- yumiharizuki12
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@kabutoyama_taro 私が昨日から言ってるのは、GDPでは測れない利益があるということです。低賃金でも、生活費が十分低ければ余剰が発生しますよね。GDPや付加価値というのは、効用を得るための支出を測っているにすぎないので、重視し過ぎるのはどうか、ということです。
2014-12-03 12:49:44例えば、製造業で技術進歩があれば価格は下がり、サービスとの代替弾力性が低ければ、製造業への支出、つまり製造業が生み出すGDPは減ります。その結果、GDPは全体として下がるかもしれない。しかし計算してみると、ほぼ確実に技術進歩は効用を引き上げます。これがGDPと経済厚生の乖離です。
2014-12-03 12:55:28@bn2islander それはそうですが、介護に比べて飲食業やサービス業は人手不足でない。仕事としては相対的に楽だから労働供給がある、ということだと思います。
2014-12-03 12:57:47山番組や舞台中継を録画保存する私は、ブルーレイ録画機のヘビーユーザーですが、技術進歩で価格が下がったところで2台買う必要はありません。節約分で、山登りや舞台そのもの、つまりサービス業への支出を増やします。その結果、GDPが増えるかどうかはわからないけれど、私の効用は上がります。
2014-12-03 13:04:01@kabutoyama_taro 例えば、日米の物価比較などで日本が高い、みたいな話があるわけですが、そもそも質が違います。また高品質だからと言って稼げる、つまり付加価値が高いわけでもない。その結果、この「利益」を国際比較することは難しい。
2014-12-03 13:07:08@kabutoyama_taro そもそも日本の若者が外国行きたがらないのは、日本のサービスが消費者に生み出す「利益」つまり、効用が大きいからだと思います。もちろん、食料品の安いアメリカは、アメリカ人に大きな消費者利益を与えていると思います。
2014-12-03 13:10:34@yumiharizuki12 仰りたいことはなんとなくわかりました。 素人の思いつきですが、デフレ社会をポジティブに読み解く経済学理論が未確立だという問題もあるのかもしれませんね。
2014-12-03 13:13:06@kabutoyama_taro 御名答。日銀は悪く言われ過ぎているかもしれないし、「失われた20年」にもいいところがあった可能性があります、、、などと言うとデフレ派認定されてだいぶリムられそうですがw
2014-12-03 13:18:01@bn2islander その低待遇も、消費者が金払わないから、とも言えます。国立大学授業料高すぎる、というけれど、それは欧州と比較するからで、アメリカと比較すれば安すぎる。低生産性の日本の大学は、大きな消費者余剰を生んでいますw
2014-12-03 13:20:41「失われた20年」では、技術進歩のおかげで製造業での雇用も、製造業が生み出すGDPも減ったけれど、効用利得は確実に発生しています。家事が減ってサービス業が発達し女性も働きやすくなった。これがGDPに反映しないのは問題ではなく、むしろそもそもそういうものでないかと言いたいわけ。
2014-12-03 13:25:56良いことは何でもGDPに反映されるはずだというGDP信仰が、世の中おかしくしていると思っている。代わりに「心の豊かさ」とか「幸福度」を考える必要もない、というのが昨日から言ってることです。
2014-12-03 13:35:11例えば、アメリカで医療産業が生み出すGDPは、国民一人あたりで日本の2倍以上。その分、アメリカ人一人あたりの医療費負担も日本の2倍以上。でもアメリカ人は日本人より短命。アメリカのような医療にして誰得?ということだが、GDPを上げることに執心したらそういうことになる。
2014-12-03 13:50:43効用や厚生を経済指標として重視せよと言っても、経済学者の脳内にしか存在しないバーチャルなものであることが弱み。しかし、外国に行きたがらない若者とか、「牛丼福祉」を語る社会学者は、直観的にそれを感じ取っていると思う。むしろGDPに執着する経済学者がいるとすればそっちの方が問題。
2014-12-03 13:54:20.@yumiharizuki12 @tea_taka 例えば、「失われた20年」では、製造業に従事する女性労働者は減少しましたが、それ以上に介護サービスに就く人が増えました。ところが、製造業と介護職の年収を比較すると、後者が100万円程低い。そういう部分にも要因があるかと。
2014-12-03 14:06:19それでは、GDPではなく厚生を測った論文を見てみましょう。GDP(所得)だけでなく消費や余暇、その他の要因を考慮して、米国人と同じ水準の厚生を得るためにどれだけ消費を増やす(減らす)必要があるかで、各国間の厚生を比べています。nber.org/papers/w16352
2014-12-04 16:55:52ちなみに、日本は失われた20年の間にアメリカやその他の多くの国よりも厚生の成長率は高かったらしいですよ。ご紹介させていただいた論文はAERでR&Rです。
2014-12-04 17:08:28御紹介のCharles -Klenow論文になかなか刺激的な表が。1980年ー2000年を見ると、日本のGDP成長率はアメリカと大差ないが、経済厚生の成長率はほぼ倍で、先進国中最高水準。 www-siepr.stanford.edu/repec/sip/10-0… pic.twitter.com/W4QbFFi9dF
2014-12-04 17:51:35@yumiharizuki12 問題はこの経済厚生成長の大半が1990年までに起こってるのではないかという疑問。1990年から2010年までについて同じことを調べてみる必要がある気がする。
2014-12-04 17:53:31