１日１ずつレベルアップしていたまるゆ　その８

１日１ずつレベルアップしていたまるゆ @maruyu_mogumogu

【side:深海】 陽動部隊から合図がきた、作戦開始だ。空母たちから艦載機が次々発進していく。夜間飛行できるのがこちらの強みだ。艦載機が飛び立って数分後、火の手が上がりサーチライトとの光が現れサイレンが聞こえてくる。見えたぜ、戦艦は三式弾を装填、斉射用意、撃て!!　[LvXX]

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砲撃音が響き渡り、弾が飛んでいく。よし、第一突撃部隊、全速前進!!駆逐姫ちゃんを先頭に俺たちは進んでいく。やがて基地の岸壁が見えてくる。魚雷発射、目標は岸壁、艦娘達の出撃場所だ！俺の号令と共に魚雷が発射されていき爆発が起こる。よし、上陸するぞ、姫ちゃん近付いてくれ　[LvXX]

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岸壁に近付いた俺は飛び移った。姫ちゃん、戻って警戒しててくれ、気を付けてな。あなたもね…戻っていく姫ちゃんを見送ると水中から姉さんが飛び出してくる。一歩遅れてレ級も上陸してくる。基地の方から何人もの艦娘が銃剣のようなものを手にして向かってくる。あれはあきつ丸か？　[LvXX]

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はん、揚陸艇を警備兵替わりかよ。確かに陸でも戦えるが…姉さん、さっさと工場を潰しに行くぞ。レ級！ん？暴れろ！俺があきつ丸達を指差しながら言うとレ級は満面の笑みを浮かべた。ッシャアアアア!!レ級は雄たけびをあげながらあきつ丸達に突撃していった　[LvXX]

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次の瞬間、数人のあきつ丸が肉片に変わっていた。あれなら大丈夫だな。さあ行こうか姉さん。ええ、そうね。どこかに地下への入口があるはずよ。俺たちはレ級を尻目に基地の奥へと進んでいった。艦載機による攻撃と砲撃により基地の建物はどれも半壊していた　[LvXX]

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そんな中、まだ壊れていない建物があった。姉さんあれ…怪しいわね、行ってみましょうか。近付いていくと、その建物は周囲から少しだけ離れて建っていた。近付く場合は隠れる場所が無いか…これは怪しいな。そうね…ちょっとさがってて、そういうと姉さんは手を突き出した　[LvXX]

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その手に銃が現れ握ると巨大な大砲に変わった。これが姉さんの艤装か？ドンという音と共に発射された弾が建物の頂点部分に当たり爆発を起こす。これで監視員は沈黙したはずよ。監視員が居たのか、暗いのによくわかったな姉さん…感心していると何人もの警備兵が出てきた　[LvXX]

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こいつは、当たりっぽいぞ姉さん。そうね、手にあった大砲がサブマシンガンに変化する。行くわよ！乱射しながら飛び出す姉さんの後に俺もついていく。姉さんが撃ち漏らした相手を殴り飛ばしていると、背中に衝撃が来た。振り向くとあきつ丸がこっちに銃を向けて呆然としていた　[LvXX]

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なんだ俺、撃たれたのか…けど、残念だったな。今の俺にもう通常の兵器は効かねえみたいだぜ。俺はあきつ丸の首を掴み思い切り捻り潰した。あきつ丸は一瞬痙攣した後動かなくなった。この銃は借りてくぜ。こっちよ、建物内部に入った俺を姉さんが呼んだ　[LvXX]

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ガラリとした何もない建物内部の端、強引に引きはがされた床板と地下へと続く階段があった。この先か？ええ、そうだと思うわ。この下にクローン工場と深海棲艦の研究施設があるはずよ。行きましょうか…おう、いよいよだな。俺たちは地下への階段を下りて行った　[LvXX]

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【side:鎮守府】 第一次攻撃隊、全機発艦！ さぁ仕切るで！攻撃隊、発進！ 数は少なくても、精鋭だから！ 突然、大量の艦載機が飛んできて瑞鶴さん翔鶴さんの艦載機の空中戦を始めました。この声は…もしかして…龍驤会、参上したで。龍驤さん、それに大鳳さん瑞鳳さんも　[Lv19]

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大鳳、あなた私たちを裏切ってそっちに付くのね。強化を受けたくせに…瑞鶴さんが怒気を含んだ声で言いました。いや～うちら龍驤会はあくまでも中立の立場やそれは大鳳にもよう言い聞かせたで。龍驤さんが前に出ながら言いました。だからうちらは派閥的にはどっちにも味方せえへん　[Lv19]

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けどな、大鳳が言うたんや。確かに会の規則は大事です。でも、同じ会の仲間を見捨てるのはもっとダメでしょう！ってな。そやからうちら龍驤会は同じ会員のまるゆを助けるために戦うで!!さあいくで、翔鶴や瑞鶴には負ける気せえへんで!!龍驤さん達が艦載機を放ちました　[Lv19]

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まるゆちゃんこっち。しおいさんがわたしを呼びました。行ってまるゆちゃん、ここは私たちが食い止めるから大鳳さんに促されてわたしたちはしおいさんについていきました。こっちで大丈夫なのか尋ねると、晴嵐さんに見てもらったから大丈夫よ、さあいこう　[Lv19]

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前方に人影が二つ見えました。あれは…大和さん!?それと矢矧さん。もしかして…不安がよぎります。その時でした近付くわたし達に対し大和さんと矢矧さんは敬礼をしてきました。しかも陸軍の敬礼です。大和さん…わたしも敬礼を返しました。すれ違う時、大和さんは笑っていました　[Lv19]

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あ、あれ…走っていたしおいさんが戸惑いの声を上げて立ち止まりました。晴嵐さんからの通信が、途絶えちゃった…なんで。答えは簡単ですわ。私達が撃墜したからです。反乱を起こすなんていけない子たちね。お灸をすえないといけませんね姉さま。扶桑さんと山城さんが立ち塞がりました　[Lv19]

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木曾さん天龍さん龍田さんが前に出ました。あら、魚雷の使えない地上で軽巡が私たち戦艦に勝てると思っているのかしら。時雨も足止めしてくれなかったし、まだ不幸なのね私達…山城さん、あなたが時雨さんに…まあここで止めればいいわよね。お二人の砲身がこちらを向きました　[Lv19]

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この戦い、戦艦武蔵が預かろう。その声と共に背後から武蔵さんが現れ私たちの前に出て扶桑さん達に対峙しました。武蔵さんの行くところ清霜あり。私もお供します。後から清霜さんも現れました。まるゆちゃん行って、私も晴嵐さんの仇を討つから…入口であなたの味方が待ってるから急いで　[Lv19]

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初の日本独自設計の超弩級戦艦姉妹、相手にとって不足無し。戦艦武蔵参る!!扶桑さん達に向かっていく武蔵さんを尻目にわたしたちは執務棟入口へと向かいました　[Lv19]

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【side:深海】 地下数階分の階段を下りた俺たちの前に広い空間に整然と並んだ大量の円筒型のガラスケースが現れた。まだこんなに残ってたなんて…姉さんが怒気をはらんだ声で呟いた。まあこの光景は胸糞悪くなるよな…視界に入るガラスケースの中全てでまるゆが眠っていた　[LvXX]

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それで、どうやって助けるんだ？制御室を探すのよ。そこへ行けばこの子たちを解放できるはず…制御室ねえ一体どっちだよ。薄暗くて先が見渡せないからどっちも同じようにしか見えないぜ。ちょっとまってて…そう言うと姉さんの銃が狙撃銃に変化した。なんでもありだな姉さん…反則だろ　[LvXX]

１日１ずつレベルアップしていたまるゆ @maruyu_mogumogu

姉さんはスコープで周囲を見渡した。そしてある方向で動きを止めた。どうした？見つけたのか。いいえ、でも違うものは見つけたわ。違うものってもしかして…深海棲艦たちよ。行きましょう。おう…進んでいくと巨大な水槽のようなものが見えてきた。その中に深海棲艦がいた　[LvXX]