【小話】ある深夜の出来事 #見つめる時雨

時雨×龍鳳
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誰かを見つめる時雨 @rainshowers_bot

ん…あれ、龍鳳…? いつのまに僕の布団に…。

2015-01-18 02:38:36
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…寝てる。寝ぼけて入ってきたのかな。…それとも寝たふりかな?

2015-01-18 02:40:59
誰かを見つめる時雨 @rainshowers_bot

龍鳳、龍鳳。…柔らかい。…じゃなかった。本当に寝てるみたい。…もしかしてまたあの時のように…なんて思ったけど

2015-01-18 02:46:22
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…わっ…抱きついてきた。…ふふ、くすぐったい

2015-01-18 02:54:23
誰かを見つめる時雨 @rainshowers_bot

「…しぐれ…」 …何だい、龍鳳。 「…だいすき…」 …本当に寝てるのかな…?

2015-01-18 02:58:29
誰かを見つめる時雨 @rainshowers_bot

…龍鳳には、ずっと淋しい思いをさせてきたね。でも、龍鳳はどうしてそこまで僕のことを想ってくれるのかな。

2015-01-18 03:07:27
誰かを見つめる時雨 @rainshowers_bot

…僕が山城を想うように、龍鳳も僕のことを想ってくれているのかな。ねぇ、龍鳳。

2015-01-18 03:16:05
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…龍鳳は、僕とキス、したいと思う?

2015-01-18 03:17:00
誰かを見つめる時雨 @rainshowers_bot

「…したいです」 …え?龍鳳、いつ起きて…。 「…時雨とキス…したい…です」 ……。

2015-01-18 03:25:04
誰かを見つめる時雨 @rainshowers_bot

「…しても…いいですか…?」 …いいよ、龍鳳なら。

2015-01-18 03:30:09
誰かを見つめる時雨 @rainshowers_bot

…重なるというには、弱々しいキスだった。でも確かに、龍鳳の唇が、僕の唇に触れた。…とても、熱かった。

2015-01-18 03:39:40
誰かを見つめる時雨 @rainshowers_bot

…龍鳳がうっすらと僕を見つめる。綺麗な朱の瞳に、僕が写る。…もういいの?僕がそう言うよりも前に、僕の唇は塞がれた。…今度は、はっきりと龍鳳の柔らさを感じるくらいに。

2015-01-18 03:50:26
誰かを見つめる時雨 @rainshowers_bot

ほんの少し空いた唇の隙間に、湿度を帯びたものが触れる。少し震えていたそれを、僕は中へと招き入れた。少し冷たい、さらさらした液体が口に流れてくる。それは、龍鳳の味がした。

2015-01-18 03:58:04
誰かを見つめる時雨 @rainshowers_bot

自然と僕も舌を絡ませていた。腕の力を強める龍鳳を抱き寄せ、密着する。普段は言わない、でも僕は聞いたことのある、甘い甘い龍鳳の声が、口から漏れて溢れていた。

2015-01-18 04:05:30
誰かを見つめる時雨 @rainshowers_bot

…やがて唇を離した龍鳳は、余韻に浸るように僕を見つめていた。…そして、僕の懐に身体を埋めてきた。 「…しぐれ…すき…」

2015-01-18 04:13:49
誰かを見つめる時雨 @rainshowers_bot

…龍鳳の呼吸が寝息へと変わっていく。僕は愛おしい気持ちをいっぱいに彼女を抱きしめ、ゆっくりときた眠りに…身を任せた…。――

2015-01-18 04:21:44

――翌朝

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龍鳳「あの…あの…私寝ぼけて時雨の布団に…」 時雨「え、やっぱり寝ぼけてたの…?」 龍鳳「その、夜中のことは全然覚えてなくて…朝目が覚めたら時雨に抱きしめられてて…。も、もしかして私、変な寝言とか言ってた…!?」 時雨「…ううん、特に…。変なこと、は…」 龍鳳「よ、よかったぁ…」

2015-01-18 10:39:33
誰かを見つめる時雨 @rainshowers_bot

時雨「…じゃあ、あの事も覚えてないんだ…」 龍鳳「え?やっぱり私、何かしちゃってた…!?」 時雨「……。…僕の名前呼んでたよ。時雨、時雨って」 龍鳳「や、やっぱりぃ!?…は、恥ずかしい…」 時雨「ううん、気にしないで。名前くらい、いくらでも呼んでいいから」 龍鳳「うぅ…」

2015-01-18 10:50:00
誰かを見つめる時雨 @rainshowers_bot

…龍鳳は夜中のこと、覚えてないんだ。そっか…。

2015-01-18 10:53:49