しょっきりさままとめ

気配 @kotti_ni_oide

（手動の　思い出）（以下連続投稿） 新人くんが来たね。よかったら僕が鍛刀場に見に行ってこよう。

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やあ、新人くん。見ない顔だね、新戦力だ。僕は、燭台切光忠。伊達政宗公が使ってた刀なんだ。ええと、君は……

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……うん？　ああ！　やあ、君、へし切長谷部くんだろう？　ははは、懐かしいなあ。　覚えているかい？　いや、わからないか。あの頃の僕は光忠のうちの一振りで、存在もぼんやりしていたからね。いや、しかし嬉しいな。君が来たなら百人力だよ。

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よかったらここの案内をするよ、へし切くん。ええと、ここは鍛刀場。僕達刀剣が生まれてくるところ、かな。それと向こうに……、え？　なんだい？　……ああ、それは申し訳なかったな。気をつけるよ。それじゃあこれからは、長谷部くん、と。

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（昔はあんなに誇らしげにその名で呼ばれていたというのになあ） ……うん、そうだね。僕かい？　僕のことは、好きに呼んでくれるといいよ。まだ、僕以外に光忠もいないしね。そうだな。燭台を切ったからこの名をいただいたのだけれど、ちょっと格好が…… 「では、よろしく頼む。燭台切」

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……格好がつかないよねえ、と、言いたかったのだけれど…… 「なんだ、不満だったか？　燭台切」 いや、べつに…… （自分は「へし切」と呼ばれたがらないくせに、僕のことはそう呼ぶわけか、そうかそうか。そうだな。そういう性格だったな、君は。）

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「ずいぶん誇らしげに名乗るものだから、てっきり。光忠と改めようか」 …………！　……、ははは。いや、もう、いいよ。燭台切で。中を案内しよう。おいで。 （ははは、同じことを。） （気が合いそうだな）

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…………………… （記憶はそこで途切れている） （暗闇にひとつ、金色のひかりが浮かんでいる） …………どこ

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（思い出） 「へし切長谷部、と申します。変な名前でしょう？」

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「主命とあらば、何でも斬って差し上げましょう。それで、俺は何を斬ればいいんです？」 ははは。頼もしいことだね。 （いやあ、ははは。なんともまあ、偉そうな。あれで本気で主人を敬っているつもりなのだろうな）

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（せめて、「敬いたいなら一人称は『私』だよ」と、教えてあげたほうがいいのだろうか？） （いや、やめておこう。あのままの方が、僕にとっては好ましい）

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「人の良さそうな方だ」 まったく、同感だ 「どうやら、良い主に恵まれた」 うん。

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「ん。あ」 え？ 「ああ……思い出したぞ」 思い出したって、なにを？

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「お前、いつも兄弟共の後ろに控えていた、末の光忠だろう」 え、あ、え。 「ずいぶん雰囲気が変わっていたから、気付かなかった」 どうして、わかったんだ 「いやなに、ちょっとな」 ちょっと？ 「先に行ってる」 ちょっと。ちょっととは？　あ、おい。ねえ。

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【今後彼らを楽しむために】 このアカウントの裏テーマは「ものは犬より人を信じる」です。それでは、今夜はこれにて。よい夜をお過ごしください。

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（思い出） 長谷部くん、長谷部くん、誉をいただいたんだってね、おめでとう

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君がずいぶん活躍したと聞いたから、祝いにと思ってね。見てよ、とっておきの日本酒だ。政宗公がいたところの酒を、主にいただいてね……一ノ蔵、浦霞、日高見、勝山の暁……

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よかったら一緒にどうかな、 「燭台切」 ああ、君の地元のお酒も持ってくればよかった。君さえよければ、そうするけど、 「燭台切」 ……なに？ pic.twitter.com/7N0OrVDbs2

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