『柚木先生と芝倉くん』 3/19~4/4

過去に突然始まったホモリプをクリスマスプレゼントとしてまとめました ☆メリクリ☆
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芝倉 @sibakura

@i__yuz_uk__k その時芝倉はとなりの部屋で壁に聞き耳を立てていた。細かくは聞こえなかったが、父の言葉に兄貴が黙ったのは分かった。その日以来兄がパイロットについて話してきたり、自分の夢について語ることはなくなった。気付いたら教員免許をとり、母の希望していた教師になった。

2014-03-22 18:06:08
ゆずき@西1L36b @yuzuki_otomiki

@sibakura 「兄貴がパイロット諦めて教師になってくれて命の危険がなくなると思ったのに何で今更…」諦めたのは芝倉を独りにさせないためだった。しかしそれを言えば悩ませてしまう。「保健の教師になりたかった。のに家庭科の教師になっちゃったから…」「もうちょっとマシな嘘つけよ!」

2014-03-23 05:54:26
芝倉 @sibakura

@i__yuz_uk__k 「とにかく、俺は宇宙に出る。それで、今度こそガンダムに乗るんだ」兄貴の決意は固かった。ちょっと変なやつだけど、いざこうと決めたら絶対に覆さない男だった。「いつ、返ってくるんだよ…」「わからない」しばらくの沈黙の後、芝倉「わかった、俺が保健の教師になる」

2014-03-24 10:35:19
ゆずき@西1L36b @yuzuki_otomiki

@sibakura 「本気か!?保健の教師は厳しいぞ…あらゆる性知識を詰めこまなきゃならないんだ。退学寸前だったお前がなれるものじゃ…」「そのかわり」芝倉は制服のボタンをちぎり、柚木に手渡した。「俺の第二ボタンを預けとく。兄貴も絶対ガンダムに乗れよ!次会う時にこのボタン返せよな」

2014-03-24 12:27:57
芝倉 @sibakura

@i__yuz_uk__k 「芝倉…」突きだされたボタンをしっかりと受け取り、柚木は頷いた。「ただ、兄貴…」「?」「さっきから社会の窓、全開だぜ?」その言葉に柚木は一度驚いたが、ふっと笑ってそっと窓を閉めた「気付いていたのか。さすが俺の弟だ。…手紙を書くよ」「ああ…」

2014-03-25 14:38:33
ゆずき@西1L36b @yuzuki_otomiki

@sibakura 4年後 「兄貴ー、これ何の荷物?」「それは俺の玩具入ってるから置いとけ」「こんな大量にあんのかよ、捨てろよ!」俺達は再び同じ家に住むことになった。「しっかし…」芝倉が呆れた目で柚木を見る「まさかガンダム断念するなんてな」「閉所恐怖症だったからな、仕方ないだろ」

2014-03-25 18:53:28
芝倉 @sibakura

@i__yuz_uk__k 「にしても、また兄貴と住めるなんてな…」「これでまたパンツも被り合い放題だ」輝く笑顔でそういう柚木を軽くあしらってごそごそと荷物を整理していると、芝倉の身体がぐらと傾いた。「芝倉!? お前、まさかまだ治ってなかったのか!?」「…ははっ、ばれちまった…」

2014-03-26 13:34:19
ゆずき@西1L36b @yuzuki_otomiki

@sibakura 芝倉は想像妊娠を繰り返していた。男が?と思った事もあったが妊娠を強く望んだことによって稀に有るらしい。「…芝倉、俺が男じゃなかったら…本当にごめん…」「は?逆だろ。つーか兄貴はパンツ被って笑ってりゃいーんだって。あっ、でも付けたまま外に出てくのはもう勘弁な。」

2014-03-27 18:09:47
芝倉 @sibakura

@i__yuz_uk__k 兄貴は男で、もちろん子供なんて産めるわけがない。それでも俺は兄貴と唯一の繋がり欲しかった。そして気付いた頃には俺の身体は簡単に女みたいな勘違いができるようになってた。「俺、本当にもう兄貴しかダメなんだ…」「芝倉…?」「もう一人になんてしねぇよな…?」

2014-04-01 21:24:14
ゆずき@西1L36b @yuzuki_otomiki

@sibakura 「ああ、もちろんだ」そう言って柚木は芝倉の左手薬指に指輪をはめた。 「兄貴…これ、どういう…」 「俺の給料3ヶ月分の指輪。適当に書類いじれば結婚くらいできるだろ。」 「法律なめすぎだろ…あと兄貴今ニートだから指輪タダじゃん…」 呆れつつも芝倉は幸せそうに笑った

2014-04-04 08:28:39