デレマス3話の自分の感想のまとめ

アイドルマスター シンデレラガールズ アニメの3話がすばらしく、そのポイントを自分のメモとして、Twitterに感想を連投した。ので、まとめてみた。 (最初、新しいポストが上に来ていたので、時系列に直した。)
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有村行人 @KenKen_t

デレマスの3話について、連投。既に多くの人々が、賛嘆を込めた長文のブログやTwitter連投を行う一方で、時折もっとちゃんとドラマにしてくなきゃ、といったコメントも見かける。いずれにせよ、話題になるだけのポテンシャルを示したとは思う。

2015-01-28 01:46:37
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t 3話まで、シンデレラ物語の構造を踏襲している。1話で卯月と凛というシンデレラのスカウト。2話で未央とも出会って、お城(346プロ)巡り、他の候補と顔合わせ。そこでまさかかのデビューの話は、遅れてきた三人への注目。そして(続く

2015-01-28 01:47:36
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t 3話で舞踏会の本番。いろいろな面で、シンデレラを強く意識している。1話から3話まで、ホップ、ステップ、ジャンプ。そして、ジャンプの前は足腰を低くする、それが3話の、楽屋到着からステリハの緊張の流れ。

2015-01-28 01:48:21
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t この重圧を跳ね返す瞬間が、暗がりから光の空間への、文字通りのジャンプになる。そして、あとは稽古以上に弾ける。シンデレラのデビューだ。

2015-01-28 01:48:55
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t 765プロのアイマスは、小さな事務所からドサ回りを経て、竜宮小町でチャンスをつかみ、765プロ感謝祭で仕掛けてやっと軌道にのる、という道がある。シンデレラを名乗るなら、それはない。ならば、どんな道を敷いて説得力ある作品にするのか、魔法は何か。それが私の興味。

2015-01-28 01:49:26
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t 今回のステージ。即席の訓練でそこそこやれるようになったとは言え、どういう困難をどう克服したから、これこれの圧力をはね返せた、などという描写はない。

2015-01-28 01:51:01
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t 一方で注目すべきことは、三人を引っ張り出した城ヶ崎美嘉。彼女は極めてざっくり三人をリードし、細かい点はトレーナーに投げる。また、怪しげなところがあるのは承知の上で、あれこれ言わない。

2015-01-28 01:51:22
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t おそらくPが見出した以上、それなりのポテンシャルは持っている三人、という前提なのだろうが(凛は歌声さえまだなかったため、レッスンで軽く歌ってPが目を見張る描写がある)、(続く

2015-01-28 01:51:59
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t それでプロで通用するわけではない。こういう場合に早く底上げする手の一つとして、まずうまい人と一緒にステージに上げてしまう、という手段がある。

2015-01-28 01:52:09
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t 本番で人前にさらすことで、自分が何をすべきかを悟らせる。もちろんうまくいかないと決定的なダメージが生じる。だから、曲目を絞り込み、厳しく訓練はして、その曲は目を瞑っても踊れる・歌えるというところまで追い込んで、あとは先輩に導いてもらう。

2015-01-28 01:52:42
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t 実は3話は、この手法に似ている。美嘉はもしかしたら、過去に自らそういう経験をしており、だから後輩三人にもこうしたのかもしれない。こういう場合、(続く

2015-01-28 01:53:11
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t あれこれ言っても萎縮するだけなので、細かい点は専門家に任せて、全体としてどんな雰囲気を体現すべきかを掴ませる。そして、何より大事なのは、すでに光っている先輩と「一緒に踊る・歌うという経験」。

2015-01-28 01:53:20
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t そして、Pの上司らが美嘉の提案を許可したのも、こういうことが多々あることをわかっているからだろうと思う。そしてPが逡巡したのは、そうではあっても、まだ何も仕込んでいないのだから、いくらなんでもまだ早い、ということなのだろう。

2015-01-28 01:53:54
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t 楽屋に入り、見たことがない世界に驚き、たじろぐ三人。これは凛が「アイドルの仕事ってこんな感じで決まっていくのかな」と言ったことへの、一種の答えであり、(続く

2015-01-28 01:54:29
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t こんな感じで決まっても踏まえることは踏まえなけりゃならん。そして、この洗礼を乗り越えなければ、アイドルとしての一歩も踏み出せない、選ばれし者の恍惚と不安(いや恍惚はもう通り過ぎたw

2015-01-28 01:54:44
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t ステリハ直前、靴がレッスンの時と違うと戸惑う卯月とみんな。暗がりの中のゴンドラ、そしてスタッフの掛け声とともに勢いつけてせり上がり、その勢いにのまれて、出で尻餅をついたり、立てなかったり。

2015-01-28 01:55:07
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t もう一度だけやらせてもらえるが、それ以上はなし。圧倒的な経験値の不足を、初めて実感する瞬間。こういうのは、ステージにのったことがある人間なら、経験したことがあるのではないかな。

2015-01-28 01:55:14
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t 萎縮し切った中での、本番待機。おもしろいのはここで、先に歌って戻ってきた先輩らが、掛け声をかける、と提案。そう、動きがとれない時は、声を出すのが一番。そして、出で困っているなら、声を出してリズムをとるしかない。

2015-01-28 01:55:33
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t 出の瞬間、舞台底の暗がりの中からゴンドラで、光の渦へのジャンプ(三人の並ぶ顔はOPと同じモチーフ)。心身が浮き上がる楽しさから、着地の成功。あとはもう、身体が覚えているように、美嘉の歌と動きに、そしてサイリウムの動きと歓声にのるだけ。

2015-01-28 01:56:03
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t この過程を、ステージの実に見事なカット割りで描く。ここはタイミングといい、表情と動きといい、しびれるねぇ。

2015-01-28 01:56:48
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t 出が成功した瞬間、声をかけた先輩たちはハイタッチで喜び、舞台監督らしき人物とPは安堵のため息、この描写の細かさもいい。346プロのトップアイドル5人によるライブ、そこで大きな失敗は許されない。(続く

2015-01-28 01:57:15
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t 何より、やれることを全力でやらなければ成功は覚束ない、足を引っ張り合ったり評価を云々する暇などない。初めてのステージを皆でサポートしながら、流れにのせる。

2015-01-28 01:57:25
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t こうした細かい積み重ねにより、努力だけで克服できる時間も経験もない中どうするか、というポイントを、事務所の力、先輩やスタッフの視線、それを何とか受け取って本番で引き上げられる本人たち、という形で描き出した。

2015-01-28 01:58:00
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t シンデレラとは何か、ということへのひとまずの解を見せた形。魔法はなく、それは先輩らについていく彼女らの、歩みに伴う不安と歓びそのものだった。魔法があるとすれば、アイドルとは何か、ということへの感触やイメージそのものなのだろうな。

2015-01-28 01:58:47
有村行人 @KenKen_t

@kenken_t もちろん、まだ3話だから、ほかのメンバーも含めて、様々なことが描かれ、広がっていくはずだけれど、小さな出来事をしっかり積み重ねながら、ほとんど無理なことをいかに可能にしていくか、という描写をちゃんとやるんだな、という感触を持てた。これはとても大きいと思う。

2015-01-28 01:59:09