同時多発瑞雲SS

各々が心に瑞雲を持っているように、瑞雲もまた多様性を持っているのだ
5
前へ 1 2 ・・ 7 次へ
撫子 @Nadesico_Rumia

ベルガエ滅亡後、カエサルは瑞雲教の教典と司祭をローマへ持ち帰る。カエサルは勇猛果敢な彼らの信仰する瑞雲教に多大な興味を示していた、事実カエサルはローマ内戦時元老院派に対し"空駆ける鋼鉄の鳥が悪を爆殺する"という旨の書簡を送りつけており、ポンペイウス達はひどく狼狽したという。

2014-12-12 19:50:48
撫子 @Nadesico_Rumia

カエサルにより瑞雲教は爆発的に勢力を拡大していった、鋼鉄の鳥(瑞雲)と後述するヒューガ女神の織り成す物語による布教が主だった為、他宗教に比べ親しみやすかったというのが急速に勢力を拡大した理由とされている。その為瑞雲教は奴隷階級から支配階級まで幅広く信仰されていた。

2014-12-12 19:52:47
撫子 @Nadesico_Rumia

中でもホクゴウ物語は瑞雲教を代表する神話である、これはヒューガ女神が鋼鉄の鳥と共に数々の試練を乗り越え悪魔と戦う勇敢な戦士達へ武器や薬を届けるという物語であり、当時のローマ帝国に補給線の重要さを知らしめた。

2014-12-12 19:54:10
撫子 @Nadesico_Rumia

この物語の流行によりローマ帝国では補給部隊への志願者が増加、待遇も大きく改善された。 カエサルもこの物語を気に入っており、ポンペイウス劇場での公演には何度も足を運んだという、だが皮肉にもカエサルはこのポンペイウス劇場にて暗殺される事となる。

2014-12-12 19:55:45
撫子 @Nadesico_Rumia

カエサルの死後も瑞雲教の信仰は続き、国教としての地位を確立するのは時間の問題であった。しかし紀元前27年、共和制ローマが帝政ローマへと移行するこの年より瑞雲教は激しい弾圧を受け始める。

2014-12-12 19:57:45
撫子 @Nadesico_Rumia

理由としては帝政ローマへの移行にあたって、いわば反逆のシンボルともなりえる瑞雲教の存在が邪魔になったという説がある。しかしオクタヴィアヌスは大叔父カエサルの意志を継ぎ帝政へと移行している為、瑞雲教の弾圧は存在そのものが疑問視されている。

2014-12-12 19:58:41
撫子 @Nadesico_Rumia

しかし西暦100年前後、瑞雲教はローマの歴史から忽然と姿を消している。これはディオクレティアヌスの時代やコンスタンティヌス一世の時代より前の時代であり、この期間に何があったのかが瑞雲教学会での一大テーマとなっている。

2014-12-12 20:00:42
撫子 @Nadesico_Rumia

瑞雲教がローマより姿を消した約150年後、瑞雲教はマヤ文明に再びその姿を現す。大都市ティカルは漆喰で塗り固めた鳥(これが瑞雲とされる)をシンボルとしてカラクムルと争い、勝利した。 その後瑞雲教はマヤ文明にて再び勢力を拡大、瑞雲をあしらったとされるシンボルも数多く作られた。

2014-12-12 20:02:46
撫子 @Nadesico_Rumia

この漆喰の鳥がローマのものと同じ瑞雲なのかは長年学会で争われて来たが、ヒューガ女神と瑞雲の描かれた壁画がマヤ文明の遺跡より発見されたことからこれはローマのものと同じ瑞雲教であると決定付けられた。古典期後期にティカルが衰退した後も瑞雲教は勢力を拡大、様々な調度品が作られた。

2014-12-12 20:04:39
撫子 @Nadesico_Rumia

しかしティカル、そしてマヤ文明の衰退が始まったとされる時期の直前、衰退を予言するかのように瑞雲教は歴史より再びその姿を消す。ローマの時と違い文明の衰退と共に衰退したと考えることが出来るものの、直接的な原因は未だ謎に包まれている。

2014-12-12 20:07:42
撫子 @Nadesico_Rumia

また瑞雲教はローマより姿を消した後、中国文明にもその姿を現した。 が、戦乱続きの当時の中国大陸では勢力を拡大する事はなく、ひっそりとその姿を消した、こちらはローマやマヤ文明とは違い理由がはっきりしている為あまり話題には上がらない。

2014-12-12 20:08:27
撫子 @Nadesico_Rumia

962年、神聖ローマ帝国が興ったこの年に再び瑞雲教は歴史に現れる。 オットー一世による庇護の元瑞雲教は安住の地を得たかに見えた、しかしオットー三世の死後瑞雲教はキリスト教帝国を目指すハインリヒ二世の政策により迫害に遭い、後にドイツとなるこの地を一度追われる事となる。

2014-12-12 20:10:42
撫子 @Nadesico_Rumia

その後多くの宗派に分裂した瑞雲教は細々と信仰され続け、その勢力を少しずつではあるが拡大していった。 後述するが、そのうちの一派が日本にも上陸している。 そして神聖ローマ帝国を追われてから約600年後、瑞雲教のターニングポイントとなるある出来事が起きた。三十年戦争である。

2014-12-12 20:11:50
撫子 @Nadesico_Rumia

NHKスペシャル、今夜は瑞雲教の歴史前編をご覧いただきました、次回のNHKスペシャルでは瑞雲教と三十年戦争、瑞雲教学で最も重要な時代に迫ります。

2014-12-12 20:13:56
撫子 @Nadesico_Rumia

三十年戦争のやつ投下すると冗談抜きで一時間かかる

2014-12-12 20:14:51
撫子 @Nadesico_Rumia

ていうかなんで俺はWikipediaとにらめっこしながらこんなもん書き溜めたんだ…

2014-12-12 20:15:34
撫子 @Nadesico_Rumia

国際瑞雲教学会に†感謝†

2014-12-12 20:16:30
撫子 @Nadesico_Rumia

日向「クリスマスか…」 最上(関わると面倒だから近寄らんとこ)

2014-12-12 19:40:09

渡り瑞雲

越路しかご(K.O) @Ko_shikago

日向「最上、見てみろ…渡り瑞雲の群れだ。この時期は越冬のため日本にやって来るんだ」

2014-12-12 19:46:58
越路しかご(K.O) @Ko_shikago

日向「…という訳で、今回は渡り瑞雲の観察に向かおうと思う」 吹雪「観察?以前の瑞雲採集みたいな事ですか?」 日向「いや、渡り瑞雲は国外の別な土地で育っているからな。勝手が違う。捕まえるのはご法度だ。」 五月雨「国産瑞雲より気が荒いんでしたっけ」 日向「うむ、よく予習しているな」

2014-12-12 20:06:33
越路しかご(K.O) @Ko_shikago

日向「この海域だ。あの浜辺に浮かんでいるのが渡り瑞雲だ、見えるか?」 村雨「う~ん、普通の瑞雲じゃないの?」 渡り瑞雲「………!」 黒潮「うっわあ!こっち向かって来おった!やめてぇや~!」 日向「こらこら…よし…落ち着け……!いい子だ」 朧「日向さん瑞雲を宥めてる…」

2014-12-12 20:12:33
越路しかご(K.O) @Ko_shikago

舞風「あっ!黒潮ちゃんお菓子持ってきてる!」 黒潮「ゴメン…飴ちゃん食べてくれるかなぁ思うて…」 日向「分かっただろう。わたり瑞雲は餌を求めているんだ。気性の荒さもあって食料争いも絶えない」 不知火「それで黒潮さんの飴に過剰なまでの反応をしたのですね」

2014-12-12 20:15:55
越路しかご(K.O) @Ko_shikago

日向「いいか、渡り瑞雲は艦娘に対する警戒が薄い。懐きやすいと言えば聞こえはいいが、反面こちらの指示にも従いにくいんだ」 朝潮「では、遠くから気を付けて観察します!」 日向「そうだ、この時間は単なる瑞雲学のみならず索敵の訓練も兼ねている。では班別に観察し渡り瑞雲のレポートを提出だ」

2014-12-12 20:20:35
越路しかご(K.O) @Ko_shikago

清霜「かわいいなぁ野生の瑞雲って!仲良くなれたら戦艦になれるかな!」 最上「こらこら、真面目にやらないと日向さんに怒られるよ?」 巻雲「……」 夕雲「あら、どうしたの?」 巻雲「な、何でもないですよ!」 巻雲(瑞雲さん、一機くらいなら…きっと…)

2014-12-12 20:23:47
前へ 1 2 ・・ 7 次へ