#日刊小説 まとめ 銀の車輪編クライマックス
#日刊小説 まとめ 久しぶりに更新。34~42まで一気に追加しました。 クロックワーク・スチームワールド | ゆりんね #pixiv pixiv.net/novel/show.php…
2015-02-24 17:00:33#日刊小説 を42×34の電撃小説大賞形式にしたら186ページあったんだけど電撃の長編の基準が80~130だったから、ラノベ一本分の分量を軽くオーバーしていて驚いた。
2015-02-24 17:09:5625:シティ内部、某所―― 朝、シティの住人の一人がボロボロになった一人の男を見つけた。その男は生きてはいるもののかなりの怪我をしており、なにか恐ろしい目にあったのか気が触れているようで、同じ言葉を繰り返すのみだった。 警察が呼ばれるとともに、男は精神病院送りとなる。 #日刊小説
2015-03-04 00:12:4226:さあ、散った散った。シティの住人に使える使用人達を、シティ・ヤードが追い払う。そんな使用人達の一人に、銀の車輪の意匠のアクセサリを付けている者が居たことを、ヤードの警察たちは見ぬくことができなかった。その使用人は踵を返して駆け出すと、屋敷の中に消えていった。 #日刊小説
2015-03-04 00:16:0127:ノックの音。正しく三回。エスティがそれに答えると、グレスデン警部が入ってきた。 レディ、結局徹夜したのかね。 ええ、警部。でも、おかげで面白いことがわかりましたわ。イーストエンドで目撃された犯人が、シティに入って行っていることがわかりますの。 #日刊小説
2015-03-04 00:21:56キャー!グレグスン警部! ホームズモノって言うとだいたいレストレードさんばっかりでイマイチ影が薄いグレグスン警部! 前も出てきたけど出てくるたび嬉しい #日刊小説
2015-03-04 00:24:5428:シティか、それは厄介だね。 グレスデン警部は実に嫌そうな顔だ。 それから、紳士録もあたってアイルランド系の移民で、シティに住居を構えている人物が居ないかもあたってみました。アッシュウッド商会の経営者のケニー氏が該当しました。住所の方も控えてあります。 #日刊小説
2015-03-04 00:28:5329:なるほど、この膨大な資料からよく見つけたね。 クリスティのお陰ですわ、警部。ついでに、クリスティは未解決事件の犯人を6人ほど推理してしまいましたので、どうぞお受け取りくださいな。 エスティがメモ用紙を警部に渡す。そこには犯人の名前、トリックなどが記載されていた。 #日刊小説
2015-03-04 00:31:5830:やれやれ、さすがはミスタ・ホームズの姪っ子だね。 いえいえ、叔父に比べればまだまだですわ、警部。 クリスティは眠そうに目をこすりながら微笑んだ。 それでは、そろそろお暇致しますわ、警部。ごきげんよう。 エスティとクリスティは会釈をして資料庫を後にした。 #日刊小説
2015-03-04 00:35:5431:クリスティがヤードを後にし、下宿でハドスン夫人に迎えられている頃、フォンが鳴り響き、エスティはお茶を中断した。 やあ、エスティ! それは、興奮したホームズの声。 歪みを覆い隠している魔術の正体がわかったよ! ホームズは非常に嬉しそうだった。 #日刊小説
2015-03-04 00:41:08出た、推理ジャンキーの変態名探偵ことみんなのホームズ先生! 日刊小説だと比較的常識人だ。 そういえばここだと「幻想否定」は使えないのだっけ? #日刊小説
2015-03-04 00:43:0032:尤も、代償としてかなり大きな借りを作ってしまったがね。これから、一人のレディを連れて帰るから、ハドスン夫人にお茶とケーキの用意を頼むと伝えてくれ。 かしこまりました。それと…… エスティがヤードで調べたことを告げると、ホームズは更に喜び、そしてフォンを切った。 #日刊小説
2015-03-04 00:44:4633:なんでしたの、レディ? ハドスン夫人の問いかけにエスティは適当にごまかしつつ、ホームズが女性を連れてくるので、と伝言を伝えた。 まあまあ、あのホームズ先生が! ハドスン夫人は喜んで、キッチンへと向かったのだった。 悪魔ノ、気配ガシマス。 コッペリアがつぶやいた。 #日刊小説
2015-03-04 00:51:4734:それとほぼ同時に、玄関のノッカーが叩かれ、ハドスン夫人が応対に出る。そして、ファントムハイヴ家の執事の訪問を告げた。 おはようございます、セバスチャンさん。 セバスチャンの完璧な世辞混じりの挨拶に対し、エスティは軽く会釈する。 執事は、昨夜の出来事を報告した。 #日刊小説
2015-03-04 00:55:4435:では答え合わせをしましょうか? エスティは昨夜の戦いの凄惨さにひとしきり驚いたあとそんな風に言ってヤードで調べた住所を述べてみせた。 正解です、レディ。坊ちゃまは今お休みになられていますので、レディもぜひ、一度お眠りください。 エスティは応じて、執事を見送った。 #日刊小説
2015-03-04 01:00:4536:エスティが目覚めると13時を回っていた。ハドスン夫人にお茶を頼んでゆっくりしていると、ホームズが一人のレディを連れて帰ってきた。 レディは黒いコートを羽織っていたが、室内に入ってコートを脱ぐと肌も露わなドレスを纏っており、エスティは恥ずかしさで視線を逸らした。 #日刊小説
2015-03-04 01:06:0437:紹介しよう。無銘魔術結社のシルヴィアだ。 紹介にあずかりました、シルヴィアですわ。よろしくね、レディエスティとコッペリアさん。ところでミスタ・ホームズ、ワトソン先生はどこかしら? あの方に会うのを楽しみにしていたのに、居ないじゃないの。 不満そうに、言った。 #日刊小説
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