Insurgency と言う観点からいうと、「イスラム国」を特別視する必要はない。まず大義があり、統治がないところに浸食し、彼らの大義に基づく統治を敷き、恐怖政治を織り交ぜる。民主化を大義とするそれも同じ。
2015-02-04 17:49:22Insurgencyとしての「イスラム国」①:Insurgencyは、まず何らかの”大義”があり、”まともな統治”のないところに侵食し、その大義に基づくオルタナティブな統治を敷こうとする。その際、恐怖政治を織り交ぜる。この点で「イスラム国」を特別視する必要は無い。
2015-02-05 00:27:44Insurgencyとしての「イスラム国」② Insurgencyの”大義”は、民主化、圧政からの自由解放、自決権獲得、カリフ制の確立まで様々。その恐怖政治の”残虐さ”も様々。
2015-02-05 00:27:48Insurgencyとしての「イスラム国」③:民主化を大義としたシエラレオネの革命統一戦線。解放すべき民衆に見せた”残虐さ”は、少年兵のリクルートを含め、「イスラム国」は足元にも及ばない。ちなみに首謀者のテイラー(元リベリア大統領)とサンコーは、カダフィの”革命塾”で出会った。
2015-02-05 00:27:51Insurgencyとしての「イスラム国」④:ソ連のアフガン侵攻時に米が支援したムジャヒディンが見せたソ連兵の扱い。同じく米が支援した対タリバン戦でアフガン民衆に見せた”残虐さ”には、「イスラム国」は”まだ”足元にも及ばない。そのムジャヒディン達は米NATOの加護下ア政権にいる。
2015-02-05 00:27:54Insurgencyとしての「イスラム国」⑤:以上、Insurgencyとしての「イスラム国」は、とりたてて、”異様でない”。大きな違いは一つ。「恐怖政治」の”広報インフラ”は、ここ10年、格段の進歩を遂げた。それだけ。
2015-02-05 00:27:56Insurgencyとしての「イスラム国」⑥:この視点なしに、「イスラム国」という特定のInsurgencyの政治的”悪魔化”demonizationだけが進むと、”平時”の我々の観点からすると異様な現象であるInsurgencyの発生原因への対処から我々の目を逸らせる。
2015-02-05 00:27:58Insurgencyとしての「イスラム国」⑦:Insurgencyの発生原因への対処とは、冒頭の、”まともな統治”の確立である。
2015-02-05 00:28:00Insurgencyがしばしば見せる虐殺行為は、その大義とかけ離れた異常な様相を見せるが、「イスラム国」のそれは、その大義、もしくは、そこと連関するドクトリンから、ある程度"解読"が可能なだけ、"異常"ではない。
2015-02-05 12:01:47「イスラム国」の残虐行為に対して、「卑怯」、「異常」と云う評論は、「イスラム国」のinsurgency としての本質を我々に見誤させる。
2015-02-05 12:09:59そして、「イスラム国」よりはるかに残虐なInsurgentsたちを、時に国際社会は”赦し”、米NATOは”容認”、もしくはaccomodateしている。
2015-02-06 12:17:28