2014年12月11日 文化審議会 著作権分科会 法制・基本問題小委員会（第3回）

茂木 和洋 @kzmogi

於 旧文部科学省(文化庁) 6F 第2講堂 / 文化庁 文化審議会 著作権分科会 法制・基本問題小委員会 第3回 傍聴席確保。15:00～軽く実況の予定でいます。

茂木 和洋 @kzmogi

資料をざっと眺めたところ、本日もマラケシュ条約 (障碍者関連権利制限) とアーカイブ関連が議題のようですな。前回出た障碍者団体からの要望を受けて、権利者団体はどう考えますかというヒアリングの回になりそう、かな。

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15:03 / 土肥主査 : だたいまから開会。議事の公開について異議は？ (委員席より異議なしとの声) では本日の議事は公開で。事務局より配布資料の確認を。

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15:05 / 秋山課長補佐 : (議事次第を参照しつつ、配布資料を説明)

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15:05 / 土肥主査 : 議事の進め方について確認。「(1) マラケシュ条約への対応」「(2) アーカイブ化の促進」「(3) その他」を予定。前回は障碍者団体の方に意見発表をいただいたので、今回はそれを受けて権利者の方々がどう考えるかを伺う。

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土肥主査 : 前回発表をいただいたオブザーバーの方、今回発表をいただく権利者の方に出席していただいているので、事務局より紹介を。

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15:07 / 秋山課長補佐 : (参考資料 1 を参照しつつ、オブザーバーの方々を紹介)

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15:07 / 土肥主査 : 早速審議に入りたいが、まず、前回までのご意見等を事務局において整理していただいているので、まずはそちらの紹介を。

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15:08 / 秋山課長補佐 : (資料 1 と参考資料 2 を参照しつつ、まとめ内容を説明)

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15:15 / 土肥主査 : 事務局に説明いただいた要望事項について権利者団体の意見を賜りたい。まず書籍出版協会の平井さま・塩見さまお願いする。

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15:16 / 平井参考人 (書籍出版協会) : マラケシュ条約の一刻も早い発効を望む。書籍出版協会としてはアクセシビリティ向上に向けてこれまでも取り組んでおり、図書館等と共同してガイドラインを作成したりと努力をしている。

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平井参考人 : こうした背景を受けて、要望に関する回答とすると、既に図書館協会との共同でガイドラインを作成しているが、障碍者の基準に関して一定の外形的な基準を設けることを望む。

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平井参考人 : また複製可能な主体に関して、特にデジタルコンテンツでは流出した場合に正規のビジネスに与える影響が大であるため、複製主体に関しては責任体制のしっかりした組織であることを望む。

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平井参考人 : 責任のはっきりしないボランティア団体のようなものに複製可能主体を拡大することは、志は理解するものの抵抗がある。現在の政令による指定をより柔軟にする等の対応が望ましいのではないか。

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15:24 / 長尾参考人 (文芸家協会) : 条約の成立には賛成。ただし、音声変換等にあたっては同一性保持権が侵害されないことを望む。ある程度の訓練を受けたものが変換することを望む。

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長尾参考人 : 変換を行うものが一定の品質をクリアしていることを確認できるような仕組みやそうした審査体制が構築されることを望む。また公衆送信に関しては一度流出したら止められない以上、慎重な対応を望む。

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15:27 / 華頂参考人 (映画製作者連盟) : 折角の機会なので商業映画でのアクセシビリティ向上のための取り組みを説明させてほしい。(資料4を参照しつつバリアフリー映画の仕組みを説明)

茂木 和洋 @kzmogi

華頂参考人 : 映画製作者としてはこうしたバリアフリーの取り組みを全国に広げていきたいと考えている。要望に対する回答としては、映像が同時に放送されないのであれば問題ない。映像が同時に放送されるものでは、すでに具体的なビジネスが成立していると理解。権利制限ではなく個別契約を望む。

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15:39 / 土肥主査 : 本日は出席いただけなかったが、NHK および民放連から書面にて意見提出をいただいているので医務局より紹介をお願いする。

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15:40 / 秋山課長補佐 : (資料 5・資料 6 を読み上げ)

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15:44 / 土肥主査 : 質疑応答および意見交換に入りたい。まず本日お出でいただいている障碍者団体からの意見を伺いたい。

茂木 和洋 @kzmogi

15:45 / 井上参考人 (障害者放送協議会) : 権利者の方々が文化を生み出し、提供する取り組みを行っていることは理解。文化の発展に寄与するための大切な権利ではあるが、残念なことに現在提供されている著作物は全ての人にとって届くものとはなっていない。

茂木 和洋 @kzmogi

井上参考人 : そうした状況もあり、ボランティアの方々の労力によってフォーマット変換が行われているが、これは著作権上は「複製」ということになって支分権と衝突することになる。

茂木 和洋 @kzmogi

井上参考人 : 違法流出に対する懸念は理解するが、この問題は障碍者の情報アクセスとは切り離して考えていただきたい。健常者の利用であっても違法流出等は発生しており厳罰化が進んでも根絶には至っていない。

茂木 和洋 @kzmogi

井上参考人 : 障碍者の方が情報を流出させてしまうことが「ない」と言い切ることはできないが、その問題と情報アクセスの問題は切り離していただきたい。