- uchida_kawasaki
- 2360
- 0
- 2
- 5
「避難・賠償・除染・原発・放射線・子どもたち」 - 開沼 博|WEBRONZA - 朝日新聞社 ow.ly/J7HQG ▶「紋切り型」というけども、事故から4年間、その「紋切り型」にすら正面から向き合ってないのが政府と東電ではないのかと思う。(続)
2015-02-16 22:48:402)だから視点を変えるというのはいいけれど、問題の本質をなおざりにして視点だけ変えても、問題がさらに奥深く潜行してやっぱりなにも解決してないね、ということにならないんだろうか。表面的に変わったように見えればいいということなんだろうか。この開沼氏の文章は、そんなふうに見える。
2015-02-16 22:50:163)開沼氏は、情報の発信者が「「放射能ヤバい」「原発怖い」「政府・東電悪い」という「三題噺」を繰り返して過度に「敵」を強調」しているという。そしてこの「三題噺」は、「そういう話でしかない」という。 でもこの話は、「でしかない」などという単純なものではない。
2015-02-16 22:53:064)そもそも今回の原発事故の源流が、政府、東電(電力会社)にあるにもかかわらず原因者たちが原因究明を途中で放棄し、被害の実態を過小に評価し、避難者の帰還を強制するような政策をとっていることを考えると、「そういう話でしかない」というより、そこに集約されているのではないか。
2015-02-16 22:54:305)例えば「放射能ヤバい」。事故前の基準をないがしろにし、事故後の状況に合わせて突然、それまでは聞いたことのないような安心話を持ち出して基準緩和を図ったのは、他ならぬ、事故の原因者たちだった。しかも福島第一原発の事故関連とそれ以外の場所の基準値が大きく違う二重基準は今でも続く。
2015-02-16 22:55:576)このような状況で、事故前の基準をベースに批判することに対して「でしかない」と批判し紋切り型やめようというのは、原発事故で何が起きているかの現実、問題の本質から目を逸らしているようにしか見えない。「政府・東電悪い」も、ステレオタイプなのではなく問題がそこにあるのではないか。
2015-02-16 22:59:587)本質から目を逸らせば、大規模な自然災害だけが残り、規模は大きいものの、復興をがんばろうという話で完結する。でも実際には、放射能汚染は残り、福島第一原発もそのままある。事故によって被害を受けた人たちも厳然とそこにいる。それらも、自然災害だから仕方ないと考えた方がいいのだろうか。
2015-02-16 23:02:178)福島に住んでいれば、外野からわいわい言われるのが気に障るのも理解はできる。でもこの寄稿文のように、避難の数は印象より少ない、福島を踏み台にして正義を語っているだけなどと声高に言うことで、政府を利するようになり、いまの棄民政策を正当化する根拠を与えることのほうがずっと怖い。
2015-02-16 23:03:309)それに避難者の数が印象より少ないから、なんの問題があるのだろうか。実際に十数万人が、避難生活を続けているのである。さらにいえば、この避難者数すら、実数を反映しているのかどうか怪しい。政府は避難者の定義を明確にせず、出てきた数字を法則なしに集計してるだけだからだ。
2015-02-16 23:05:4110)そんなわけで、 少なくとも僕には、「放射能ヤバい」「原発怖い」「政府・東電悪い」は、「そういう側面もある」というだけでは済まされない、今に続く原発事故の本質に見える。
2015-02-16 23:06:2411)そりゃあね、4年もこんな批判を続けてれば、批判する方だって疲れますよ。でもね、本質がここにあるから持久戦のようにやってる人もいるわけで、なんもかんも一緒くたにして「紋切り型」というのは、それこそ紋切り型の批判ではないんかなと、やっぱり思ってしまうわけです。
2015-02-16 23:06:47先のツイートで訂正。開沼氏が例示したのは、県外避難者が4万人しかいないので、少ないだろうということでした。でも、4万人って、少ないの?と思う。開沼氏は、福島県民の2.5%だというけど、4万人には4万人分の顔があり、生活がある。それは、2.5%の数字からは見えないと思う。
2015-02-16 23:12:59でも、このへんのすり合わせ、話し合いはしていかないと、また断絶とか分断とかいう話になるんだろうなぁ。。。また、事故原因者を喜ばせるだけになる。
2015-02-16 23:17:06