ユリ熊嵐1話のメタファーを考える

メタファーがこれじゃないかな?、それともあれじゃないかな?って言ってるだけ。
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ホリィ・セン@声優同好会 @volicen

ユリ熊嵐1話観た。メタファーがいっぱい出てくるんだけど、1つのメタファーはだいたい多義的で、2つ以上の意味を内包してると考えて始めていった方がいいんじゃないですかね。いくつかキーワードがあったので、一つ一つについて考えます。

2015-01-13 15:32:33
ホリィ・セン@声優同好会 @volicen

ユリ熊嵐というタイトルから言って三毛別羆事件を意識してるのは間違いなくて、「ラブバレット」というサブタイトルの「銃弾」はマタギの人が撃つ銃弾ですよね。 「熊が出没しているので二人以上で下校してください」ってのは、まず変質者や痴漢のメタファーと考えていいと思う。

2015-01-13 15:35:24
ホリィ・セン@声優同好会 @volicen

変質者や痴漢は社会では、主に男性としてイメージされるわけで、女性の関係を壊すものとしての男性を表してる。「断絶」って言葉は、『進撃の巨人』を想起させるけど、まあ進撃よろしく、震災等の災害もメタファーの内には入ってるでしょう。あと、異性愛と同性愛の間にある断絶もあるでしょうね。

2015-01-13 15:37:27
ホリィ・セン@声優同好会 @volicen

「透明な嵐」って言葉が出てきたけど、「透明」という言葉から想起されるのはサカキバラ事件ですよね。少年Aの「気に入らない奴は全部透明にしちまえばいいんだ」という言葉。あと、「目に見えない嵐」という意味では震災と関連して、放射能も挙げられるでしょう。

2015-01-13 15:39:07
ホリィ・セン@声優同好会 @volicen

ここでさっきの熊のメタファーと結びついて、「熊」や「透明な嵐」は変質者や痴漢だけじゃなくて、「通り魔」的な意味も含まれてるでしょう。加藤智大を想起させる。加藤にせよサカキバラにせよ、社会にとっては「透明」な存在だった。そこで、彼らの犯罪に対する裁判シーンが出てくる。

2015-01-13 15:40:59
ホリィ・セン@声優同好会 @volicen

裁判の最後に出てくる「透明になりますか、それとも人間食べますか?」という裁判長の問いだけど、これはサカキバラや加藤に当てはめれば、「承認されずに透明なまま生きていきますか、それとも事件を起こして注目されますか」という問い。熊は「人間食べます」というわけで、事件を起こす方を選ぶ。

2015-01-13 15:43:24
ホリィ・セン@声優同好会 @volicen

あと、裁判長の問いは「覚せい剤やめますか、それとも人間やめますか」にも似てる。そういう意味ではサカキバラや加藤に限らず、センセーショナルな犯罪の表象全体を「透明な嵐」や「熊」で表現してると言える。

2015-01-13 15:46:15
ホリィ・セン@声優同好会 @volicen

あと、カットインで入る「ガリガリガリ」は、工事による都市開発のメタファーでもあると思った。ファスト風土よろしく、商店街のシャッター街とかが都市開発の嵐によって壊されるのはよくある話ですよね。

2015-01-13 15:48:35
ホリィ・セン@声優同好会 @volicen

まとめると、「断絶」の「こちら側」として①同性愛②女性③平和な社会④伝統的な地域共同体などがあって、「あちら側」から迫ってくる嵐として、①異性愛②男性③犯罪者(特にセンセーショナルで通り魔的なもの)④災害(放射能も含む)⑤都市開発などがあるのかなあと。

2015-01-13 15:50:19
ホリィ・セン@声優同好会 @volicen

ついでに言うと、悠木碧ちゃんが声優やってるの含めると、『まどかマギカ』への意識も見えて、『進撃の巨人』同様、現代の強いコンテンツが「嵐」としてやってきていることに対するイクニさんの対抗なのかなと(さすがに邪推だ)

2015-01-13 15:53:17
ホリィ・セン@声優同好会 @volicen

あと、フェミニズム的な観点で見ると、女性の側が「銃」(男根)を用いてしか熊(男性)に立ち向かえないのは皮肉ですよね~みたいな。

2015-01-13 15:55:42