クラスターエッジについて

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

今のところ見ていて大まかな話のテーマや流れは把握できるのだが、全体的に散漫になってしまっている節も感じられる。

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ここら辺は主人公アゲートが持つ不思議な力、フォン、ベリルとのクラスターF.A側でのドラマ要素、人造兵など戦争によるテクノロジーの進歩についての賛否、ベスビアが抱くアゲート、カールスへの愛憎などがバラバラになっている点があるのかもしれない。

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正直ちょっと散漫な作品かなぁ……と微妙。一応アゲートが持つ謎については今後共々見逃していけないとは思うのだが……。

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一応現時点での話の流れについて。第4話でエマはルドイッヒから人造兵に対してカールスが望んだ方向性が述べられる。

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いわば人造兵はテクノロジーの進展とともに国家同士の戦争を実質引き受ける使い走りのような存在。第1話で触れられている通り戦争が終われば主犯扱いされて封印扱いされてしまう訳で、同じ人造兵だったカールスは同胞たちの人権のために活動を起こしていた。

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第4話で描かれたのは、人造兵の人権保障のためにカールス運動(署名活動)を行う人造兵の市民、カールスは人造兵に倫理観を与える事で人間らしい生き方が可能となり、社会からも兵器として見なされなくなるとの計画。

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おそらく主要人物の一人となろう人造兵の少年クロムは、カールスの弟としての人格を与えられた存在。しかしカールスが不慮の死を遂げた為、人間らしい学習が不完全なまま戦う兵器として描かれている。

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また、彼の部下として4人ほどの人造兵部隊も登場する。彼等はクロム団1号、2号、3号……とクロムと同じ人格を与えられながらも名前がつけられていない為暫定的にそう呼ばれている背景はなかなか微妙な人造兵の立場を感じさせられる光景だ。

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第9話ではカールスの祖母がアゲートをカールスと呼んでおり、アゲートも特別気にしていない描写が存在しており、祖母も既にカールスが死んだことを知っている模様。さて、カールスとアゲートの関係はこの辺りでなんとなーく察せてきた。それだけにクロムとアゲートの対面は見ておきたい。

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もう一つ重要そうなネタとして第6話のフォンを通して描かれる戦争と生活の関係について。戦後間もない社会の中で航空学を教えることは次なる戦火につながる恐れがあるとの事で軍からは禁止されている事が判明する。

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クラスターA.Fで航空学の講義を行っていたベシュロー教授は、その圧力に抗いながら平和的な航空技術の研究を密かに行っている。その中で高性能のエンジンを完成させていたのだが、公表すると軍に禁止されてしまうか、あるいは軍に利用されてしまうか……のどちらかなので地下に封印せざるを得ない。

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このジレンマをフォンは“戦争が翼を奪っている”となかなか上手い形で表現する。飛行機をテーマとして描く少年達の葛藤ものだけに、自分達が戦争の匂いがまとわりつく社会へ苦悩を寄せる事が現れている。

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だが、その一方で“ならば戦争が悪いことなのだろうか?“という見方もされる。戦争が確かにテクノロジーを向上させた事は事実であり、人を運ぶ航空機も、元々は兵器を積載する為の輸送船の延長線上に生まれたものであったと。

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なので、生活を支えるテクノロジーは戦争による急速な技術の革新によって存在している皮肉な発言があり、戦争から離れる事でようやく技術革新が平和に使われるとフォンは悩みながらも気付く。戦火に反対するだけではこの先に生きることができないかのような……。

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ここ辺りの葛藤は、ふとプラレス3四郎で似た話があったのを思い出した。(飛行機を作る技術はどんどん進歩する中、戦闘機ではなく旅客機を作る姿勢でホビーを楽しむ事が大事だという例え)こっちはこの葛藤がまだ続いているので今後共々このテーマは期待したい。

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

……と戦争とテクノロジーと生活の関係を描いた話はなかなか面白い。ただクラスターA.Fを舞台にしたベリル、フォンとの関係の描き方は薄い。ここら辺はテーマがばらばらになっている所のあおりを受けているかもしれない。1クール目はこの学園辺をもう少し掘り下げてほしいなぁと思いつつ。

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

また第3話でアゲートが行方不明になってから、第8話でクラスター.A.Fへと帰還する流れもややすかした感じが否めず。その合間に戦争のテクノロジーに対する葛藤が描かれていたが、第5話のアゲートが老人のために金を稼ぐ話辺りは話の順序が違うような。第3話以前にやったほうが……

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

いや、第5話はアゲートに振り回される周囲の人々のリアクション(カジノの店員や無銭飲食に馴れている老人、カジノに客を奪われた食堂のオーナーなど)の妙に暖かい描き方が好きなんだけれど。なんというかテーマは概ね分かるけど、話が散漫気味になっている所が今一つ乗り切れないかもしれない。

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

あと、1クール中に総集編が2本入っていた点はスケジュールがヤバかったのだろうか……。一応第7話はエマの視点で3人と人造兵について、第10話ではアゲートの視点でこれまでのいきさつを振りかえると差別化しようとしている姿勢はあるが、流石に総集編をやるには間が狭い。

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

といった所になるのだが……4人が1つのテーマで一体化する時が正念場になるのかな、この作品。2月中に視聴することは無理っぽいけど一応少し粘ってみる