山田耕筰の命日に関するツイート(2014年)

あなたは山田耕筰をご存知ですか?そして、あなたの知っている山田耕筰は童謡の作曲者ですか?教科書落書き御用達のハゲですか?オーケストラをつくった人ですか?それとも「戦犯」ですか?
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new musicnews @new_musicnews

【今日は何の日?】日本クラシック界の開拓者、山田耕筰死去 dlvr.it/7yGzT9

2014-12-29 18:55:35

余談

カエル岩 @kaeruiwa1963

TBS長編大作ドラマ「大いなる朝」をTBSチャンネル2で放送中。野口五郎さんが山田耕筰、加藤剛さんが山本五十六、三菱の岩崎小弥太を金田龍之介さん、そして何と舞踊家の石井漠を角野卓造さんが演じております。大場久美子、樋口可南子も出てる。 tbs.co.jp/tbs-ch/item/d2…

2014-12-27 19:00:05

TBS長編大作ドラマ「大いなる朝」
1979年に3時間ドラマとして制作された大作。明治から大正、昭和へと至る近代日本の黎明期。日本歌曲の父と謳われた音楽家・山田耕筰と後に連合艦隊司令長官となる軍人・山本五十六という対照的な2人の生涯を軸に、激動の時代に生きた人々を豪華キャスト&壮大なスケールで描く。また物語の後半には、太平洋戦争の只中に山田耕筰ら音楽家が戦争に直面し、近代日本での音楽の位置づけを浮かびあがらせる様も描かれている。
主人公・山田耕筰の青年期役に、当時アイドル歌手として人気絶頂の野口五郎が大抜擢され話題に。今作がテレビドラマ初出演となる。そして壮年期は、芦田伸介が好演した。山本五十六に扮するのは加藤剛。そのほか大場久美子、岸惠子、あおい輝彦、多岐川裕美、長山藍子らが脇を固めた。

【ストーリー】
明治37年、日本は日露戦争の只中。東京音楽学校(後の東京芸術大学)予科に入学した耕筰(野口五郎)は、ドイツ・ベルリンへの留学を勧められる。耕筰は、パトロンが三菱の岩崎小弥太(金田龍之介)と知ってためらうが、「芸術とは一個人のものではない。社会で共有すべきものだ」という教師の言葉により、留学する決意を固める。
やがて耕筰は名門中の名門、ベルリンの王立音楽院への入学を果たす。当時のドイツには耕筰だけでなく、日本の将来を担う青年たちが理想を燃え上がらせていた…。

参考文献

森脇佐喜子『山田耕筰さん、あなたたちに戦争責任はないのですか』梨の木舎
「まちぼうけ」や「ペチカ」の作曲家は,一方で戦争賛美の曲を作った。あの時代だから仕方がなかったのか。疑問をもった大学生が追う。『朝日新聞』でとりあげられ多くの反響をよんだ。

片山杜秀「鬼子の歌 近現代日本音楽名作手帖」『群像』
2014年7-9月号で山田の歌劇『黒船』に言及。山田を「日本のスクリャービン」として描き出す様は非常に刺激的。

辻田真佐憲『日本の軍歌』幻冬舎新書
軍歌は、日本史上、最も国民の心を掴んだ音楽だ。初めての軍歌「来れや来れ」が登場した一八八五年から終戦の一九四五年までに作られた曲は一万超。軍歌は、政府にとって国民を戦争に動員するための道具であり、国民には最も身近な娯楽、レコード会社・新聞社・出版社には、確実に儲かる商品だった。誕生から末路まで、史上最大の大衆音楽の引力に迫る。

後藤暢子『山田耕筰 作るのではなく生む』ミネルヴァ書房
作品・著作などの資料調査と現地調査に基づき、異文化圏の芸術受容の前衛という視座から、彼の創作行為、その苦悩と愉悦を再考する

参考URL

山田耕筰 - Wikipedia
山田 耕筰(やまだ こうさく、Kósçak Yamada、1886年(明治19年)6月9日 - 1965年(昭和40年)12月29日)は、日本の作曲家、指揮者。山田 耕作としても知られる。

佐々木光「山田耕筰と信時潔の戦争責任を考える」
 日本の音楽について、いろいろ見聞してきたつもりですが、だいぶ時代が違ってきました。ただ、今の状況を見ていると昔のような動きと似ているような気がします。もっとも、時代がガラリと変わるのでなく、徐々にジワジワと変わる。言論統制というのは大したこともないようですが、これが文化統制になり、戦争というものが起きる前に必ずそういうことが行われてきました。

佐々木光「戦争がつくりだした「音楽」」
 前にも話させてもらったことがあったので重複するところがあるかと思うのだが、ぼくは長く音楽評論をやってきたので、今の音楽界の状況を見ていると、原点はどこにあるかというと、戦前から戦後にかけての日本の近現代の歴史の中での認識が非常に浅かったところに問題がある様に思える。
 今の日本の文化状況を見ていると、問題の発端は戦時中・戦前にあった。戦前にどの様な問題があったかということと、戦後我々がどの様に自己批判したかということに問題の中心がある様に思える。

丘山万里子「音楽戦士としての山田耕筰」
 …ここでは日本の洋楽の先駆者、日本歌曲の王とも呼ばれる音楽家山田耕筰の戦時、戦後の軌跡を辿り、時代と音楽の関わりを振り返る。言うまでもなく、これは「その時代」の単なる回顧ではなく「今」を照射するための作業である。