橋下市長が大阪都構想について市職員に箝口令

橋下徹による府知事時代の箝口令についての豆知識

橋下徹の大阪府知事時代に商工労働部の５０歳代の参事（課長級）が自殺した事件についておさらいしよう。参事は守口市内の淀川にて遺体で発見され、仕事のことで疲れたという趣旨の遺書が自宅から見つかった。

橋下徹は台湾出張にあたって中国への政治的配慮が必要であるとして台湾要人との会談がセットされている事に激高、商工労働部長（橋下「肝煎り」杉本安史）を叱責してキャンセルを指示した。橋下に叱られた杉本安史は台湾要人との会談セッティングと日程調整の実務を担当した参事を呼びつけて激しく罵倒したという。大阪維新のパワハラ体質が自殺の引き金になった事は疑いようもあるまい。以下は府議会で明らかにされた事実についてコピペしておく。

平成２２年９月　大阪府議会総務常任委員会(12月14日/05号)　宗清皇一議員

商工労働部の◯◯さんが、本当に残念なことに、みずから命を落とされたとお聞きをしております。心から御冥福をお祈り申し上げたいと思います。皆様方の中にも、非常に親しくされて、交友のあった方おられると思うんで、残念なお気持ちは皆さんも一緒だと思いますが、少し状況のほう、これから確認をさせていただきます。
　十月四日に出勤をされず、十月十三日に警察から御遺体が上がったんではないかという御連絡があったとお聞きしてます。なぜ、僕としては、こういう悲しい出来事が起こったのか、本当に残念です。これは、総務部長にお尋ねしますが、調査をされてるんでしょうか。

◎総務部長（小西禎一君）　部のほうから、御本人についての状況について報告がございました。その後、非常に、今委員おっしゃったように、大変な残念な結果になったわけですけれども、彼が職場でどういう仕事をしていたのか、そういう事態に至る過程ですね、どのようなことが生じたのかというのは、部を通じて調査をいたしました。

◆（宗清皇一君）　商工労働部のほうでは、なぜか私に聞こえてくるのは、本人の自殺ということは私的なことのように扱われてるとお聞きをしてるんですが、これは事実ですか。総務部長、お尋ねいたします。

◎総務部長（小西禎一君）　おっしゃってる部の私的という意味が、私、ちょっと理解しがたいんですけれども、仕事上の悩みはなかったのかだとか、あるいは職場の環境はどうであったかとか、そこはきっちり調査して、問題がなかったのかどうか点検するのは、これは総務部においては当然私は仕事だというふうに理解をしておりますし、そういう考えで部に調査を依頼いたしました。

◆（宗清皇一君）　今の段階では、自分の全く一〇〇％私ごとということなのか、仕事、職場に問題があったのかということは、調査中だということで、まだわからないということでよろしいんですね。

◎総務部長（小西禎一君）　調査をいたしました。御本人は、仕事で相当の御負担感を持っておられたようでございますけれども、それが職場に問題があったのかどうか、そこら辺については、いろいろとお聞きをしましたけれども、最終のところはやっぱりよくわからないところもあるというところで、現段階の調査はとどまっております。

◆（宗清皇一君）　とどまってもらっては困ると思うんですね、しっかり調べていただかないと。職員の方に、どなたに聞いてるかいうのがポイントになってくると思うんですよ。これは、上下関係含めて、上司の方だけに聞くいうのは言語道断だと思いますし、同僚の方、また周りにいろんな方々、仕事で接した方がいると思うんですね。この方々、また部下の方々からも、また御家族の方からも含めて、きちっと聞いてあげないと、本当のことがわかりにくいんじゃないかなと思うんですが、そのように、ぐるり、周りをきっちり、これは大事な問題ですから、調査していただけますか、とまってるんじゃなくて。

◎総務部長（小西禎一君）　これまでの調査の中でも、委員おっしゃってるように、単に上司だけからじゃなくて、同僚あるいは部下の方からもお話をお聞きしております。今申し上げたような、私ども、状況把握の状態ですけれども、さらに必要な調査があれば、しっかりとしたいと思います。

◆（宗清皇一君）　ということは、仕事の負担はみんな持ってます。ただ、この事件が、仕事が原因かどうか、ゼロ％だという確証は得てないんですね、総務部長。

◎総務部長（小西禎一君）　仕事について相当の御負担感を持っておられたということでございますので、仕事と全く無縁なことではないというふうに思ってます。

◆（宗清皇一君）　私も、そういうふうにお聞きしておりまして、大きなストレスを抱えておられたんではないかと聞いております。
　ところで、◯◯の任命権者は、だれになりますか。人事課長、お願いいたします。

◎人事課長（榮野正夫君）　任命権者ということでお尋ねでございますんで、任命権者は知事ということでございます。

◆（宗清皇一君）　任命権者が知事だということは、任命権者には責任はあるんでしょうか。

◎人事課長（榮野正夫君）　個別の事例についてちょっとお答えしかねるところはあるんですが、問題があるとすれば、当然任命権者にも及ぶものと考えております。

◆（宗清皇一君）　この問題については、詳細に至るまで知事に御報告されてますか。知事、御存じでしょうか。

◎総務部長（小西禎一君）　知事からも、状況把握はしっかりするようにという指示を受けまして、知事に報告をいたしました。

◆（宗清皇一君）　私の聞いてるお話では、当初から、それはいろんな事情があったんだろうと推察いたしますけれども、部局内で上司の方々から箝口令をしかれてたと、とにかく一切出すなというような指示が出てたとお聞きしておりますが、事実でしょうか。

◎総務部長（小西禎一君）　箝口令ということでは、私、聞いておりませんけれども、事態が明らかになるまでは、できるだけ一部の幹部で情報をコントロールされてたということはあったかと思います。

◆（宗清皇一君）　それを箝口令というんです。
　それと、通常、現職の職員さんがお亡くなりになった場合、御遺族に未成年の方がいらっしゃる場合は、育英資金を呼びかけて、当該の部長等が発起人になって全部局に通知を行って－－慣例ですよ、慣例では全職員に知らせて、育英資金をみんなで集めようということをなされてると。
　これは、府庁の伝統ある非常にすばらしい慣例だと僕は思ってるんですが、今回の◯◯の場合に、私が今お聞きし調査をしてる件では、過去に大体二年間ぐらい、仕事上関連のあった職員にだけ口コミとメールで通知をしてると聞いているんですね。これは、今までの育英資金の集め方と明らかに違うやり方をされていると思うんですが、不自然だと思いませんか、総務部長。

平成２２年９月　大阪府議会定例会本会議(12月15日/17号)　宗清皇一議員

昨日、私は、総務常任委員会の中で、府庁の中で大変悲しい出来事があったことを取り上げさせていただきました。この出来事について、知事は、昨日マスコミに対して、現場の職員に責任を感じさせないよう僕が指示を出すべきだった、そういうところに責任を感じていると述べられております。しかし、このコメントを出されたのは、出来事が起こってから二カ月以上もたった昨日であります。
　知事は、即座に事実の詳細を知る立場にありながら、適切な行動をとっておりません。知事が、責任を感じているとおっしゃるなら、適切な行動をとる機会は幾らでもあったはずであります。御遺族のもとにお悔やみに行かれたんでしょうか。知事は、よその組織のことの文句を言う前に、みずからが長を務める大阪府庁が今どのような状態になってるのか、しっかり足元を見て発言し、行動をとるべきであります。あなたの自己満足と自画自賛で、多くの人が傷ついていることを自覚してください。大阪府知事として責任ある発言と行動をとってください。