前葉とミナイと姫～きょうきなトリオのお出かけ編④～

のどひんしゃん @Hi_Say_Kill_Me

@hnmt_zng　@elicalies @roha_86th 数歩進んだところで立ち止まり「…で。次はどうするんだ」背後を振り返り二人に問います。

フォロワー記憶飛ばしいろは酢 @roha_86th

@hnmt_zng @Hi_Say_Kill_Me @elicalies 「決めないで先行ってたんですか」振り向いた前葉くんに肩透かしを食らったような表情を浮かべて、ひとまず一呼吸おくと「何か買い物でもしますか？」と二人に問いなおした。

いお @to238san

@hnmt_zng @roha_86th @Hi_Say_Kill_Me 二人へ行き先を委ねるように目配せをしてころりと飴玉を転がす

のどひんしゃん @Hi_Say_Kill_Me

@hnmt_zng @roha_86th @elicalies 「…おい衛生兵」 お前が決めろよ、とでもいいたそうに。

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@hnmt_zng @Hi_Say_Kill_Me @elicalies 「……分かりましたよ」深い溜息を吐くと、アーケード街の中心にあるスーパーマーケットに向かって歩き出す。そろそろ日が傾く頃合い、適当に買い物をすれば帰る口実になると踏んでの選択だろう。

いお @to238san

@hnmt_zng @roha_86th @Hi_Say_Kill_Me 中心の方へと歩き出したのを見届け、その背を追って歩き出す。日が傾き始めたのかうっすらと肌寒さを感じる。

のどひんしゃん @Hi_Say_Kill_Me

@hnmt_zng @roha_86th @elicalies 足音を追って二人に続く。冬の寒さは前葉にとっては「痛み」でしかない。痛みを紛らわせるように肩をすくめながら歩く。

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@hnmt_zng @Hi_Say_Kill_Me @elicalies 凛とした風が髪を揺らす、この程度の気温は寒さのうちに入らない……自分にとってはそうだが、後ろの二人は身を縮こまらせているのではないだろうか。自然と口角がつり上がるのをこらえながら自動ドアをくぐった。

いお @to238san

@hnmt_zng @roha_86th @Hi_Say_Kill_Me 自動ドアの先、暖房の利いた店内に外気で冷えたからだがじんわりと暖まっていく。道すがら舐めていた飴はどうやら溶けきったようだ。

のどひんしゃん @Hi_Say_Kill_Me

@hnmt_zng @roha_86th @elicalies 生まれて初めて訪れるスーパーに興味津々なのかキョロキョロと周りを見ている

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@hnmt_zng @Hi_Say_Kill_Me @elicalies 買い物かごを取って入口付近の青果売り場で足を止める。名目上商品を買うべきなのだろうが、何を買うかを考えるのをすっかり忘れていた。姫ちゃんにもう一つの飴を差し出しながら「…何か食べたいものありますか」と一言。

いお @to238san

@hnmt_zng @roha_86th @Hi_Say_Kill_Me 飴を受け取り不思議そうに首を傾げる。「僕はそんなにすぐお腹空かないよぉ？」一人ではないといえ完食したホットケーキと道中の飴玉でお腹は満たされている。食材を見ても食欲が動かされることはない。

のどひんしゃん @Hi_Say_Kill_Me

@hnmt_zng @roha_86th @elicalies 二人のやりとりを聞いて前葉もそちらに顔を向ける 「…僕も、空腹ではない」 元々食物摂取よりも鉄分摂取が主である。 先ほどのホットケーキで食べ物は十分なようだ。

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@hnmt_zng @Hi_Say_Kill_Me @elicalies 「……ですよね」苦々しく呟く。人間モデルの生活サイクルを察するにあたって空腹を感じにくい体は便利どころか鈍感キャラ誘発剤にすぎない。仕方なくジャガイモをかごに入れてニンジンを手に取った。

いお @to238san

@hnmt_zng @roha_86th @Hi_Say_Kill_Me スーパーとは縁遠い生活のせいか並べられた食材を物珍しげに眺める。「何つくるのぉ？」ジャガイモとニンジンがかごに入れられていくのを見て問いかけた。

のどひんしゃん @Hi_Say_Kill_Me

@hnmt_zng @roha_86th @elicalies 前葉は尚も辺りを見回す。 カゴを運ぶためのカートの車輪の音、至る所で流れるコマーシャルや店員の掛け声(時間的にタイムセールのようだ)、客の声など賑やかな音声情報に少し眩暈のような何かを覚えながらミナイ君の後ろに続く

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@hnmt_zng @Hi_Say_Kill_Me @elicalies 「別に決めてませんよ…これを買っておけば、とりあえずスープでもシチューでも適当に作れますからね」素っ気なく答えながら次は玉ねぎを手に取る。微かに顔色を悪くしている前葉くんには「大丈夫ですか？」と声をかけ。

いお @to238san

@hnmt_zng @roha_86th @Hi_Say_Kill_Me ふうん、と興味なさげに返し二人の側からふらりと離れていく。果物コーナーのあたりをゆるやかな足取りで眺める。値段の差だろう、パトロンの家に揃っているものよりいくらか質が劣っている。

のどひんしゃん @Hi_Say_Kill_Me

@hnmt_zng @roha_86th @elicalies 「…大したことはない」ゆったりと歩を進める。

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@hnmt_zng @Hi_Say_Kill_Me @elicalies 年下とはいえ10代半ば、同じ建物内ならはぐれることもないだろう。二人の動きを気にすることもなくかごの中に食材を入れていく。果物には触れず、ゆっくりと隣の肉売り場へ向かい始めた。

いお @to238san

@hnmt_zng @roha_86th @Hi_Say_Kill_Me 青果コーナーを後に、ふと微かに香る生臭さに眉を寄せた。タイムセールで賑わう鮮魚コーナーを避け、比較的人の少ない調味料売り場へと入る。同じ調味料でも沢山の種類が取り揃えられているのを不思議そうに眺める。