誰かを見つめる時雨
@rainshowers_bot
龍鳳、龍鳳。…柔らかい。…じゃなかった。本当に寝てるみたい。…もしかしてまたあの時のように…なんて思ったけど
2015-01-18 02:46:22
誰かを見つめる時雨
@rainshowers_bot
…龍鳳がうっすらと僕を見つめる。綺麗な朱の瞳に、僕が写る。…もういいの?僕がそう言うよりも前に、僕の唇は塞がれた。…今度は、はっきりと龍鳳の柔らさを感じるくらいに。
2015-01-18 03:50:26
誰かを見つめる時雨
@rainshowers_bot
ほんの少し空いた唇の隙間に、湿度を帯びたものが触れる。少し震えていたそれを、僕は中へと招き入れた。少し冷たい、さらさらした液体が口に流れてくる。それは、龍鳳の味がした。
2015-01-18 03:58:04
誰かを見つめる時雨
@rainshowers_bot
自然と僕も舌を絡ませていた。腕の力を強める龍鳳を抱き寄せ、密着する。普段は言わない、でも僕は聞いたことのある、甘い甘い龍鳳の声が、口から漏れて溢れていた。
2015-01-18 04:05:30
誰かを見つめる時雨
@rainshowers_bot
…やがて唇を離した龍鳳は、余韻に浸るように僕を見つめていた。…そして、僕の懐に身体を埋めてきた。 「…しぐれ…すき…」
2015-01-18 04:13:49
誰かを見つめる時雨
@rainshowers_bot
…龍鳳の呼吸が寝息へと変わっていく。僕は愛おしい気持ちをいっぱいに彼女を抱きしめ、ゆっくりときた眠りに…身を任せた…。――
2015-01-18 04:21:44――翌朝
誰かを見つめる時雨
@rainshowers_bot
龍鳳「あの…あの…私寝ぼけて時雨の布団に…」 時雨「え、やっぱり寝ぼけてたの…?」 龍鳳「その、夜中のことは全然覚えてなくて…朝目が覚めたら時雨に抱きしめられてて…。も、もしかして私、変な寝言とか言ってた…!?」 時雨「…ううん、特に…。変なこと、は…」 龍鳳「よ、よかったぁ…」
2015-01-18 10:39:33
誰かを見つめる時雨
@rainshowers_bot
時雨「…じゃあ、あの事も覚えてないんだ…」 龍鳳「え?やっぱり私、何かしちゃってた…!?」 時雨「……。…僕の名前呼んでたよ。時雨、時雨って」 龍鳳「や、やっぱりぃ!?…は、恥ずかしい…」 時雨「ううん、気にしないで。名前くらい、いくらでも呼んでいいから」 龍鳳「うぅ…」
2015-01-18 10:50:00