【問】正教会のクリスマスって1月7日ですよね?…【答】ちょっと違うんです
- suzutuki1980
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問「正教会ではなぜ降誕祭が1月7日なの?」 答「実は新暦を使う正教会では12月25日です。そして旧暦でも実は『12月25日』なのです。」 ユリウス暦を使う正教会…エルサレム総主教庁、ロシア正教会、グルジア(サカトヴェロ)正教会、セルビア正教会、アトス山、ほか旧暦派諸教会 (続
2014-12-04 23:06:37承前) 修正ユリウス暦(新暦)を使う正教会…コンスタンディヌーポリ総主教庁、アレクサンドリア総主教庁、アンティオキア総主教庁、ギリシャ正教会、ルーマニア正教会、ブルガリア正教会 これら新暦を使う正教会では、12月25日に降誕祭が祝われています。続
2014-12-04 23:07:11承前)修正ユリウス暦と先程書きましたが、これは20世紀初頭に新暦を採用した正教会で使われ出した新しい暦です。2800年まではグレゴリオ暦と一致し続けます。なお修正ユリウス暦採用の正教会でも、復活祭関連の移動祭日の計算だけはユリウス暦を使用する正教会に合わせています。続
2014-12-04 23:09:01承前)しかし旧暦(ユリウス暦)を使う正教会でも、降誕祭は「12月25日」です。ただし「ユリウス暦の12月25日」です。 2014年現在、ユリウス暦とグレゴリオ暦にはズレが13日間あります。 例えば、今日はグレゴリオ暦では12月4日ですが、ユリウス暦ではまだ11月21日です。続
2014-12-04 23:10:32承前)「この13日間のズレ」を「12月25日の降誕祭」に適用すると、ユリウス暦の12月25日は、グレゴリオ暦の1月7日になる、というわけです。ちなみにユリウス暦とグレゴリオ暦のズレは拡大し続けます。20世紀と21世紀の間ではズレは拡大しませんでしたが、22世紀には拡大します。続
2014-12-04 23:12:04承前)(実は精確さを欠く書き方なのですが、ざっくり言えば)22世紀にはズレがさらに1日拡大して14日間になります。ですからユリウス暦上の12月25日は、22世紀には1月8日になることとなります。ちなみに19世紀のズレは12日間。つまり当時の「12月25日」は「1月6日」でした。
2014-12-04 23:14:06承前)余談ですが、日本の聖ニコライが翻訳し19世紀に出版された日本語祈祷書(聖事経など)に記載されている日付を見ますと、1月6日の所に「降誕祭」と書かれています。これに対して祭日経が「1月7日」記載になっているのは、20世紀に入ってから出版された事を示しています。
2014-12-04 23:23:58承前)旧暦を使用する正教会のウェブサイトを見てみましょう。 >Thursday December 4, 2014 / November 21, 2014 冒頭にこんな風に書いてあります。右がユリウス暦の日付、左がグレゴリオ暦換算です。 holytrinityorthodox.com/calendar/
2014-12-04 23:44:28