美術史の著作のある美術家

2014年9月15日 中ザワヒデキ文献研究夏の陣での講義中に話されたことを、メディア芸術祭シンポジウム「美術・歴史・日本―自作を語るための歴史とは」を踏まえつつ、公開された動画を改めて聴取しツイート
1
みそむーおでん @misoni_2013

【筆者注】 中ザワヒデキ文献研究  2014年度第05回  2014年7月16日(水)19:00-22:00  講義用覚書 aloalo.co.jp/nakazawa/2014/…

2015-02-19 23:06:12
みそむーおでん @misoni_2013

中「ここで何をやったかというと近代美術テキストの序ですね。 このところに、僕が、どういう形で歴史と関わろうとしているか、というようなことが書いてあるんですね。それについてやってる。

2015-02-19 23:10:17
みそむーおでん @misoni_2013

中「田中功起さんはこれを読んだというふうに言ってるんだたおしたら、これには僕のことは一切書いてないんですね。 このことがまず誤解で、中ザワヒデキは近代美術テキストでは自分のことを一切書いてない。

2015-02-19 23:17:36
みそむーおでん @misoni_2013

その次の著書は西洋画人列伝ですけど、西洋画人列伝なので僕のことは一切言及していない、そうではなくて、全部「私は」と一人称で書いており、全部自分のことで、あとがきにも前書きにもしっかり書いているんですが、僕は作家を論ずる時も全部自分の解説になるから書いてるんですね。

2015-02-19 23:17:57
みそむーおでん @misoni_2013

現代美術史日本篇の美学校でのユーストでもあるんですが、 岡本太郎が縄文をもちあげてるのは、それは岡本太郎の美学の解説、岡本太郎の作品群の解説となっているからなんですね。

2015-02-19 23:19:08
みそむーおでん @misoni_2013

日本の美術史、世界の美術史をやってるのは 美術史の提示することが自分作品の解説になると思ってるからなんですね、自分の美術の解説でないと美術史を書こうというモチベーションはない。

2015-02-19 23:19:33
みそむーおでん @misoni_2013

そういうようなことを別の話としてちゃんと出してるのが、「松平頼暁:音楽史の著作のある作曲家」という文章なんです。

2015-02-19 23:21:29
みそむーおでん @misoni_2013

【筆者注】 「松平頼暁:音楽史の著作のある作曲家」 aloalo.co.jp/nakazawa/2014/…

2015-02-19 23:22:25
みそむーおでん @misoni_2013

中「次に現代美術史日本篇読むので読んどいてくださいということで読みましょうと読んだんですが、

2015-02-19 23:25:38
みそむーおでん @misoni_2013

松平頼暁はすごく高名な現代音楽の作曲家なんですが、この作曲家も現代音楽史の著作ある作曲家なんですね。彼の場合は歴史の中に自分のガンガン自分の作品群を入れてる僕よりも入れてる作家なんですが、

2015-02-19 23:25:46
みそむーおでん @misoni_2013

まあ、しかし、 音楽史の著作のある作曲家についてこういった文章がある。 「作曲家が自分の時代を書くということは、その時代に深くコミットしてきたというポテンシャリティを持っていることを深く有意しなくてはいけない」と彼自身が書いてる

2015-02-19 23:26:22
みそむーおでん @misoni_2013

【修正】有意→留意 RT @misoni_2013 まあ、しかし、 音楽史の著作のある作曲家についてこういった文章がある。 「作曲家が自分の時代を書くということは、その時代に深くコミットしてきたというポテンシャリティを持っていることを深く有意しなくてはいけない」と彼自身が書いてる

2015-02-20 00:06:36
みそむーおでん @misoni_2013

それはその当時理解できなかったが、その後の自分なら理解できる なぜならば僕は「美術史の著作のある美術家」だから。 この松平頼暁の音楽史のある著作のある作曲家のことはわかる

2015-02-19 23:26:44
みそむーおでん @misoni_2013

すなわち作曲家がみずから書く同時代音楽史は、 これを全て美術に置き換えて言いますが、

2015-02-19 23:30:16
みそむーおでん @misoni_2013

すなわち美術家が自ら書く同時代美術史は単なるお勉強の成果披露でなく、啓蒙などではありえない。直接あるいは間接の優れた自作品解説に他ならず またそう読まれることが期待されるものである。

2015-02-19 23:30:56
みそむーおでん @misoni_2013

また自身の作風、美術作品のスタイルの変遷、僕の場合は肩書の変遷もありますけれども、それとも密接に関わる

2015-02-19 23:31:02
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワヒデキの略歴には年期毎の作風の変遷が記されているけれども、 私がほとんどスタイルを変えること無く過ごしてきた、のではなく、目まぐるしくスタイルを変貌させてきたタイプの美術家であるから、だけではなく、だけではない、それは当然として、

2015-02-19 23:31:27
みそむーおでん @misoni_2013

時代と並走して時代とともに生きてきた、という言い方、でも足りない、

2015-02-19 23:31:40
みそむーおでん @misoni_2013

それよりも積極的な意味において、 時代の必然、時代というものには対してはなんらかの必然があるんじゃないかということを自らの中に受け止めながら作品を作ってきた自負と信念、というものがある。

2015-02-19 23:32:15
みそむーおでん @misoni_2013

だからこそ、同時代という美術史と、私自身のスタイルの変遷史を重ね書きしようとする根拠なのである。

2015-02-19 23:32:28
みそむーおでん @misoni_2013

で、この時次の話題に移る。 そこで私は時代の必然といったが、時代の必然などというのは歴史法則主義者の考え方であるが、、、と次に歴史法則主の話になるが、、、これで終わりなのですが、

2015-02-19 23:33:55
みそむーおでん @misoni_2013

ここで読んだのは、 文献研究で美術史の本を読む前に、こういうことが予想されるので読んだ部分ですね。 なのでこういうことはつぶやきたいのですが、今つぶやけないので今回しゃべりました。

2015-02-19 23:34:08
みそむーおでん @misoni_2013

また更には美学校は洗脳とプロパガンダする場所であるということについては、美学校で最初に読んでいる文章、立教でも一番最初に読みましたが、 読んでおいていただけるとありがたいのですが、 「このあきらかに駄目な時代に」彷書月刊で書いた文章の中で、

2015-02-19 23:36:23
みそむーおでん @misoni_2013

なぜ自分が勉強みたいなことやるのか、勉強みたいなことに興味はない、自分の宣伝としてやってるんで、そうじゃなかったら美術家なんかやってない、ということがここに書かれている。 この中には方法悪意という文章も書いている

2015-02-19 23:36:42