のわっち騒動記(仮)

セロリ鎮守府 @serori_netaonly

浦風「あら」 野分「あっ」 浦風「図書館にご用事？」 野分「ええ、まあ」 浦風「何か借りるならうちに言ってね。一応記録係じゃけえ」 野分「あ、了解しました」 浦風「はいな、ごゆっくりねー」 野分「はい」 野分(……何で艦娘なのに図書室で貸出係やってるんだろう……？)

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のわっち騒動記(仮)キャラ紹介 浦風:図書室のお姉さん。提督に任され図書室を運営している。艦娘だが出撃も遠征もしている姿を見たものはいない。理由は一部の者は知っているらしいが…… 「こら、図書室で走っちゃいかんよ」 「貸出期限は一週間じゃけんね」 「ゆっくりしていくとええよー」

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提督「のわっちもそこそこ練度上がってきたなあ」 野分「まだ折り返し地点ですけどね」 提督「確かに。ｹｯｺﾝには遠いか」 野分「えっ」 提督「あっ」 野分「け、ｹｯｺﾝして下さるんですか……？」 提督「く、口が滑った……聞かなかった事にしてくれ……」 野分「……えへへ、了解です！」

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磯風「司令は野分に甘すぎる」 提督「そうか？」 磯風「白々しい、自覚している癖に」 提督「な、何か機嫌悪いな磯風」 磯風「ふん、私が秘書艦だった時との違いに嘆いているだけだ」 提督「……嫉妬？」 磯風「ち、違う！誰が嫉妬なんて！」 提督「ず、図星だったのか……」 磯風「ぐっ……」

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舞風「提督ー、始末書終わったよ」 提督「お疲れさん。ってか早いな」 舞風「この舞風にかかれば書類なんてあっという間だよ！」 提督「まいまいはのわっちが絡まなきゃ普通に優秀なんだけどなぁ……」 舞風「野分の可愛い仕草の話？」 提督「これは酷い」 舞風「ひ、酷いって言わないでよ！？」

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提督「ん……」 野分「司令、お疲れですか？」 提督「目蓋が重くてな……眠い……」 野分「無理せず寝て下さい。仮眠室に行きましょう」 提督「ん……済まんなのわっち、少し任せる」 野分「……謝らないで下さいよ」 提督「ああ……ありがとう野分」 野分「……えへへ。お礼、受け取りました」

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野分「三角関係って何です？」 提督「んー、例えばのわっちが俺を好きだとしよう」 野分「ふえっ！？な、何を言って！？」 提督「でも俺は舞風が好き」 野分「…………え」 提督「で、舞風は野分を好き。的な関係かね……ど、どうした野分絶望した表情で。例えだぞ？」 野分「……い、いえ……」

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野分「すぅ……すぅ……」 舞風「そーっ……」 野分「むにゃむにゃ……んっ」 舞風「……ふふっ、野分の寝顔、可愛い……」 野分「んぅ……しれい……」 舞風「っ」 野分「もー……そこはだめですよぉ……」 舞風「…………」 野分「……むにゃ……すぴー……」 舞風「…………寝よう」

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野分「司令、大規模作戦ですよ」 提督「せやな」 野分「せやなって……出撃しないんですか？」 提督「まだ早い。攻略情報が出揃うまでは待つつもりだよ」 野分「そんな呑気な……」 提督「のわっち達の危険を少しでも無くす為だ。我慢してくれ」 野分「あ……は、はい」

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野分「うーん……どれが良いのかな……」 浦風「何かお探し？」 野分「はい。今度の作戦の役に立ちそうな本を……」 浦風「それやったらこの辺じゃね」 野分「あっ、そうそうこういう感じの！」 浦風「ふふ、提督さんのお役に立てるように頑張りね」 野分「そ、そんなんじゃありませんから！！」

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提督「のわっち、今日はバレンタインデーだってさ」 野分「そ、そうですね」 提督「お、その反応は用意してくれてるか、何かしらで用意出来なかったかの二択だな」 野分「よ、用意しましたよ！ちゃんと作りましたもん！」 提督「手作り！？マジで！？」 野分「なんで驚くんですか！」

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提督「いや済まん。テンション上がりすぎた」 野分「もう……渡しにくいじゃないですか……」 提督「野分がくれるってだけで嬉しいのにしかも手作りなんだぞ？天にも召される気分で嬉しいって」 野分「ぁ、ぁぅぅ……」 提督「照れてるのわっちも可愛いなあ！」 野分「も、もう止めてぇ……」

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提督「そんな訳でほい、俺からもバレンタインプレゼントだ」 野分「……え、ええっ！？」 提督「うむ、いい反応だ」 野分「なな、何で司令からも……！？」 提督「逆チョコってやつだな。受け取れい」 野分「は、はあ……あっ！わ、私のも受け取って下さい！」 提督「おう、ありがとな」

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野分「はぁ……司令にはいつまでも適う気がしません……」 提督「司令だからな。ところでのわっち」 野分「はい？」 提督「これ、本命チョコ？」 野分「…………ふえっ！？」 提督「お、当たり？」 野分「ちっ、違いますっ！！いや違いませんけど違いますっ！！！」 提督「お、おう！？」

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提督「昨日からのわっちが目を合わせてくれない」 磯風「昨日？何かあったのか？」 提督「や、チョコ貰った時にからかい過ぎたんだけどもね」 磯風「…………あ」 提督「？どしたいそっち」 磯風「……ば、バレンタインは……昨日だったのか」 提督「せやで」 磯風「(忘れてた……！)」

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提督「あー……まあ忘れる事もあるさ」 磯風「っ、心を読むな！」 提督「ま、気持ちだけもらっとくよ」 磯風「ぐっ……磯風一生の不覚……！」 提督「と、そうだ。磯風にも」 磯風「……え？」 提督「逆チョコ。昨日会わなかったから渡し忘れてたし」 磯風「………………ぐすっ」 提督「！？」

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磯風「うぅ……このいそかぜ……じょしりょくが、ひっく、ないことは……りかい、していたが……」 提督「も、もしもし磯風さん？」 磯風「まさ゛か゛……しれいにすら、まけるとは……」 提督「待って！？女子力関係ないと思うんだが！？」 磯風「これでは……かんむすしっかくだ…………」

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野分「し、失礼しま……はえっ！？」 磯風「ぐすっ……うぇぇ……」 提督「の、のわっち！助かった！いや助けて！」 野分「え、あ、な、何なのこの状況！？」 提督「俺にも分からん！」 磯風「……これでは………しれいをささえるなどっ、ゆめのまたゆめだ……」 野分「ど、どういう事なの！？」

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～暫くお待ち下さい～

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……… …… … 磯風「…………」 提督「よ、漸く泣き止んでくれたか……」 野分「……い、磯風？大丈夫？」 磯風「……済まない……情けない姿を見せた」 野分「ううん、どうせ司令に意地悪されたんでしょう？」 提督「しとらんわ！」 磯風「……ある意味そうだな」 提督「待って！？」

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野分「司令！女の子を泣かせちゃダメですよ！」 提督「いやいや！？俺チョコあげただけだぞ！？」 野分「女の子は繊細なんです！」 磯風「……いや、私のただの一人相撲だ。気にするな野分」 野分「そう……？」 磯風「司令も悪かった。チョコはありがたく頂くよ」 提督「おう……疲れた……」

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提督「……ふむ」 野分「司令？何か……」 提督「……ぺちぺち」 野分「あたっ！？ななな、何ですか！？」 提督「ぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺち」 野分「いたたた！？ぎ、擬音を声に出しながらおでこを叩かないでくださいっ！！」 提督「いや済まん。何となく」 野分「も、もぉ……」

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提督「ほーれのわっち、肩車してやろう」 野分「肩車って……子どもじゃないんですよ？」 提督「遠慮すんな。ほれほれ」 野分「司令がしたいだけじゃないですか……まあ良いですけど」 提督「よっしゃ。あ、でもチョークスリーパーとかかけないでくれよ」 野分「かけませんよ！？」

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磯風「司令は留守か」 野分「ええ、ご友人とお会いするとか」 磯風「だから野分は落ち込んでいる、と」 野分「べ、別に落ち込んでないもん！」 磯風「キャラが崩れてる時点で自白したようなものだ」 野分「ぐっ…………だ、だって……」 磯風「野分は司令が大好きだものな」 野分「あぅぅ……」

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野分「司令！ビフテキが食べたいです！」 提督「ん？なら晩飯はビフテキ食べに行くか」 野分「えっ」 野分「…………」 提督「どしたのわっち。そこそこ高級店だから味は悪くないビフテキだと思うけど」 野分「い、いえ、いただきます……(まさか本格的なお店に行くなんて思わなかった……)」