ニンジャスレイヤー二次創作【フットステップス・オブ・ショッギョ・ムッジョ】

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ドーモ、シカナです。近いうちにニンジャスレイヤー二次創作短編を投下したいと言ったな。あれは今だ。これより投下を開始するのでTLがドバッとなってしまうと思う。ので、そういうのやめろ！ という方は #4215tk をミュート重点。実況もこのタグを使ってくれるとありがたい◇ワオワオー◇

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あ、あとグラキラ始まる前にはアイキャッチ入れます #4215tk

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【フットステップス・オブ・ショッギョ・ムッジョ】 #4215tk

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「安い、安い、実際安い」「スパシーバ！スパシーバが新しいゴアイサツ」喧しい広告宣伝に、光り輝くネオン看板。重金属酸性雨が、通りを歩く人々に容赦なく降り注ぐ。あまりにも見慣れたネオサイタマの風景。しかし、全てが全てこのような具合というわけでもない。1 #4215tk

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華々しい繁華街から、少し離れた地区に目を転じていただきたい。そうするとご覧になることができるはずだ。宣伝音声ともネオン看板とも無縁な静かな土地にある、伝統的で厳かなテンプルの姿を。これぞヤスミ・テンプルである。2 #4215tk

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ネオサイタマでも珍しい、大規模なテンプルだ。江戸時代を思わせる由緒正しいアトモスフィアは、疲れ切ったネオサイタマのサラリマンたちに密かな人気がある。仕事の合間にここを訪れ、喧騒を忘れるためにザゼンしていく者も少なくはない。3 #4215tk

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しかし、今はそうした参拝客もいない。時は既にウシミツ・アワー。このような時間にテンプルを訪れるサラリマンは実際ほとんどいないのだ。…故に、正面ゲートの前で倒れ伏す二人の警備ボンズに気づくものなど誰もいない。少なくとも、朝までは。4 #4215tk

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ヤスミ・テンプルの中では、一人の男がコツコツと足音を立てながら歩いている。その出で立ちは…おお、読者は気を確かに持っていただきたい！その男は恐ろしげなドクロの描かれたバラクラバに、漆黒のニンジャ装束を身につけている！ニンジャなのだ！5 #4215tk

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無遠慮に足音を立てて歩くニンジャを、しかし誰何する者はいない。それもそのはず。レッサーボンズ達の居住区は別の場所にあり、ニンジャがいるテンプル本堂にはもはや誰もいないのだ。…このテンプルを管理するアークボンズ、アンケンの他には。6 #4215tk

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そしてこのニンジャが向かうは、まさにそのアンケンがザゼンする最深部なのである！やがてニンジャはショウジ戸の前で足を止めた。アンケンの居場所に行くためには、この先の部屋を横切るよりほかはない。しかし、彼は感じたのだ。別のニンジャの気配を。７ #4215tk

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目を細めたニンジャは、迷うことなくショウジ戸を開ける！その先にある広間の中には、奥に続いているであろうショウジ戸と、その傍にアグラするボンズ姿の巨漢ニンジャが二人！ボンズニンジャ達がカッと目を見開き、立ち上がる！「何者か！」片方が厳しい声で問う！8 #4215tk

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「アマクダリ・セクトの者だ」対するバラクラバニンジャは、ぼそりとした声でそう答えた。広間に足を踏み入れた彼は、おもむろにアイサツ！「ドーモ。デスウォッチです」不敵！憤怒の形相をしたボンズニンジャたちもアイサツを返す！「ドーモ。ラクシャーサです」「ヤクシャです」9 #4215tk

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「アマクダリ・セクトが何の用だ」ヤクシャが押し殺した声で問う。デスウォッチは何の感慨もない声で答える。「アンケン＝サンの始末」それを聞いたボンズニンジャ二人から殺気が迸る！しかしデスウォッチには何の動揺もなし！「通してくれれば、貴様らの命は助けるが」10 #4215tk

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「笑止！」ラクシャーサが吠え、一歩を踏み出す！なんたる威圧感！「どのような理由があれ、アンケン＝サンには指一つ触れさせん！」「尻尾を巻いて逃げ帰るのならば、我らとて咎めはせんぞ」ヤクシャが低い声で宣告する。しかしデスウォッチは…薄く笑っただけだった。11 #4215tk

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「逃げる？不要だ。なぜならば」デスウォッチが言葉を止める。その瞬間！「アバーッ！？」ラクシャーサが突然悲鳴をあげる！「ラクシャーサ＝サン！？」ヤクシャは驚き同僚へと振り返る。そして、ラクシャーサの喉に突き刺さったクナイ・ダートを目撃する！「バカなーッ！？」12 #4215tk

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「キヒヒヒッ！アンブッシュも警戒できんサンシタどもなど、恐るることはなし！」不意に天井から声！おお、ニンジャ視力をお持ちの読者なら見えるはずだ！いつの間にか天井に張り付いていた、異常痩身ニンジャが！「アンブッシュシツレイ！ドーモ、タランテラです」13 #4215tk

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タランテラはアイサツ終了と同時に腕を引き上げる。「アバババッ！？」するとラクシャーサの体が持ち上がり、タランテラの元へと引き上げられていく！フシギ！「お…おのれ！イヤーッ！」ヤクシャは激昂し、歩を進めていたデスウォッチに向けジャンプパンチを繰り出す！14 #4215tk

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デスウォッチはこれをブリッジ回避！そして態勢を戻すや「イヤーッ！」拳を握らぬ奇妙なパンチを放つ！「ムテキ！」それに対し、ヤクシャは腰だめに拳を構えカラテ・シャウト！その体が鈍色に輝く！ムテキ・アティテュードだ！「イヤーッ！」デスウォッチは攻撃継続！15 #4215tk

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当然のごとくヤクシャのムテキ・アティテュードはデス・ウォッチのパンチを全て完全防御！これはデスウォッチのウカツか？…デスウォッチは不意に攻撃をやめた。そして、ヤクシャの横を通り過ぎ、奥のショウジ戸へと向かう！「どこに行く！イクサはまだ終わっておらんぞ！」16 #4215tk

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ムテキ・アティテュードを解除したヤクシャが叫ぶ！しかし、デスウォッチは振り向くことすらしなかった。「いや、終わりだ。俺のカラテを受けた時点でな」「なんたる増上慢！イヤーッ！」ヤクシャが断頭チョップを仕掛ける！デスウォッチは…回避動作も見せぬ！17 #4215tk

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「イヤーッ！」デスウォッチが自らの顔の前で手を打ち鳴らした。その目に一瞬だけ炎が宿っていた。「アバーッ！？」そして、おお…どうしたことか！？ヤクシャが吐血！そればかりではない！体の各所が内側から衝撃を受けたかのごとく弾けたのである！18 #4215tk

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「ア…バッ」ヤクシャが白眼を剥いた。彼はタタミの上に崩れ落ちた。そして数度痙攣し「サヨナラ！」爆発四散！「…ナムアミダブツ」手を合わせた姿勢のまま、デスウォッチは呟いた。「アババババーッ！」そして、頭上から響く悲鳴を鬱陶しげに仰ぎ見る。19 #4215tk

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「キヒッ！さすがのワザマエだな、デスウォッチ＝サン！イヤーッ！」「アバーッ！？」釣り上げられたラクシャーサが絶叫！タランテラが右肩にクナイ・ダートを捻り込んだのだ！もはやラクシャーサの体にはハリネズミめいてクナイ・ダートが捻じりこまれている！無残！20 #4215tk

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「いつまで遊んでいるつもりだ、タランテラ＝サン」「そう言うな。ターゲットの脅しに役立つかもしれんだろう？イヤーッ！」「アバーッ！？」またもラクシャーサの体にクナイが捻じりこまれる！デスウォッチはため息をついた。タランテラのこの趣味だけはどうしても理解ができぬ。21 #4215tk