金田一耕助 140字の冒険
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(前回までのあらすじ)タイムスリップした金田一耕助は、佐七少年の助けを借りて、江戸に跳梁跋扈する髑髏検校との最後の死闘を・・・ 佐七「すごいや、未来の探偵さん!よくアイツの弱点がわかりましたね」 金田一「ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』を読んでいたからね」 #140字金田一
2015-02-21 21:29:53無残な姿に成り果てた首無 死体を前に、バリバリと頭を掻き毟る金田一耕助。 金田一「果たして殺されたのは蜂屋小市か?古神守衛か?」 下っ端の刑事「あのぅ・・指紋を調べてみたらいいのでは?」 ※注)原作の金田一さんはもっと後半から登場しています( ´∀`) #140字金田一
2015-02-21 21:41:17金田一「殺人現場にはたくさんのマッチ棒が・・・何本かは途中で折れている」 等々力「よし、わかった! これは童話をもとにした見立て殺人だ。すなわち・・・フランダースの犬殺人事件だ!」 金田一「節子、それフランダースの犬やない。マッチ売りの少女や」 等々力「わしは節子ではない!」
2015-02-21 19:05:50明かりをつけると・・・嗚呼、月代はすでに死んでいる。では、先ほどからのリーンリーンという鈴の音は? 目をこらすと、暗がりの中にたくさんのお坊さんが座っている。一人赤面している了沢。 金田一「こ、これはもしや? 了沢さん!」 了沢「「はい、とっくに振り切りました」#140字金田一
2015-02-21 21:01:16「金田一さん、それじゃ姉さんが屋根から落ちて死んだのは何か意味があったんですね」 「そうだ、これはかつて私の分身をしていた片岡知恵蔵のモノマネをする黄色い着物を着た落語家の答えの見立て殺人なんだ」 歌丸「山田く~ん、木久ちゃんの座布団全部取っちゃって」 #140字金田一
2015-02-22 00:40:56「あなたが蜘蛛だったのですね」 鈴なりに花弁を開いている桜の木の下で花吹雪を一身に受けながら、金田一耕助は昏く目を伏せ、独りごちるようにそう言った。 夕闇の中佇むその姿はまるでそこだけ風景から切り取られて闇に象られたかのようである。 女は押し黙ったまま… #140字金田一
2015-02-22 01:29:31