真冬の夜のミルキィホームズ談義 ―探偵小説の歴史から―
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前回は、もう先の見えなくなってきたミステリーの先端は、新伝奇の後に行き詰まりを見せ、探偵小説が復古するという予言が与えられる、というような内容でしたっけ。
2010-12-14 18:04:09大いなる試練というのが、具体的に何のメタファーなのか、というのが最大の問題になる訳ですが、それはひとまず置いておきましょう。
2010-12-14 18:07:26今回は、試練ではない受動的に与えられる試練のまがい物である試験、そしてそれにごうを煮やした怪盗によって与えられる試練?(では恐らくない)、が登場します。
2010-12-14 18:11:15つまり本物の試練はまだ出てきてない訳ですね。今回の話の解釈は、このまがい物の試練もどき×2が何のメタファーなのか、そしてそこから本物の試練が何なのかを考察してみよう、という感じでしょうか。
2010-12-14 18:13:43ちなみにここから先の考察は、そろそろ現在の時間軸を離れ、現状ではない未来のミステリー史を想像する、創造する話になってくるので、これまでに比べてより曖昧かつ難しい。
2010-12-14 18:25:17今回の解釈の鍵は、これまでの解釈ではミルキィホームズを探偵小説のメタファーとして扱ってきましたが、では怪盗帝国は何のメタファーなのかを考えることにあると思います。
2010-12-14 18:30:35特に今回の話で、怪盗帝国の結成の回想や完全に一枚岩ではない、ということ、アルセーヌ様はカリスマだと、強く描かれていることからも、鍵として意識しろ、という制作側の無意識の意思が伝わってきます。
2010-12-14 18:33:39では、怪盗帝国は何のメタファーなのか。少なくともミルキィホームズが探偵小説という一ジャンルのメタファーであるなら、怪盗帝国も同じミステリーの中のジャンルだと思うんですよね……。
2010-12-14 18:38:57(※あかりさんは、リアルタイムで考えながらポストしてるので、まとまって話せてませんし、間違ってるかも知れませんし、突っ込む余地もあると思います。むしろ、つっこみいれて)
2010-12-14 18:39:55そう考えたのですが、では単純に探偵小説に対して、怪盗だから≒犯人がメインになるピカレスクか、あるいは倒叙か、違うと思うんですよね。いっちゃなんですが、古典的な探偵による探偵小説と比較するには、余りにもジャンルとして弱い。
2010-12-14 18:42:43では、なんだろう。もっと、単純に考えたら良かったんですね。それは、きっと探偵小説に対するそれ以外のミステリーだと思うんですよ。
2010-12-14 18:43:50探偵と怪盗という大きな対立軸が描かれているし、そういう解釈だと思うんですよ。では、G4の警察という立場はなんだ?という方もいると思いますが、探偵・怪盗と警察には大きな違いがあるんですね。
2010-12-14 18:45:46.@ub7637 単純に、そういう怪盗モノだとすると、他の解釈で拾えないミステリーの中のジャンルが多すぎますし、先ほど書いたように探偵小説と並ぶには役として不足だと思うのです。
2010-12-14 18:49:45つまり、トイズがある(=ミステリーというジャンル)で、主役としてミルキィホームズ(=探偵小説)、対立軸としての怪盗帝国(=それ以外のミステリー)、G4(=ミステリーというジャンル外から来るミステリー)。
2010-12-14 18:52:25今回怪盗帝国が本質的にはばらばらの寄せ集めだけど、アルセーヌ様のカリスマによってまとまっているというのも、怪盗帝国(=それ以外のミステリー)というメタファーだと読み取れる根拠かな、と思います。
2010-12-14 18:53:58