- uchida_kawasaki
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カナダ・米研究論文 Arrival of the Fukushima radioactivity plume in North American continental waters 「福島放射能プルームの北米大陸水域への到着」 pnas.org/content/112/5/…
2015-02-19 13:42:35重要性 この報告の放射性核種測定結果は、われわれが把握している限り、福島放射能シグナルの北米大陸水域への到着の最初の系統的調査である。現在の時系列結果は、北太平洋東部での福島トレーサーの循環についての理解と、
2015-02-19 13:46:23このシグナルの今後の進化の予測に用いられている海洋循環モデルの調整と検証にとって重要である。また、公衆に北米大陸水域での福島放射能シグナルの規模を知らせるため、そして、人間の健康および環境に及ぼされるかもしれない影響の重要性の科学ベースの評価を可能にするためにも重要である。
2015-02-19 13:46:30アブストラクト 2011年の福島第一原子炉事故による、太平洋北西部への放射能の大量放出は、この(放射性)物質の海を越えての北米への拡散についてかなりの懸念を生み出した。本稿は、福島海洋放射能シグナルの北太平洋東部への輸送の、われわれが知る限りで最初の系統的調査の報告である。
2015-02-19 13:47:09海水中のCs134とCs137の時系列測定により、海流輸送により、カナダのブリティッシュ・コロンビアから西へ1,500kmの地点に福島シグナルが初めて到着したのが、事故から約1.3年経った2012年6月だったことが明らかになった。
2015-02-19 13:48:042013年6月までには、福島シグナルはカナダの大陸棚に広まり、2014年2月までには、水柱の上部150m全体で2 Bq/m3に増加し、その結果、大気圏核兵器実験のフォールアウト由来のバックグラウンド数値が全体的に倍になった。
2015-02-19 13:49:05われわれの測定値と適度に一致している海洋循環モデル推計値によると、今後、北米沿岸沖でのCs137の合計値(福島由来と核実験フォールアウトのCs137の合計値)は、2015−2016年までに最高値の3−5 Bq/m3まで達し、
2015-02-19 13:50:11その後、2021年までには、核実験フォールアウト由来のバックグラウンド値の約1 Bq/m3まで減少するであろうということが示された。
2015-02-19 13:50:42北太平洋東部でのCs137濃度は、おそらく、北太平洋東部での福島由来のCs137値の増加により、1980年代によく見られたフォールアウトレベルに戻るだろうが、人間の健康や環境を脅かすものではない。 (以上)
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