破壊の宴その１？
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CF型マシニーカhir
@hir_CF
ふと思ったが人型兵器ってＡＩが手に入らないから人格とかコピって代用しているのでモデルに合わせた結果人型になった急造兵器とかはありだな。もちろん高度な科学力のある世界であることが前提だが。
2014-12-31 17:44:56
CF型マシニーカhir
@hir_CF
@curuse0826 機能を付加する場合は動物の脳からコピってサブパイ方式でいきましょう。 ガンキャノンみたいに砲を２本付けるなら猿とか多脚型にするなら蜘蛛とか
2014-12-31 17:51:43
CF型マシニーカhir
@hir_CF
白。圧倒的な白。それが私の世界の開闢だった。 「おはよう。起きられるか？」 不随意的に瞳孔が光量を絞る。四角い天井。その下には曲線で構成された構造体。 ここがどこかの部屋で、目の前にあるそれが人間の顔だと認識するまで数秒。 第一印象は、誰だコイツ？ だ。 #破壊の宴
2014-12-31 21:18:55
CF型マシニーカhir
@hir_CF
起き上がろうとして―失敗する。下が柔らかい。手がかりにしづらい。顔を下に向ける。何やら白いひだひだだ。なんだろう？ そこで不意にシーツだと理解。初めて見たので知識と理解が結びついていない。 初めて？そのはずだ。私はーなんだろう？ #破壊の宴
2014-12-31 21:21:15
CF型マシニーカhir
@hir_CF
「あー。話を始めていいかな？」 振り返ると先ほどの顔―男が、所在なさげ…なさげ、なのだろう―にしていた。 疑問は尽きないが、目の前にいるこの男が勝手に話してくれる、というのならば聞く価値はあろう 「俺は君を作った。君には服従してもらう。ＯＫ？」 ＯＫかと聞かれても困る #破壊の宴
2014-12-31 21:25:14
CF型マシニーカhir
@hir_CF
作った？ 「手持ちの機材でね。６時間以内に動かせる所までしなきゃいけなくてヤバかったよ」 ６時間？ 「体は培養肉用の３Ｄプリンター使った。人格データはありあわせを張り合わせただけだよ。フィルタはかけたが、たぶんいらないデータがある」 そこまで急ぐ必要があるの？ #破壊の宴
2014-12-31 21:28:49
CF型マシニーカhir
@hir_CF
「あるとも。早急に戦闘用ＡＩが必要だったんだが、とてもそんな時間も技術もなくてね」 …つまり私は戦うために作られた、と？ 「ああ。心配はいらない。指示通りに敵を殴り倒してくれればそれでいい。やってくれるか？」 よくわからないが、時間がないのだろう？ 「有難い！」 #破壊の宴
2014-12-31 21:31:23
CF型マシニーカhir
@hir_CF
彼に連れられて外に出ると、そこは廃墟だった。 往時は立派であったろう、大きな建物が立ち並ぶ超近代的な都市だ。 ―なんだ？ 都市の外。無限に広がる大森林。その向う。地平線の彼方で、何かが動いている。 #破壊の宴
2014-12-31 21:45:25
CF型マシニーカhir
@hir_CF
人……人？大きい。ここからあそこまで何十キロあるのだろうか？にもかかわらず、あれは人型に見えた。 「自走式の対宙砲だよ。上に対する投影面積が最少になるよう、横から見ると細長くなってる。丘くらいのサイズはあるかな」 そんなものと戦えと？ 「その体のままとは言ってない」 #破壊の宴
2014-12-31 21:48:04
CF型マシニーカhir
@hir_CF
「この道をまっすぐ行って、町の外に出てくれ。あとの事は追って指示する」 了解。 「頼むぞ。失敗したら死ぬ。君も俺も」 だろうな。 仕方ない。腹をくくるか。 #破壊の宴
2014-12-31 21:52:10
CF型マシニーカhir
@hir_CF
街の外。森の入口へとたどり着く 《聞こえるか？》 聞こえる。同時に見える。視界の端に文字列が浮かんでいる。同時に音声も聞こえる。字幕付きか 《なら始めよう。右下の【戦闘モード】のアイコンをクリックしてくれ》 ？あった。視界の隅に何か浮いている。脳内の仮想キーを叩く #破壊の宴
2014-12-31 22:02:43
CF型マシニーカhir
@hir_CF
都市へと向けて前進する対中自走砲台は３基。１５０ｍの巨体と、上に伸びた大出力のレーザー砲。のっぺりとしたオレンジのボディ。一歩ごとに足は地面にめり込む。 ３０ｍほどもめり込んだドリル状の脚は、回転しながら体を押し上げて推進力に。次の一歩を進める。 #破壊の宴
2014-12-31 22:11:04
CF型マシニーカhir
@hir_CF
ふと、大地が鳴動する。 対宙自走砲台は停止。その前方で突如、森がめくれ上がった。 ―― 機械は迷わない。３基は頭部―そう見える―レーザー砲を前方へ指向。チャージ。発砲。 飛び散る土が蒸発。 #破壊の宴
2014-12-31 22:23:50
CF型マシニーカhir
@hir_CF
レーザー砲の照射時間は短い。土砂が蒸発するほどの高熱にさらされた目標は― 人型。 病的なまでに―青白い肌。細長く、引き締まった体。生きているかのような体に走る機械的な分割線。伸びるパイプ類。そして何より、胴体と同じ太さ、長さの両腕。砲台と並ぶ巨体。そんな―女だ。 #破壊の宴
2014-12-31 22:32:55
CF型マシニーカhir
@hir_CF
"それ"は、ゆっくりと一歩を踏み出した。―足が地面にめり込む。そのまま姿勢が前のめりになり、長すぎるその両腕で地面をおさえ―更に両腕も、勢いよくめり込んでいく。 対宙自走砲台達は主砲身を冷却。第二射に備える。 "それ"が立ち上がる。力強く一歩。めり込まない。 #破壊の宴
2014-12-31 22:38:46
CF型マシニーカhir
@hir_CF
"それ"は森を踏み潰しながら一歩。更に二歩。三歩。 速度が乗る。最初ゆったりだったのがどんどん早くなる。まるで慣れてきたかのよう。１５０ｍの巨体。歩いていても時速２００ｋｍは軽く超える。 右腕を振りかぶる。まだ冷却は終わらない。腕がそのまま突き出される。 #破壊の宴
2014-12-31 22:41:37