《「原発事故の対応で「できる範囲でがんばった」と言えるかどうかは、まだわからない》

自己ツイートをまとめました。 事故発生後、まもなく4年が経過しますが、事故そのものがまだ終わっていないのに、 適切な努力をしたかどうかを評価するのは、困難です。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

福島県内の、事故原発20キロ以遠で必要だったことが、 この資料のP16~P19に、全部書かれている。 20キロ以遠には、原子力防災計画はなかった。 jsa-t.jp/local/fukuoka/…

2015-02-13 21:22:39
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「私は業務命令で家族と避難したけど、周囲の人には何も知らせなかった」 とか 「我が家は某医療機関関係者だから安定ヨウ素剤を配布されて家族で服用したけど、子どもの同級生家族には内緒にした」 とかいう人がいることは、もうわかってるわけで。 「限界まで努力した」と言えるのかな?

2015-02-14 20:58:50
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

同時に他方では、 周囲からの罵倒や「放射脳」扱いも受けながら、 放射性物質や原発事故の知識がない人に知らせようとし続けている人がいるわけで。 これ以上の健康影響や被害が顕在化した場合 (私が知る範囲では、残念ながらその可能性が高い) には、「それぞれがんばった」では済まないよ。

2015-02-14 21:03:29
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

特に、 「まだ除染が済んでいないから安心できない」とか 「除染したのに線量が下がらないから、再除染を要望している」とか 未だに「除染さえすれば原状に戻れる」と考えている人が多いのは、 「除染では原状復帰はできない」と知りながらも公表していない人々の責任だ。 「専門家」の責任だ。

2015-02-14 21:30:02
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

少なくとも「専門家」と、「専門家」に指示を出す人々は、 「それぞれができること」を原発事故発生後に行っていない。 「除染で原状復帰できる」というウソと幻想を日本国民に広めたままなのだから。 「あれは緊急避難的措置でした」と言い訳したいならば、 ウソの訂正が必要だろう。

2015-02-14 21:33:43
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

私が「教員」または「引率者」としてなら 「キミたちもがんばった。できることはやった。 結果としては満足できないかもしれないけど、 経過にはとっても満足している。 これは、この先の人生の糧になる。」 そういう表現もできるかもしれない。 だけど原発事故については、そうは言えない。

2015-02-14 22:41:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

日本で、福島県で、 始まってしまった原子力発電所の、史上最悪の過酷事故は、 「がんばったんだから、この先起きることは仕方がない」と言って済ませる事ができるような なまやさしいものではない。 過去に世界で起きた原発の過酷事故とは、 事故の規模が違う。 事故の継続時間も桁が違う。

2015-02-14 23:17:11
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

東京電力福島第1原子力発電所事故は、 原子炉建屋が最低でも3個爆発し、 その原子炉の中にあった燃料は、事故発生後4年経過しても、状態も所在も把握できていない。 さらに、原子炉のそばには使用済み燃料プールがあり、制御しきれていない。 過去に起きた原発過酷事故は、原子炉1基だけのもの

2015-02-14 23:33:11
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

東京電力福島第1原子力発電所事故は、 事故発生から4年経過しても、事故を収束させる目処が立たない。 事故発生現場からの放射性物質の空中と地中と水中への放出が続いている。 チェルノブイリ原発事故の場合には、2週間で大量放出を止めたが、 そんなことは何人決死隊を作ってもできない事故だ

2015-02-14 23:38:59
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

プルト君 @Plutokun_Bot に応援されているのだが。 リアクションが取れない。

2015-02-14 23:53:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

事故発生直後から「冷温停止状態宣言」まで、 (キャスター)「これは、チェルノブイリ原発事故と比べてどうですか?」 (「専門家」)「はるかに規模が小さく、健康への影響も小さいと言えます」 というやり取りが、まるでお笑い芸人の大ヒットネタのような回数で、 繰り返し放送され続けてきた。

2015-02-15 00:11:01
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

東京電力原発事故は、事故発生から4年が経過しようとしている今でも、 どの原子炉のどの場所で、何がいつ起こったのか、確定できる目処も立っていない。 大地震が発生した直後に運転中だった第1原発1号機から3号機で緊急停止装置が作動し、 制御棒が挿入された。そこまでは、わかっている。

2015-02-15 15:22:49
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

地震で大きな揺れが続く中で、他の炉も含めて、 制御棒の緊急挿入が全て行われた、そのこと自体が幸運だと、私は感じていた。 燃料棒と制御棒が地震動でこすれあって、制御棒がうまく入りきらない可能性もあったのだから。 それと、地震で送電鉄塔が倒壊し、外部電源が喪失したことは、わかっている

2015-02-15 15:38:19
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

311前から、原発の大事故発生を心配していた人たちにとっては、 炉心の緊急停止の時点から、心配なことがあった。 1基の原発に2万本あるという配管がどうなっているのか? 特に、大事故の発生プロセスの引き金になると不安視されてきた「大口径配管の破断」は起きていないのか?ということだ。

2015-02-15 15:47:42
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

原発事故発生後の「解析」では、 少なくとも、事故の直接の引き金になるような配管の破断はなかったことになっている。 しかし、地震発生当時、原発構内で作業していた人たちは、「地震で配管もなにも無茶苦茶なことになった」と脱出後に語っている。(停電で真っ暗な中なので、確認が必要だが)

2015-02-15 16:04:30
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

これ以上細部にわたる話を、今は続けない。 東京電力福島第1原発事故に関しては、 何がどういう経緯でどのような事が発生し、 今後何がいつまでにどうなるか、「専門家」といえどもわからない事だらけなのだ。 今わかっていることと言えば、事故発生5年では、事故の収束の目処さえつかないこと。

2015-02-15 16:24:47
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

だけど、東電福島第1原発事故発生から5年経過する前に、 原発事故が継続中であることを、日本国民の多数が忘れてしまった。 テレビも新聞も、事故そのものが終わっていないことを報道する回数が減少してしまったから。同様に、事故が健康に影響を及ぼすかどうかわからないことも報道しなくなった。

2015-02-15 16:37:13
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

東京電力福島第1原発事故が続いている事実と、 事故による健康影響を不安視する声と、 それをテレビも新聞も報道しないことに関して、私にも不満を感じることは山ほどあるのだが。 報道側の意欲以上に、2012年中には、メディアの受け手側の興味が先に消滅して行ったことは、事実だ。

2015-02-15 16:42:55
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

取材関係者から、 「原発事故のニュースや記事を入れると、 テレビ番組の視聴率は下がるし、 雑誌の売れ行きは下がる。 だから、報道することは難しくなってきた。」 と教えられたのは、2012年の夏前だったと記憶する。

2015-02-15 16:47:21
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

私も含めて、 原発事故による健康影響が出ないのなら、それはその方が良いに決まっている。 だけど現在の状況は、「健康影響が出ないから話題にならない」のではない。 知りたがる人や聞きたがる人が、公的に増えている姿が確認できないから、 話題にならないのだ。

2015-02-15 17:00:11
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「もう、報道は収まった。 それは、東電原発事故そのものが、ほぼ収まったようなものだということだ。 だから、原発事故の話は、この辺で終わりにしても良い。」 というのは、大いなる勘違いだ。 「原発事故の話をするのは、現在商業的に採算が合わない」 それだけ。 日本は、資本主義社会だから

2015-02-15 17:24:48
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

かろうじて、原発事故に関して報道されるネタは、あることはある。 「事故原発を廃炉にするためには、技術開発が必要」という話と、 「復興のためには、道路工事や中間貯蔵施設建設が必須」という話。 つまり、金がかかるので、国の予算を付けなくちゃ、というネタ。 日本は公共事業中心経済だから

2015-02-15 17:33:40
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

原発事故はまだ終わってもいないし、 終わらせる目処さえついていないし、 影響が出るかどうかの科学的検討が進んでいるわけでもない。 チェルノブイリ原発事故のことをちょっと調べればわかるが、 事故収束後25年以上経過しても、影響は終わらない。 一息つくには、早すぎるのだ。

2015-02-15 17:41:01
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

東京電力福島第1原発事故の影響を、日本政府がまともに認めるような時点でもない。 水俣病のことをちょっと調べればわかるが、健康影響が出たことと原因物質が科学的に特定できたことを、日本の裁判所が認めて、日本の教科書に掲載されて。 日本政府はそのあと30年経過しでもまともに認めない。

2015-02-15 17:45:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「各自ができることをがんばった」のかどうかは、 これから検証しないとならないことだろう。 そして、「がんばったからそれで良かった」と言えるかどうかに関しては、 まだ「やらなければならないことは何か」を共有できていないのだから、 そんなことを言うべき段階に入っているはずがない。

2015-02-15 17:51:20