宮廷歌手小森輝彦さんのツイートまとめ  ★特設★「演出家 栗山昌良先生語録」

日本人初ドイツ宮廷歌手、小森輝彦さんのツイートまとめです。
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小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

#栗山先生語録 再録 立ち稽古開始前に栗山先生の「オペラとは」「ドラマとは」と言うお話があった。先生が仰ることは、僕が初めて先生の指導を受けたとき・・・21年前から1mmも変わっていない。ぶれていない。 これってすごくないですか?話聞いているうちにだんだん興奮してきてしまった。

2014-02-28 11:37:12
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

#栗山先生語録 再録 興奮と同時に、僕が身体表現者としてこだわっている核の部分は、ここ栗山先生の教えにルーツがあるという事がはっきりわかった。それを思い出しました。 日本に引き揚げて、そのルーツの栗山先生ともう一度、実際の舞台で一緒に仕事ができる。これは何と幸せな事だろうか?!

2014-02-28 11:38:29
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

昨日の栗山先生語録。「往々にして日本人の歌手は感情のみで歌いすぎる。もっと音楽を記号として捉えるべきだ。」「その呼びかけが一拍目にあるのか、裏拍にあるのか。感嘆符が付いているのか、読点なのか、句読点なのか。それによって意味が違ってくるはずだ」

2014-02-02 10:17:03
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

#栗山先生語録 (小森のセンスでの記述ご了承を)その2 「そういう準備を家でしてくるのが、あなたたち歌手の仕事だ。稽古場でする事ではない」

2014-02-28 11:39:39
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

昨日のオペラ「死の都」での栗山先生語録その3。(小森の受けとめ方を通して再言語化されている事、ご了承ください) 「役を作るのは主観的な感情ではない。相手役の受け止め方が役を作る。」 ・・・ドン・ジョヴァンニをやる度に痛感します。相手役のリアクションがドン・ジョヴァンニを作る。

2014-02-02 10:21:17
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

オペラ「死の都」稽古場での栗山先生語録4。 「教科書的な言い方だが、右に行くときは右足から、左に行くときは左足から」 ・・・当たり前のことのようですが、これは実はたやすいことではないです。だから「教科書的なことを言うけれど」という前置きがつく。

2014-02-04 09:28:23
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

何故しにくいのか。さっき「客席に向かって体を開く」という書き方をしたけど、これは、開こうと思って開けば良い、という単純な話ではない。 理屈っぽいようですが、事実です。

2014-02-04 09:32:37
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

その理屈を科学すると: 右に移動しようとしているときは、往々にして、「歩き出す」というアクションを取り始める時点で、既に右の方に重心が移動していることが多い。 と言う事は、既に体重が右足に乗っています。だから右足は出せない。 左足から歩き始めて、骨盤、体はすっかり横を向く。

2014-02-04 09:33:15
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

体、骨盤がくるっと右を向いてしまい、客席から見ると、表現者の体は「面」でなく「線」に近くなる。存在感が既にそこで薄くなる。 舞台での表現者のあり方として、アクションが主体ならこれで良いかもしれない。でも空間との対峙を重視するなら、これだとまずい。

2014-02-04 09:35:08
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

ではどうしたら良いか。理屈は簡単。 歩くというアクションをはじめる時点で、まだしっかり重心を残しておけば良い。 でもこれが出来にくい事があるのは何故か。感情が先に走って動きになると、コントールする前に体重移動が始まってしまうから。 歩き出す前に気持ちが行っちゃってると出来ない。

2014-02-04 09:37:53
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

#栗山先生語録 (小森のセンスでの記述ご了承を)その5 「言葉は、その人物が考えた『結果』であって、そこに感情を込めるのが目的ではない」 「メロディーも『結果』。だからメロディーをなぞってはいけない」

2014-02-28 11:41:11
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

#栗山先生語録 (小森のセンスでの記述ご了承を)その6 「胸を向けないで顔だけで相手を見ると言う事は、『本心ではない』という表情になる」

2014-02-28 11:41:28
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

#栗山先生語録 (小森のセンスでの記述ご了承を)その7 「言葉を記号として受けとめること。その意味ではアカペラの部分は、その記号としての言葉の意味、威力が一番強い部分である事を心せよ」

2014-02-28 11:41:41
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

#栗山先生語録 栗山先生語録その8(小森のセンスによる記述、ご了承を) 休憩中に雑談の中で。 「コメディア・デラルテの三一致の法則。場所、時、筋。この一致による制限が、物語の推進力を産む。」

2014-02-22 17:36:07
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

#栗山先生語録 その9(小森のセンスによる記述、ご了承を) 「オペラ『死の都』にもコメディア・デラルテの一団が出てきて、コメディア・デラルテのパロディーとなっているが、もともとのスタイル感が了解されていないと、パロディーへの理解も困難だろう」

2014-02-22 17:39:42
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

@TeruhikoKomori オペラ・ブッファなら知っていても、コメディア・デラルテというとピンとこなかったりするかもしれない。フィガロの結婚もセヴィリアの理髪師も、このスタイルで書かれているのだが。 この原則を知らないと、どツボにハマることが結構あります。

2014-02-22 18:50:37
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

#栗山先生語録 (小森のセンスでの記述ご了承を)その4補足 今回の「死の都」の稽古で、栗山先生がまず釘を刺したのが「感情で歌うな」という事だった。これは実はこの歩き方にも通じていると言うことです。 栗山先生の秘めたメッセージと受けとめたのは僕だけじゃないのでは。

2014-02-28 11:40:49
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

#栗山先生語録 (小森のセンスでの記述ご了承を)その4 補足2 これは舞台の上での歩き出し方の話ですが、実際に試して頂くと分かる。 例えば右に行きたいときに右足から出るには体が、骨盤が客席に向かって開いていないと出来ない。 でも、それがしにくいケースが多い。

2014-02-28 11:43:57
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

#栗山先生語録 (小森のセンスでの記述ご了承を)その4 補足3 ・・・多いのは客の立場で役者を見ていても、気をつけているとすぐ分かる。 何故しにくいのか。さっき「客席に向かって体を開く」という書き方をしたけど、これは、開こうと思って開けば良い、という単純な話ではない。

2014-02-28 11:44:35
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

#栗山先生語録 (小森のセンスでの記述ご了承を)その4 補足4 これは理屈っぽいようですが、事実です。 その理屈を科学すると: 右に移動しようとしているときは、往々にして、「歩き出す」というアクションを取り始める時点で、既に右の方に重心が移動していることが多い。

2014-02-28 11:45:09
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

#栗山先生語録 (小森のセンスでの記述ご了承を)その4 補足5 と言う事は、既に体重が右足に乗っています。だから右足は出せない。 左足から歩き始めて、骨盤、体はすっかり横を向く。 体、骨盤がくるっと右を向いてしまい、客席から見ると、表現者の体は「面」でなく「線」に近くなる。

2014-02-28 11:45:40
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

#栗山先生語録 (小森のセンスでの記述ご了承を)その4 補足6 存在感が既にそこで薄くなる。 舞台での表現者のあり方として、アクションが主体ならこれで良いかもしれない。でも空間との対峙を重視するなら、これだとまずい。 ではどうしたら良いか。理屈は簡単。

2014-02-28 11:46:16
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

#栗山先生語録 (小森のセンスでの記述ご了承を)その4 補足7 歩くというアクションをはじめる時点で、まだしっかり重心を残しておけば良い。 でもこれが出来にくい事があるのは何故か。感情が先に走って動きになると、コントールする前に体重移動が始まってしまうから。

2014-02-28 11:49:54
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

#栗山先生語録 (小森のセンスでの記述ご了承を)その4 補足8 歩き出す前に気持ちが行っちゃってると出来ない。 と言うわけでした。

2014-02-28 11:50:29