布団の上でパソコンを広げ、くだらないサイトで時間を潰します。高校時代の私がこの様を見たら、何と言うのでしょうか。共に頑張った仲間の姿を思い出しても、今は辛いだけです。
2014-11-17 00:47:39海未「…ことりですか。」 栗毛の彼女は部屋に入るなりゴミ溜まりと化した部屋の整理を始めました。最初は罪悪感に見舞われてた私も何処へ行ったのやら、今では定期的に来ることりにおんぶに抱っこです。…昔は私達の中心に居た穂乃果も、ここには居ません。彼女は今の私にとっては眩しすぎます。
2014-11-17 11:28:38海未「ん…んぁ…」 いつの間にか寝てしまいました。ことりの姿は既になく、机の上にラップで包んだカレーライスが置いてあります。
2014-11-17 11:40:27時間を確認しようと携帯を見ると、着信履歴がひとつ。 -高坂穂乃果- 私は携帯を置き、布団に寝転がりました。じきに睡魔が身体を覆い、私を苦しめる沢山の問題に蓋をします。今日もくだらない一日でした。明日は同じ事を繰り返すまいと誓い、私は眠りに付きました。
2014-11-17 11:44:16海未「ことり…」 ことり「なに?海未ちゃん。」 海未「明日は…ちゃんと学校行きますね…」 ことり「うん、わかってるよ。」 駄目な女です。私は。
2014-11-17 11:56:17海未「いただきます」 今日の晩飯はカップ麺です。外へ出る必要も無いので今日は一日寝巻き姿でした。部屋はすっかり冷え込んで、唯一カップから仄かな温かみを感じます。私が最後に人の温もりを感じたのはいつだったのでしょうか。私は汁の残ったカップを床に置き、寂しさを埋める作業に入りました
2014-11-17 18:06:26飯が尽きたのでコンビニで買い物です。久々に外に出ました。相変わらず風呂には入らず寝間着のままですが、いつしかその感覚すら麻痺しています。外に出ると周りが眩しすぎて、店員と、人の目から逃げるように私は店の外に出ました。 海未「…ん?」 あれはことり…と穂乃果?
2014-11-17 18:29:06海未「…」 気が付くと私は家に帰っていました。全身汗だくで息が苦しいです。何故今まで気付かなかったのでしょう…ことりは楽しそうな顔をしていました。眩しい、全てが眩しい。私を構成している過去の思い出全てが柵となって、私の脚へ、首へ、心臓へと絡みつきます。私は孤独です。
2014-11-17 18:29:15