- hskr_is_dead
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しょっきり様に出会った人の書き込み
「えらいことになったなあ」 「お前、この燭台の蝋燭に三日三晩火をつけていなさい」 「なにがあっても火を消したらいかん」 「蝋燭が短くなったら新しいのに火をうつして、その燭台に置くんだ」 「いいか、絶対に火を消したらいかんぞ」
2015-03-15 20:22:10「この部屋から出たらいかん」 「絶対に扉を開けるな」 「食料と水はここに十分なくらい置いておく」 「便はそこのすみに置いたバケツにしろ。嫌だろうが命がかかってる。我慢しろ」
2015-03-15 20:25:54いつもは優しい田舎のおじいちゃんにめちゃくちゃ怖い顔で「おまえしょっきり様になにをした」って言われるところあたりからはじまるやつ
2015-03-15 20:29:43じいちゃんはそう言って夜中なのにお寺に車で行った。和尚さんを呼んでくるらしい。燭台を使わないといけない理由はじいちゃんは教えてくれなかった。
2015-03-15 20:33:36(しょっきり様のなにかになにかしてしまった男の書き込み) その日をさかいに俺はへんなものを見るようになった。道を歩いてると街灯がユラユラっと揺れて蝋燭みたいに(今どきの普通のLEDライトなのに)消えそうになるように見えたり、夜道の向こう側に金色に光る小さな光が見えたり。
2015-03-15 20:39:12やばいのかなと思って眼科に行ったけど異常なし。精神科にも行ったけど全然よくならない。そのうちアパートのあかりが勝手に消えるようになって、これはそういう問題じゃないんだと思ってじいちゃんに相談。
2015-03-15 20:41:33ニコニコして迎えてくれた田舎のじいちゃん、俺に甘くて怒ったことなんか一回もなかったから、じいちゃんがあんな怖い顔するのはじめて見た。 じいちゃんは「おまえ、**様に見られたのか」って言ってた。 なまっててよく聞き取れなかったんだけど、しょっきり? そきり?って聞こえた
2015-03-15 20:44:26二日目の夜。蝋燭の日はちゃんと継ぎ足して燭台に立ててる。でもさすがに一晩寝てないから眠気がやばかった。だんだんとうとうとしてきて、でも寝たら蝋燭を取り替えられないし、なにより寝てしまったらヤバイという確信があった。
2015-03-15 20:50:21でも眠気はどんどん強くなって、やばいやばいと思いながらちょっと意識を失いかけてた。そしたらなんかズズズ……って地響きみたいなのが聞こえてきて、部屋がガタガタ揺れだした。
2015-03-15 20:52:13燭台もガタガタ言い出して、このままだと燭台が倒れる!と思って俺は燭台を必死に手で支えた。上に乗った蝋燭も倒れそうで怖かったから手でおさえた。蝋が手に落ちてきて熱かったけど正直それどころじゃない。
2015-03-15 20:54:43時計を持ってこなかったので、今が何時か分からない。窓がガムテープで一面塞がれてて、朝か夜かも分からない。俺はめちゃくちゃ眠くなっていた。もう少しで終わると思いながら必死に耐えてた
2015-03-15 23:18:52時間になったらじいちゃんが呼びに来てくれることになっていたので、それまでの辛抱だった。もうめちゃくちゃ眠くて(今思うと、この眠気もちょっと異常だった)必死になりながら蝋燭の火を継ぎ足してたら、扉の外から声が聞こえた
2015-03-15 23:23:11でもよく聞くと声にはノイズ?みたいなのが入ってる感じがして、なんとなくヘンに低い感じがした じいちゃんは終わったら扉を開けてくれることになってたから(俺は扉を開けないように言われてた)返事をしないで待ってた
2015-03-15 23:25:43「だいじょうぶかあ」 「だいじょうぶかあ」 「もういいぞお」 「でてこーい」 「もういいぞお」 「だいじょうぶかあ」 「でてこーい」 「でてこーい」 「でてこーい」
2015-03-15 23:26:36じいちゃんの声はそれしか言わなくて何度も何度も扉の前で俺を呼んだ 俺はこれは絶対じいちゃんじゃないと思って震えが止まらなくなった 見たら蝋燭の火が消えかかってる
2015-03-15 23:28:10絶対返事をしちゃいけないと思って俺は叫びそうになるのを必死でこらえた 扉が何かでガツガツ叩かれる音がした あとになってから分かったことなんだけど何かすごく熱い棒みたいなもので扉を叩いたみたいな跡が残ってた
2015-03-15 23:31:30