- renzisagara
- 3309
- 0
- 0
- 0
ぼくは何をやっても人並みにしか出来なくてみなさんが言うような前の審神者のようには何もかも出来ないのは分かっていますでもぼくはぼくなりにせめてみなさんが帰ってきたいと思えるような守りたいと思えるような本丸をみなさんと作っていきたいと思ってそのために努力したいと思っています
2015-03-14 00:23:45至らぬばかりでご迷惑をかける事も多々あると思いますがどうかお力をお貸しくださいってなんかもう濁点嗚咽交じりでびゃああって言う不憫につられて今剣もびゃああってなりながら抱き着いてごめんなさいごめんなさいって泣いていいんですいいんですすみませんすみませんって御社とか言い出しそうな
2015-03-14 00:25:07敬語でなんかよく分からんけど今剣を抱き締めて泣く不憫の頭を笑いながら撫で回す岩融とそんな姿を見てて今までツンケンしてた態度の刀剣達も自分達が大人げなかったってこうそれをきっかけに態度を軟化させてったりすればいいと思うんです
2015-03-14 00:26:08不憫はがんばってもやっぱどこか至らなくて失敗も一杯するんだけど心を開き始めた刀剣達がそういう至らない所がなんだか愛嬌あるとか可愛いとか思い始めてるのが受け入れ始めた第一歩とかなんだよねそれを温かい目で見てる岩融とかなでも岩融が一番の壁っていうか
2015-03-14 00:39:50岩融は岩融で不憫の事が気に入っててこれの一番傍に居て一番の頼りにされる座は誰にも譲らんぞっていう依存ぎりぎりのラインに立っててそこを守るためならどんな事も非道とは思わない残酷な部分が実はあるんだけどそれは特に発揮されない
2015-03-14 00:41:03表面上は主として仕えてるけどどうしても前の主への忠誠と信頼が忘れられずに実はひっそり苦しんでる長谷部に、貴方の命はひとつだけ同じ名前の方はあれどあなたという刀は一振りだけでひとつだけそのたったひとつの命をその方に捧げたのであればそれを無理にぼくにもと思わなくても良いんです
2015-03-14 00:44:44貴方の大事な方はその人でその人にひとつの命を捧げたのならそれでいいんですどうかその気持ちを大事にしてあげてください、ですからその人が生きていた産まれてくる大事な場所を守ると思ってぼくに力を貸して下さいませんか?っていう不憫とそれに救われる長谷部の話
2015-03-14 00:46:09ちなみに不憫は岩融が来る前は倉庫みたいなところの押し入れの人がひとり入れるぐらいでっかい籐のカゴの中に布団敷き詰めて寝てた、誰も味方の居ない異世界の本丸で体を囲われたその空間だけで唯一安心して寝れるみたいな感じ
2015-03-14 00:49:31だから頭打って岩融に手当された後、しばらくぶりに広い布団の上で寝てたんだけど隣で様子を見るためにごろ寝してた岩融の前で後頭部の傷に障らないように横に寝かされてた不憫の体がぐぐっと手足を折り曲げて小さく丸くなるのを岩融はじっと見てた
2015-03-14 00:50:47布団を胸の所できつく抱き締めて何かから怯える様に身を守るように体を丸める姿に、捨て子のような顔をして眠るな…ってそっと寄り添って背中を撫でながら一緒に寝てあげたのを不憫は覚えてない
2015-03-14 00:53:14怪我してる不憫を手当てしてる時に岩融は主が宵の口になっても帰ってこない事に疑問すら持たぬとはここの刀共の頭はどうなっているそもなぜ近侍がおらぬ主にこのような怪我を許すなどあぁくそ煮えくり返って指が震えてしまいそうだとかめっちゃぐるぐる怒りを腹の底に溜め込んでた
2015-03-14 00:55:43不憫審神者ん家に刀鍛で小狐丸がきてぬしさまぬしさまぁ~って好意全開MAXで懐かれて、おお、お、おおぉ…ってめっちゃ引け腰になりつつも動物は好きだからムツゴ○ウさんの気分でよーしよしよし…ってする不憫といきなり現れて不憫とスキンシップの多い小狐丸にもやもやする岩融
あぁぬし様ぬし様なんとお労しやこのような陰気な本丸に居てはぬし様のお体に障りますぬし様が望んで下さればこの小狐その御身を極楽浄土へとお導き致しましょうって誑かし全開でくる小狐丸に、あ、そういうのは間に合ってます、ってあっさり断る不憫の後ろで最高のドヤ顔する岩融
極度の緊張状態に陥って精神的にやばいってなった時にふと岩融のお香の香りがすると気持ちが和らぐ不憫かな…その香りに包まれてると深呼吸出来る…
小狐丸「貴様か生臭坊主が、お前の汚らわしい臭いがぬしさまにこびりついて不快極まりないわ」
岩融「畜生にはやはり香の匂いなど分からぬか憐れよな、どれその使い物にならぬ鼻先今すぐ削いでくれよう」
不憫「臭かった?ごめんお風呂入ってきますね」
喧嘩してる場合じゃねぇ二人
しかも不憫の風呂の認識は井戸の真水で体拭く事だから全力で止められて岩融がお風呂沸かしてくれる、どっちが一緒に入るかでくそ揉めるから結局お互いを監視する意味合いで風呂場の前でにらみ合いになるよね
今意識を失うのは不味い、頭部の傷は縫い終わったが衰弱の酷い審神者の手を握り他愛もない話を続けようとする岩融の腕の中で灯りの元に晒してみれば痩せ細った枝のような体が大きく肺を膨らませて吐き出した深い溜息にその場に居た燭台切と岩融の肌が悪寒に粟立つ。それは濃い死の匂いを纏っていた。
2015-04-05 17:12:39つかれた、平坦で語尾の掠れた声が小さく口の中でそう呟くと声を上げても体を揺すっても落ちる瞼を上げる事は出来ず、抱いた体から力が抜ける。その命が肉の器から零れ落ちてしまわぬように後は祈る事しか出来なかった。
2015-04-05 17:14:29不憫審神者が神様に好かれる話、ここでの神様は付喪神たる刀剣達ではなく人間が神様と仰ぐ存在全般を差す。人々が崇め祀り無病息災を希う存在、神域として空間自体が神の座に近い場所で居場所を無くし現世と本丸での縁を一旦手放してしまった風船のような不憫の魂を哀れに思った神様が良かれと思い
2015-04-05 16:55:39その魂と縁を結んでしまう、岩融に繋ぎとめられる前に結ばれた縁だから不憫本人がふと気を抜くとその存在そのものが空気に霧散するように曖昧になる本人の意識は常に夢の中に居る様な酩酊状態に陥り己意志とは別に神様の呼びかけに呼ばれるまま向かって行ってしまうので
2015-04-05 16:58:06目を離したままにしておくと本当に連れて行かれてしまう。酩酊状態になると刀剣達にもその存在を視認する事が出来なくなるので縁を持った神格の高い刀剣が本気で探さないと見つからない、現状強い縁を持てているのは岩融だけなので実質彼が探し出さないと誘拐消失待ったなし。
2015-04-05 17:00:00連れ戻しても先に結ばれた縁が強く向こう側の神が本気で連れて行こうとしたら抗う術がない、幸い向こうの神は不憫の現状を憐れんで手を差し伸べているだけなので本丸でしっかりと生活が出来るようになれば問題ないがそこで不憫が不憫になってしまった現状の問題が出てくる。
2015-04-05 17:02:37つまり何が言いたいかというと蜘蛛の糸のような細く柔い縁を必死に守ろうと頑張る岩融が付け焼刃だがとふわふわ不憫の足に鈴をつけたり、酩酊状態で川に落ちて流される不憫を助けに飛び込んだりとかそういう話が読みたいだけなんですプェー
2015-04-05 17:04:02岩融の傍でだと普通の人間らしく多少表情豊かになるんだけど他の刀剣男子の前だと途端にぼんやりとした表情のない顔になっちゃう不憫、審神者としての業務は気持ち悪いぐらい完璧に機械のようにこなすけど人間らしい行動に及ぶと時々酷く曖昧になっちゃうのは神様のせい。岩融が思い出させる役目。
2015-04-05 17:24:37