「不思議ちゃん」の系譜

竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

不思議ちゃんって誰がいいはじめたんだっけ。いつからある言葉なのかな。戸川純さんはこう呼ばれていたかな。ちょっと記憶がない。

Ryoumitsu Hoshiba @shadamaazu

@kentaro666 ケラさん好きのナゴムガールの別称であったように記憶していたが。

竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

@0nw09506726608d ああ、ナゴムか。ありそうです。

はぁとふる倍国土@C103日曜 西ぬ24ab @keiichisennsei

不思議ちゃんは、10年くらい前の造語じゃないですか？戸川純さんがブレイクして時代 にはなかった気がします。RT @kentaro666 不思議ちゃんって誰がいいはじめたんだっけ。いつからある言葉なのかな。戸川純さんはこう呼ばれていたかな。ちょっと記憶がない。

竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@keiichisennsei ９７年に結婚した私の前妻が不思議ちゃんと呼ばれてましたので、その頃にははっきりありました。ちなみに前妻は戸川純さんと仲良しでした。四谷シモンの人形教室に通っていました。ある意味、完璧でした。

竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

@keiichisennsei 訂正。前妻と付き合いだしたのが９７年でした。劇場版エヴァのヒット記念パーティで知り合いました。結婚したのが９９年で、１年半でエクソシストのような別れ方をしました。

もうれつ先生 @discusao

言葉自体はもっと前からあったんだろうけれど、メディアとしてはナンシー関が神田うのや千秋、ロックバンド「マサコさん」等を総称して使ったのが一般化につながったように思う。95年くらいだったようですjade.dti.ne.jp/~aerie/seki.ht… RT @kentaro666 不思議ちゃん

竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

@discusao そうですか。８０年代くらいからあるのかと思ってました。

もうれつ先生 @discusao

80年代（特に前半）だと、「不思議ちゃん」に相当するタームは「ビョーキ」が使われてたように思いますが（イシハラマリコとか…心理的に重かった）RT @kentaro666 ８０年代くらいからあるのかと思ってました

もうれつ先生 @discusao

不思議ちゃんの元祖というと、虫愛ずる姫君といった前近代の事例を除外すると、女性解放の青踏社関係の中でもバーに（広告を取る目的だったというが）入り浸ったり吉原に登楼したりでスキャンダルとなった尾竹紅吉がそれに近いか。顔も小娘っぽいし。 pic.twitter.com/pYRwBvLQ8I

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もうれつ先生 @discusao

文学作品だと漱石『三四郎』の美禰子が不思議ちゃんぽく描かれてるが、これは三四郎が田舎者で美禰子が都会人というせいも大きいかもしれない。久生十蘭のキュートな作品『ノンシャラン道中記』のコンビ「コン吉・タヌ子」のタヌ子も広い意味では不思議ちゃんと言えるかもしれない。

もうれつ先生 @discusao

ノンシャラン道中記「タヌ子」のモデル、ハーピストの杉邨ていについての記事chinchiko.blog.so-net.ne.jp/2009-04-23

もうれつ先生 @discusao

ぐっと新しくなって、原田康子『挽歌』の主人公、曖昧な既婚男性を手玉にとる小娘・怜子は明らかに今日的な不思議ちゃん。1958年頃臼井吉見に「女史」と命名された女流のニューウェーヴ（原田、有吉佐和子、山崎豊子、曾野綾子ら）は「不思議ちゃん」ってワケじゃないけど、そのテイストの基はある

もうれつ先生 @discusao

@discusao 有吉佐和子のエキセントリックさ、奇矯さは「不思議ちゃん」と同質（すなわち在りし日の神田うのと同質）。だから男性作家や編集に敬遠され（おそらく）それを気に病んだ。曾野綾子は、有吉とは対照的に「男性にも許容できる・男性受けする」新しい女性像を提示した。

もうれつ先生 @discusao

だから曾野綾子の小説にもエッセイにも「不思議ちゃん」的テイストはほぼない。まぁ、そのぶん政治的・社会的な言論活動で「不思議ちゃん」を体現してるのかもしれないッスけどね。

もうれつ先生 @discusao

今、流れとしては、 ビョーキ（戸川純）→プッツン（石原真理子・藤谷美和子）→不思議ちゃん といった線を繋いでいる。内面的な重苦しさがなくなっていく進化の仕方だと思うので、ビョーキの前身は『二十歳の原点』の高野悦子さん等を想定している。 pic.twitter.com/uyNZeSJy4U

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もうれつ先生 @discusao

高野悦子が不思議ちゃんだったということではなく、高野さんが自死をしないで生き抜くことを想定すると「不思議ちゃん」的な方法論を取るんじゃないかという想像から考えた。山岸涼子『天人唐草』みたいな社会の拒絶の仕方というか。。。 pic.twitter.com/3JN4E1FEqg

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もうれつ先生 @discusao

youtube.com/watch?v=_wUWsc… ナンシー関の分類による「バンド系不思議ちゃん」系統だと、「突然段ボール」の妹バンド的な紹介のされ方だった「サボテン」がいましたね。あくまでも系譜的な話で、「サボテン」が不思議ちゃんかというと断言できませんが。

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もうれつ先生 @discusao

youtube.com/watch?v=nFdSOj… むしろNON baNdの方が不思議ちゃんぽいところを濃厚に持ってたか。もちろん、戸川純や小川美潮といったメジャーがいての話ですが。

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もうれつ先生 @discusao

youtube.com/watch?v=5tqW0O… 「有吉佐和子のエキセントリックさ」からの連想だけど、妙な本格派志向も共通しそうな加賀まり子も「不思議ちゃん」だった。どっか「男受け」する媚態があるようで、「不思議ちゃん」にある「嫌われる要素」が足りない気味はあるけど。

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もうれつ先生 @discusao

togetter.com/li/759274 「不思議ちゃん」の系譜 尾崎翠を入れ忘れてた。昭和初期モダニズムには「不思議ちゃん」の祖形になった女性が多いですね。まぁようするにモガ（モダン・ガール）ってことですけど。 pic.twitter.com/DsPCSBIeQl

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もうれつ先生 @discusao

尾崎翠は典型的不思議ちゃんが持ってる「暖簾に腕押し」というか、へこたれなさが欠落してるんですが、「第七官界彷徨」や「地下室アントンの一夜」とか「こほろぎ嬢」はタイトルからして「不思議ちゃん」。