【レズボス鎮守府】　プロジェクトD　【ドボク鎮守府】　其の六 起重機船がやってきた

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

叢雲　( ﾟдﾟ ) 提督＜＜これがアタシのハンサムボディなのだｗ＞＞ 叢雲は司令官が起重機船である事は知っていたが、本体を見るのは初めてだった。 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/UseOUBIhh4

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オガサワラの甲板デッキに皆が出てきて外を眺めている。 最上「ここが魔女の棲む島かぁ」 満潮「魔女の艦隊ってどんなんかしら？」 朧「なんか超兵器あるって言ってたよ」 長良「アンタたち、荷降ろしの準備して！」 満潮「観光に来たわけじゃないからね…」 #ドボク鎮守府

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朧達が長良に即され、貨物甲板へ行こうとする際に朧はふと港を見た。 朧「…なに、あれ…」 朧の目に映ったのは見た事もない高速巡洋戦艦と巨大な砲塔を抱えた潜水艦であった。どうやら、これから工事を請負う所は本物の魔境のようだ。 少し寒気がした。 #ドボク鎮守府

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大潮「…中々、貴方の提督殿は古典な航空機がお好みのようですね」 大潮が双眼鏡で進路方向を注視しながら初霜へ喋りかける。 その先には湾内を水飛沫をあげて離陸しようとするカタリナらしき飛行艇が。 他にも水上空港らしき場所には大小様々な飛行艇がたくさん羽を休めていた。 #ドボク鎮守府

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初霜「ええ、エンジンへの拘りとかそりゃ凄いですよ」 大潮「なぁるほど、いい趣味で。ウチは建設機械と作業船ばかりで…。あっ、乗り物全般も大好物ですし趣味合いそうですね。」 初霜「数寄者艦隊同士ですね」 そういうと初霜は小さく笑うのであった。 #ドボク鎮守府

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初霜がマリンバンド直通インカムで、曳航組の扶桑に航路情報を逐一伝えながら ようやく艦隊は鎮守府の桟橋に近づいた。 ＜＜三番バースに横付けしてください　もう少しスローで…＞＞ ＜＜了解です＞＞ #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/wkixUnzIwY

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そんなこんなで我らドボク鎮守府こと【統合海軍設営隊のレズ鎮の穴堀艦隊】 がようやく南洋の何処かにあるレズボス鎮守府に到着したのである。 提督「やっと着いた…。腰の爆弾抱えたまま上陸するとは…」 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/fQQNXcVSzS

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提督＜＜これからオガサワラを着水させる　周囲注意＞＞ そろりそろりと艦娘母艦が降ろされた。 自分の体重の40倍近くもある船を持ち上げていたのである。 体が悲鳴を上げているようだった。トラス構造の鉄骨の鋲が弾け飛びそうだった。やれやれ、無理はするもんじゃない。 #ドボク鎮守府

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提督「あ～あ～、腰がぁ重ェエエ～」 桟橋に集まりかけていたレズボス鎮守府の面々は、目の前の光景に面食らっていた。巨大な白い客船を吊って入港してきた、鉄の櫓のような船がグリングリンと 旋回体を回しながら腰が疲れたと言っているのである。 #ドボク鎮守府

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大潮＜＜オガサワラ着岸しました。艦隊全員点呼よろし。タラップ下ろします＞＞ 提督＜＜じゃぁ、オラも降りるわぁ＞＞ 起重機船の操縦室からひょいと出てきた女性。 本体はそのまま船娘の体で階段を降りてきた。 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/fktpeimaU7

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提督が己の台船からひょいと桟橋に飛び移ると、桟橋に集まっていた艦娘らの中から戦艦榛名が進み出てきた。 提督「え、ええと、ドボク鎮守府…の提督様でいらっしゃいますか？私比良坂提督の秘書を勤めている榛名です」 提督「いかにも！ドボク鎮守府の提督、三光起です」 #ドボク鎮守府

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レズボス鎮守府の榛名が来たのであれば、彼女に確認しなければならない。 提督「ところで榛名タイプはみんな起重機好きと聞いているが…」 榛名「はい！榛名はクレーン大好きです！」 提督「ほほう…」 #ドボク鎮守府

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提督「ところでオバさんのクレーン見てくれ。こいつをどう思う？」 体から艤装を発現させ彼女の前に起重機を立ち上げさせる。 榛名「凄く…大きいです…///」 大潮「出会った早々にアンタ何を露出プレイしてるんですか！？」 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/ri1r1UzMxu

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ゲシッ！ 大潮「このバカ！クソ特殊船！」 ゲシッ！ 提督「やめなさい！人前で恥ずかしい！」 大潮の足蹴りが提督の台船を執拗に蹴り続ける。 流石、姉妹に満潮や霞のような遺伝子を持つ朝潮型の眷属だ。 相手がクソ司令官と“脳”船橋OSが認識してしまえばこうなる。 #ドボク鎮守府

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大潮「その言葉、そのまま波のように返しますよ！大潮に飲まれてしまえ！」 提督「特殊船は滅びぬさ！何度でも蘇る！それがインフラを支える宿命の船だからだ！」 大潮「天空の城ですか！？」 提督「天空の城！竹田城！」 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/e5eXwFJ0lS

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大潮「他所の世界に行って城でも築いてろ！変態起重機船！」 提督「オレ、島原城が好き」 大潮「乱を起こしますぞ！」 提督「わぁい平八郎　司令官、大塩平八郎の乱大好き」 ガァァン！ 鋼矢板のハリセンを司令官の頭に叩きつける大潮。 #ドボク鎮守府

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伊勢が二人をひょいとつまみ上げて榛名の前から離す。 大潮も提督も伊勢より低いのだ。 伊勢「夫婦漫才しに来たんじゃなくて工事しに来たんでしょうが」 提督「お、そうだな」 大潮「司令官がクレーンブームの露出プレイ始めるからですよ」 #ドボク鎮守府

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提督「えっ？クレーンって、みんなブーム露出してるじゃん？おかしいよ大潮」 大潮「生やす場所がおかしいんです！股間から起重機？ばっかじゃないですか！」 伊勢「みんな整列して桟橋にいるんですから、しっかりしてくださいよ」 伊勢に首根っこを掴まれてトボトボと歩いていく。 #ドボク鎮守府

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レズボス鎮守府の榛名は、いきなり目の前で起重機を出されて思わず興奮してしまった…。 （クレーンって…やはり凄いものなのですね…しかも船！？） ああ…、ドボク脳に目覚めさせられてた艦娘がまた一人増えてゆく。 #ドボク鎮守府

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扶桑「提督、海軍設営隊総員揃いました…」 艦娘形態に戻った扶桑が隊員を整列させて申告してきた。 提督「あっ、ごくろうさん」 扶桑「大潮ちゃん。貴方、秘書艦なのだから…」 大潮「ｽｲﾏﾍﾝ…」 #ドボク鎮守府

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やはり扶桑型は母性が溢れておる。吹雪が「憧れは扶桑山城姉妹です」と豪語するだけの理由はある。 駆逐艦が自然と懐くのだ。私にも母性が欲しいな。 あっ、自分で造ればいいのか、造船所で。 #ドボク鎮守府

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提督「みんな揃ったか。機材降ろしは後だな、現場の打ち合わせあるからそれからだ」 扶桑「母艦のオガサワラ殿は船内で休んでおられます」 提督「具合大丈夫そう？」 扶桑「ええ、ただこちらで入渠させて見てもらったほうが宜しいかと」 #ドボク鎮守府

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「おお～、三光殿。ようやく参られたか。お待ちしておりましたのじゃ」 鳳翔に付き添われて、ここの鎮守府の主が姿を現した。 白い軍服に黒髪をなびかせて… #ドボク鎮守府

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提督「おお～、比良坂さんですかぁ。この度はお招き頂き有難うございます。」 比良坂「お待ちしておりましたのじゃ。よう来てくださった」 提督が名刺を差し出してペコリと頭を下げる。 海軍というよりは会社の社長同士の挨拶だ。 大潮「まぁ、土木屋ですからね」 #ドボク鎮守府

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大潮は提督同士が会話をしているのを傍目に、港湾の方ををちらりと見る。 南洋でこれだけの規模を構え、38㎝4連装砲を構えた高速戦艦や、趣味だという古典の部類に入る飛行艇を何機も持っている…。 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/cMyZgniIh5

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