金田一耕助シリーズ感想。横溝先生は鍾乳洞がお好き?
犬神家の共犯者と悪霊島の共犯者、背後の闇の深さが違うからか。時代が違うからか。あと、瀬戸内海にアメリカで成功した億万長者が凱旋して派手な事業を起こす、っていうのはよくあったことなんだろうか。最後に島を離れた人たちが島に帰るというささやかなエピソードは好きだ
2015-03-04 01:06:03あと、なんで双子の片割れが殺されたのか。いや察することはできるけれど、はっきりとは分からない。これを知りたくて何度も読み返したが犯人が語るシーンはなかったと思う。つかこれも典型的な「犯人の知らない共犯者が謎を深めるパターン」だった。犬神家に似通ったパターンだが、受ける印象が違う
2015-03-04 01:01:53金田一耕助ファイル20 病院坂の首縊りの家
その昔、薄倖の女が首を縊った忌まわしき旧法眼邸。明治から戦前まで盛隆を極め、“病院坂”という地名にまでなった大病院の屋敷跡であった……。本條写真館の息子直吉は、ある晩そこで奇妙な結婚記念写真を依頼された。住む人もない廃屋での撮影は、不吉な出来事を暗示しているようであった。数日後、再び撮影で屋敷を訪れた直吉は、そこに鮮血を滴らせ風鈴の如くぶら下った男の生首を発見するが……!?
「病院坂の首縊りの家」読了。んーーーー……んー。なんかこう、何かが足りないというか……スケールのでかさのわりに真相がしょぼいのが横溝正史後期の作品の特徴というか。あと初期では「おばあちゃま」という呼称はなかった。しかし、んー……
2015-03-01 03:14:52シリーズ半ばまで読んだ感想
ここまで読んだ金田一耕助の中で面白かったのは「悪魔の手鞠唄」と「八つ墓村」かなあ。手鞠唄は最後の犯人の泥を拭うところが泣ける。八つ墓村は随分都合いいタイミングで人が死ぬけれど読みでがあった。しかし一人称なので本格推理として見たらフェアじゃない印象
2015-02-24 04:24:15文章として好きなのは「悪魔が来たりて笛を吹く」の「金田一耕助西へ行く」の章(たしかこんな章題)。横溝先生田舎に舞台が移ったとたんノリノリですよ、って感じな情景描写に引き込まれる。しかし持っているのが角川の旧版で表紙が怖い。仮面舞踏会の表紙も旧版で怖い。恐すぎてひっくり返してる
2015-02-24 04:28:44後は「病院坂の首縊りの家」上下巻を残すのみ。後期も後期の作品だからあまり期待してない。横溝先生、高度成長期で科学などが飛躍的に発展して色んなことが発見され、それをネタに話作るって感じになってた予感
2015-02-24 23:55:14特に優性遺伝をネタにしてそれに纏わる数代に渡る怨念をどうこうみたいなのが。「仮面舞踏会」が顕著だった。まあ金田一シリーズしか読んだことないから全体見れば違うのかも知れんが
2015-02-24 23:58:18まとめ
結局今まで読んだ金田一耕助で好きなのは 「悪魔の手毬唄」「八つ墓村」「犬神家の一族」 の3つかなあ。5つ上げろと言われると「白と黒」と「女王蜂」が混ざる。まず他の人と趣味が合わないラインナップ
2015-03-05 01:02:16「悪霊島」と「仮面舞踏会」は読んでいてモヤモヤした。他の作品はモヤモヤあっても楽しめたが、この二つはモヤモヤが気になって仕方ない。悪霊島の救いは神楽太夫の仲がいい兄弟だが、この二人脳内でショタ変換してたけれど、よく考えたら青年だった。アニメ化するならショタにしてください
2015-03-04 01:11:46古谷一行の金田一シリーズ見て「原作買って読んでみよう」と思った諸君。やはり有名どころを読んだ方が面白いと思いますぞ。横溝先生自身「なんでこれを、と思うものまで角川春樹が角川文庫に入れた」(意訳)と言ってるぐらいだし
2015-02-25 00:04:07